投稿元:
レビューを見る
推理物・探偵物は苦手なのですが、明智小五郎シリーズはおもしろい。
犯人の動機にすごく惹かれます。自分の欲望に忠実っていうのかな。思うことはあっても決して実行できない事を、簡単に決めてしまうのが。
あとがきを読んで知ったのですが、三輪明宏の“黒蜥蜴”は観たい!想像するだけでハマり役なのはわかるもの!妖艶っていうの?あと、三島由紀夫の『黒蜥蜴』も読んでみたいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
乱歩二作目。
探偵VS女賊。最初は完全に黒蜥蜴派だったのでしてやられる度に「明智の馬鹿!」と唸っていたのだけれど、物語が進むにつれて二人の関係とか駆け引きとか、その中で目覚める愛(というのだろうかあの感情は)とか、ああいいなぁと純粋に魅了される。最後がいいなぁ。黒蜥蜴は意外と俗っぽさがあってそこがまたいいのかもしれない。やってることは完璧に悪役なのにそう感じさせない節とか。あ、あとトリックね。やられた、と思いました。乱歩の作品は地の文も一緒に物語を読んでる!っていう気になるので結構好き。
あー、あと些細なことだけど、「シャンデリヤ」。なんだかこの表現が気に入った。
投稿元:
レビューを見る
あけちさんは
なんだかKYな
髪が長くて
色素が薄くて
メガネのイメージになってしまいました
今まで陣内さんだったのに!
投稿元:
レビューを見る
久々に、一気に読んだ作品。
数ある明智小五郎が出てくる作品の中でも、
最も美しく悩ましい悪党・黒蜥蜴。
単なる知的な妖婦という出で立ちだけでなく、
その煩悩に人間味を感じ、
衝撃的な(あるいは必然的な)、
ラストシーンに、思わず涙してしまった。
で、
やはり黒蜥蜴に、美輪明宏の配役は、
ぴったりなのである。
江戸川乱歩入門にぴったりな作品。
投稿元:
レビューを見る
妖艶な謎の美女、通称黒衣婦人は夜の町を支配する女王だった
真っ黒なドレスと美しい宝石に身を包み、腕に蜥蜴の刺繍の入った彼女を誰もが崇拝し、
その美しさに心酔する
誰もその素性を知るものはいなかったが、その正体は稀代の大怪盗であった
彼女のゆがんだ美学とプライドを満たすため、一命をかけた獲物に挑戦する
獲物を護衛する明智小五郎との一騎打ち
知力の全てを尽くし互いに出し抜き合う
江戸川乱歩の作品は全て共通した価値観と美学で繋がっています
最後は全部明智がもって行く展開とかね
私はあまり得意ではありません
でもそこに描かれるゆがんだ美意識の具現化というか、
そういうものは好きです
江戸川乱歩の魅力であるミステリーっていわゆるミステリー小説じゃなくて
人間の心理、歪みのミステリーってかんじなんですよね
結末やトリックはどうでもいいんですよね
予期せぬ結末とか、予期せぬトリックとか、そういったもの以上に人間の醜悪さがにじみ出ています
人間とは何ぞや
それをすきかどうかによって評価が変わるんでしょうね
私は黒衣婦人の美学というか美意識はすごく共感できるので、
結末はなんだかはんぶんはんぶんな気分です
投稿元:
レビューを見る
美輪さんの舞台版『黒蜥蜴』を観に行くのが夢なのに未だ叶わず、先に原作を読んでみた。
乱歩らしい、ちょっと無理矢理で奇抜なトリックと緑川婦人の強烈なキャラクターとが相まった作品。展開がスピーディーで読者を飽きさせないのは流石。
一つ残念なのは、途中でちょっとしたネタばらしをしてしまうので、ラストの予想が付きすぎてしまうところ…かな。
緑川婦人は終始美輪さんの若いころのイメージで脳内を動き回っていた。
三島がこれをどんな舞台に仕立て上げて、美輪さんがどんなふうに演じているのか、一層見てみたくなった。
投稿元:
レビューを見る
色気のある僕っ子・黒蜥蜴さま。変に派手派手しくない性格で、大好きだ。でも、何で明智にそこまで惹かれたのか理解できない。
投稿元:
レビューを見る
今では考えられない奇抜な変装やトリックだったり、『それ、バレるのでは・・・!?』と何度もツッコミ入れそうになりながらも、読み進めるにつれ不思議と乱歩ワールドに惹きこまれていく。
明智よりも黒蜥蜴の方に気持ちが入ってしまう! 最後は切ない。。
投稿元:
レビューを見る
観たかったなあ、三輪明宏氏の舞台。 それが第一の感想だった。これは中々格好良い話。明智の策略にかかるのかかからないのかもどきどきさせてもらった。 これは良い対決だった。
投稿元:
レビューを見る
やっぱり明智はカッコいいですよ。
時代を感じさせる紙芝居のナレーションみたいな語り口はとても読みやすかった。
投稿元:
レビューを見る
大人向けの江戸川乱歩
個人的にこれがホラー文庫なのは如何なものかと
ホラー文庫のせいで学校の図書室に入れて貰えない
投稿元:
レビューを見る
世の美しいものをコレクトする傍ら、奪うスリルを好む黒蜥蜴。明智へ宣戦布告をしてから、何回もの推理勝負をするのにはとてもドキドキしました。そして、結末にはなんともいえない明智と黒蜥蜴。K-20に続きこの作品も新しく映画化してほしいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
結構昔に書かれた本だが、問題なく楽しめます。
今の本よりどぎつい表現・描写がないから物足りなさを覚える向きもあろうが、当方は品の良さに感心しきり。
今だ影響力を持つ作家はそうおりません、当方が何かせずとも大丈夫だが読み継がれていって欲しい日本の至宝の一人でしょう。
投稿元:
レビューを見る
スピード感があって読みやすい一冊。
明智探偵に対しての女賊黒蜥蜴のリアクションがいちいち可愛い。
投稿元:
レビューを見る
最高。
先にコミカライズの江戸川乱歩異人館の方を読んでおりその短編集の中でも特に好きな話だったけど、それでも妖しい魅力をたっぷりと堪能。
地の文が親しげに読者に話しかけてくる独特さがまた笑えて面白い。熱い。古い小説なのに漫画のよう。怪人二十面相シリーズの走りとなる変装合戦もドラマティック。←未読なので、解説を読んで更に読まねばと使命感。
ラストシーンの2ページは「わかってたけど、ああ切ない……」と涙目になりながら一行一行繰り返し大切に読んだ。美しい。妖しく毒々しい印象だった漫画版とは違った印象だった。原作の方が綺麗で好き。黒衣婦人は口付けで共倒れするように策を打ってたのかどうか……まあ普通に考えて服毒で今にも死に絶えようとしている婦人にそこで口付けはしないけれど(笑)やっぱり漫画版は原作がああなのだからそこまで演出する必要も無かったかな……
早苗さんに扮する桜山葉子と黒衣婦人が手を取り合い子供のようにワアワア声を上げて泣き合うシーンも印象的……明智の動向を予め知った上でもう一周熟読したい。
面白かった。田島先生のカバーイラストも最高。