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スポットライトの光と、舞台袖の闇と。一瞬の光のために、浴びられるかどうかもわからないその光のために歩く毎日の物語。
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この本は、何回読み返したか分かんないくらい、読みまくったな〜のんびりした雰囲気が好き。原田さんの本で、一番初めに読んだ本。
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〜ショウジショウイチは劇団二十一世紀少年の奴隷だ。奴隷とは最も下っ端の役者で、通行人はおろか、装置転換ぐらいしかやらせてもらえない。本業そっちのけでアルバイトに精を出し、住まいは当然風呂なしアパート。そんな彼らが唯一手にしているもの、それが夢なのだ。劇団に生きる人々をやさしく描く青春小説〜全体的に言えば普通。取り立てて凄い展開があるわけでもなく、淡々と進みます。俳優を目指した事はないけれど、劇団の中で貧乏に暮らす主人公の状況や心境には、個人的に感情移入出来る部分があり…読んでいて共感したり、歯がゆかったりする部分がありました。主人公は変わらず、その仲間達との交流による3つの短編集からなっていますが、その中では表題でもある「何者でもない」が良かったです。素直に感動しました。
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ウソみたいにちょうど「私は何者だろう?」と思っていたときに出会った本。解決はしなかったけど、みんなそんなもんなのかなぁ、とちょっと安心した記憶があります。
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「家族それはへんてこなもの」で気になったので、買ってみました、原田さんの著作。
失敗ですね。
意味のない、散文チックな物語はあまり好きではないので、これも好めませんでした。
彼のエッセイが面白いだけに、その表現のうまさを生かしてほしかったんですけどね・・・
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原田宗典は、昔から人気があったけど、昔からいったい彼の何がいいのかわからない。 キライでもないし、おもしろいと思うけど、そこまで刺激はないと思っていた。
この本も刺激はないけど、この歳になると考えさせられる題材。
23歳くらいの大根役者の劇団員の話。
このままあと10年同じことを続けていても、まだまだ彼はうだつがあがらない状態だろう。
この主人公みたいには私はなれない。
奴隷にもなれないし、嫌なバイトも続けられない。
嫌な上司や先輩とも付き合いたくない。
自分の中に居場所を探すようになった。それも歳のせいなのかも。
私も自分が何者なのかはまだ分からないし、たぶん何者でもないと思う。
「どこかに帰属して、何かを証明することがどうしても必要だった」
劇団というあやふやなものに帰属することで自分を確認する青年。
解説の宮沢章夫氏の言葉では、「私たちは茫然と、この空間に立っている。寄りかかるべきものは何もなく、ただ不安定なまま、自らの〈身体〉をたよりにここに立つだけだ。それが、私たちがみている現在の姿である」
だって。
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登場人物は、魅力的に見えたり最低に見えたりで振幅がとても大きかった。とても人間味のあるキャラクターたちだったのだろうと思う。
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昔通っていた予備校の先生のオススメの本の一つにあったので読んでみました。
<あらすじ>
主人公のショウジショウイチは劇団21世紀少年の役者(といっても実態は裏方や通行人役などをする奴隷)。
本書は3章構成になっていて、それぞれショウジショウイチを中心に劇団員との関わりが描かれる短編連作集なのである。
1章:
元劇団員でショウジショウイチと同期だったクスコちゃんの引越しのお手伝いをする話。
2章:
劇団の看板役者、三島さんが失踪したのでショウジショウイチが探す話。
3章:
新人奴隷のカンパチ青年と劇団内の公演に向けて二人芝居を練習する話。ショウジショウイチと一時期関係のあった真知ちゃんが出てきて・・・
<感想>
ショウジショウイチを通じて、移ろいゆく劇団の人々の繊細な心理描写が胸に染みます。
私には劇団の人たちのような夢は持っていないという点では大きく異なりますが、
このまま何もなく終わるのではないか、今のままで本当にいいのだろうかと思い、悩む彼らの様は自分と重なるところがありました。
作中にはロクでもない奴や、今後苦労するだろうなあという決断する人が出てきてスカッとする類ではないですが、
ロクでもないことも、苦労するであろうことも一つの「状態」であって、正解不正解をつけられるものではない、と感じさせられました。
劇団や役者の知識がなくても不思議なほど読みやすいと思います。
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型破り人生、そこまではいかなくても型にはまらない生き方、プライベート面でも仕事面でも役者さんには、そういう人が多いんだよ、ってらいうお話。