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ヒトのほか、ショウジョウバエやマウスの睡眠の遺伝子レベルでの研究に関する本。どうして眠くなるのか、生物時計はどうやって24時間を刻むのかなど基本的な疑問を分かりやすく解明してくれる。
ところで、生物が眠くなる時、それは何か眠気を誘うホルモンなどが分泌されるのではなく、逆にオレキシンというホルモンが分泌されて覚醒するのだという。そしてこれがなくなるとまた眠くなる。
ここからは僕のテキトーな私見だが、それならば、眠っている状態が生物の元々の姿であって、食料を取ったり生殖活動のために、仕方なく起きているだけではないだろうか。生物は起きて活動するために睡眠を取るというのとは逆だといえる。
ならば、睡眠中こそがあるべき姿なのだから、起きているときのことをあれこれ悩むのは大変つまらないことなのである。起きている時間中どんなに不幸な境遇にあろうが、そんなものは全く気にする必要はない。毎日気持ちよく寝られればよしとしよう。事情が許せば引きこもりや寝たきりで何が悪いのかという気になった。
大きなことや小さなことに悩んでいる人は、ぜひ読んでみてもらいたい。