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ホテルジューシー続編。
これだけ読んでも何も困らないけれど
前作を読むと更に楽しめる。
オーナー代理はやはり仲間であった。
前作からそーじゃないかと思ってたのよね。
いつかオーナーも登場するかな。
更なる続編を期待。
でもって、南の島に飛んで行きた~い!
[図書館·初読·3月22日読了]
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あらゆる面から人を描写するので長所も短所もどちらもみえ、性格や言動が現実味があるので心にささるようなシーンが多く色んな事を考えさせる話だった。
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南国青春ミステリ。あのホテルにまた会える!
ここは楽園じゃないけど、面白いところではある。
「残念なパーマの、残念なハーフ。人呼んでザンパ」。不名誉なあだ名とともに暗黒の少年時代を過ごした青年ザッくん。どん底から救ってくれた親友たちに背中を押されて、沖縄の安宿・ホテルジューシーでバイトをすることに。そこで待ち受けていたのは、おいしい沖縄料理の数々に超アバウトなオーナー代理、そしてやたらと癖のある宿泊客たち。困難に立ち向かいながら、諦めムードだったザッくんの人生が、南風とともに変わっていく……?
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初めは、主人公・ザッくんのミックスという見た目での先入観による差別と偏見に苦しむ境遇に同情的で、何とかいじめた人たちの鼻を明かしてやりたい、くらいの気持ちだった。しかし、何となく成り行きで応募してしまった沖縄のホテルジューシーでアルバイトをすることになる中、個性的すぎるホテルの面々や、癖のある宿泊客、と日々接し、それぞれが、傍からはうかがい知れない屈託を抱えながらも懸命に生きているのを目の当たりにし、振り返って自分自身の偏見にも気づかされると、少しずつ見え方が変わってくる。自分の世界にこもって、自分だけの基準や価値観で物事を見ているだけでは、世界のほんとうの姿は見えては来ないのだ。世の中は広くて多様なのだ。他と違うのは自分だけではないのだ。沖縄という、独自の文化と、日米に翻弄される場所だからこそのジレンマも伝わってくる。タイトルや装丁のお気楽さとは裏腹に、さまざま考えさせられる一冊でもあった。シリーズなのだが、単独でも楽しめる。
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大好きだった『ホテルジューシー』の続編!!
というか姉弟本だそうです
舞台や周りの人達は変わらないけど、主人公が変わった。
前作では元気な女の子ヒロちゃんが主人公だったけど、今作の主人公はいじめられっ子で若いくせに人生諦めムードなザッくん!
そんなザッくんの成長物語でした。
大学の長期休暇の間、ひょんな事から沖縄のホテルでリゾートバイトする事になったザッくん。
今回もどこか不思議なお客さん達がやってきて、ちょっとした日常ミステリも絡めながら話は進んでいく。
私のイメージでは開放的でまさに楽園って感じの沖縄だけど、まったく知らなかった根深い問題というか、ちょっと"黒沖縄"な部分も描かれていたと思う。
正直なところ前作が大好きだったので、かなり期待値上げすぎててちょっと物足りなかったな〜
ザッくんの煮え切らない感じにも少しモヤモヤ、、
双子のおばあちゃんとか比喜さんも今回キャラ薄かったような、、
そんな中オーナー代理だけは、相変わらず美味しいとこ持っていってました笑
坂木さんがちょうどこの本を執筆してる時に首里城が焼失したそうです。
私はまだ行った事がないので、いつか建て替えられた首里城やこの本に出てきた路地裏みたいな所を散策してみたいな〜。
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久しぶりのオーナー代理。そして今回の主人公は叙述の仕方で嫌な気分にならないけど、結構ダメな奴ですよ。読みながらあれ?これっておかしくないか?とか思ってたことがちゃんと指摘されてて、終わりまでにさほど性格改善されないけど、ま、これが坂木司ワールドなのかな。沖縄の緩い空気で(影もあるよとこの本で言われたけどね)許すか。ああ、沖縄行きたい。
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外国人のような顔立ちで、昔から仲間はずれにされていたザック。未来に何も期待せず、無気力に生きている。そんな彼が、沖縄のホテルでバイトをして、キャラの濃い人たちに揉まれて、どう変わっていくのか。なかなか辛辣な言葉で非難されている彼のことが、他人とは思えなくて、読みながらザクザク刺されているような気持ちになる。
「他人に判断を任せて、自分からは何もせず、被害者面して生きている」。自分にも心当たりがちらっとあったりして…。
でももちろん、ザックにも良いところはある。目立たなくても真面目にやっていれば、それを見てくれている人はきっといる。そんな希望も持たせてくれる一冊だった。
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学生時代に戻りたくなる。
私の年齢になると、リゾートホテルに泊まって、遊んだり買い物したりと、表面上の楽しみだけになっちゃった。
人と人との繋がりって羨ましいな
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新しい世界を知ることは、ワクワクすることばかりではない。自分の力で切り拓くには、文字通り誰かに委ねるのではなく、自分自身の選択と行動でしていくしかないんですね。
鬼滅の刃であるキャラクターが「生殺与奪の~」と言った台詞を思い出しました。
ザックもまた、自分の置かれた環境を当たり前化してしまっていたのかな。
家父長制、悪しき慣習。
でもそれがその人の中で当たり前化していたのなら、それはその人だけの問題だろうか?
これこそ、日本社会の闇、文化により根付いてしまったこれから変えていくべき部分だと思う。
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ザッ君は大学生になってバイトで沖縄に行きミックス系で外国人とよく間違われる、美味しい料理にいろんな経験をしてホテルジューシーを後にする。
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ホテルジューシーの姉妹編だそうだ。
前作を読んでいなくても楽しめると思います。
「楽園」とつけた作者の意図がわかる気がします。
首里城には行ったが、ここまで深く見ていなかったな。残念。また復元されたら是非行きたいです。
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【収録作品】約束/風の音/境界/ローリングカラーストーン/フェア/君ではない/眩しさ
「残念なパーマの、残念なハーフ」という意味で「ザンパ」と呼ばれ、いじめられて過ごしたミックスの青年ザッくん。どん底のときに出会った親友たちとの約束を頼りに「余生」を生きているつもりでいる。そんな彼が、弾みで沖縄のホテルジューシーでバイトをすることになる。
クセの強いオーナー代理・安城に振り回されながら、周りの人たちとの関わりのなかで、自分の甘えや偏見に気づかされていくザッくん。ほろ苦い成長物語だ。彼の欠点を指摘する人たちも、自分の傷に囚われている。
被害者意識をこじらせて何にも関心をもたずに薄く生きていけるのは、それだけで恵まれていると思う。
なお、あとがきによると、連載途中で首里城が火災によって焼損したため、その姿を物語の中に残そうと考えて「ローリングカラーストーン」を書いたとのこと。
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「ホテルジューシー」の続編。
ホテルジューシーは面白かった記憶はあるものの、かなり前の作品で内容も忘れていたので読み返してから臨みました。
前作と同様に「ホテルジューシー」が舞台でありながらも、今作の主人公はミックスの大学生ザっくん。
色々こじらせていて、ウジウジしていて、読んでいて若干イライラ。笑
宿泊客に関する日常ミステリの謎解き(?)もちょっと長くて勿体ぶったカンジがしてしまった。
もう少しサクサクテンポ良くライトに読みたいなと思いました。
オーナー代理のゆるキャラは顕在で嬉しかったです。笑
また次のバイトさんが来てお会いできるのを楽しみにしています!
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ホテルジューシー既読で面白かった記憶があるもののほぼ覚えておらず、ままよと読み進める。
ミックスで外見とのギャップに悩むザッくんの気持ちは分からないものの、余生を生きている無力感はひしひしと伝わる。とても素直でいい子そうであるが、一緒にいるとしんどいのかぁと。確かにいつも後ろ向き過ぎて、卑屈過ぎ。この何者でもない時を楽しむのだ!若人よ。
最初のお客である、女性二人の謎解きは今時そんな考えの人いる?となってネタバラしも無理矢理感が半端なく、ザッくんの奮闘を面白く感じていたのに、いっぺんに引いてしまった。
こんな暇なバイト楽しそうだけど、暇すぎなのも辛いなぁ。なのに従業員多すぎない?
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多くの人が自分の居場所、自分が肯定される場所を求める。だからそれがもう時の流れで効力を失ってしまっていても見えないふりしてしがみつくし、ここではないどこかに両手を広げて待っていてくれる場所があるのではと夢想する。
でも残念ながらそんな都合のいいことはなく、そこは理想の居場所ではない。恐らくいろんなことに傷つきながら苦しみながらだろうけど、自分で開拓していくしかない。
そんなド正論ぶちかまされたら逆に反発したくなるけど、小説で語りかけられると頑張ってみようかという気になる。
沖縄もまた、ただの楽園ではない。
いろんな立場の様々な人がなるべく心穏やかに過ごせる社会。個人の楽園も社会的な楽園も前途は多難だが、少しでも良くなるよう働きかけは必須ということだろうか。
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「ホテルジューシー」から15年、続編という位置づけだと思っているのだがあとがきによると『姉弟本』とのこと。
なぜこれだけの時を経て今?という疑問についてはあとがきには書かれていなかった。
ただ2018年の雑誌連載中に首里城が消失したということで首里城についての記述が多い。いろいろと勉強になった。
今回の主人公は松田英太。通称ザッくん。
分かっているだけで五か国の血が流れているのだが、生まれた時から日本で暮らしているために日本語しか話せない。
あだ名の由来は残念なパーマまたは残念なハーフ(本当はミックスだが)。ずっといじめられていたのだが、大学生になると一転モテ始めた。だが元からのいじめられ体質で友達は作れない。
そんな彼がなぜ沖縄の<ホテルジューシー>で働くことになったのかは読まれて確認していただくことにして。
前作で浩美がアルバイト期間終了を前にせっせと作っていたマニュアルがまだあり、歴代アルバイトたちが更新してくれているのにニンマリ。
調理担当の比嘉さんは変わらず手際よく美味しい料理を作ってくれているし、クメばあセンばあの清掃コンビも変わらず元気。
そしてオーナー代理の安城もやはり天気のよい昼間は使い物にならないし、あちこちの店にツケを溜めているし、隣のバーは闇営業だし。
今回も様々な客たちがやって来るのだが、あとがきにあるような『光と闇』というほどのことはなかった。
それよりも主人公の英太がどう変わっていくのかと思いながら読んでいた。
英太は自身を『うすしお』というだけあって、こだわりなし、のめり込むものなし、自信もなしなのだが、安城が言うように意外と『見た目に囚われ』ていた。被害者体質というか『仕方ないじゃないか』の言い訳で人との付き合い方や距離の置き方がチグハグな部分があった。
この辺りは言いたいことをズバズバ言っていた前作の浩美とはかなり違う。
そのツケが最後の最後に英太へドッと押し寄せる。この展開は読んでいて辛かった。何もここまで畳みかけなくても…と思ってしまった。
<ホテルジューシー>に来るまでの英太の世界は実に狭かった。その環境の中で生きていくうちに固まった固定観念や価値観や距離感が彼を作っていたのだから、英太のそうしたチグハグさはある程度仕方のない部分もある。もちろん言い訳で済まない場面もあるのだが。
だが<ホテルジューシー>に来て、それは大きくひっくり返された。それは英太の世界が広がった、または経験値が増えたという良いことではある。
そこで英太が思い切り凹んで歪んで…で終わらなかったのはホッとした。
せっかくだから家族に頼んで様々な国の言語を教えてもらったらどうだろう…と思うのだが。もっと彼の世界は広がるかも知れない。