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現実サイドを書くのかー。という驚きはあったけど、前作の方がよかったかな。個人的には理想主義者のキャラクターの方がかっこよく見えるのと、階段島のあの雰囲気が好きなので。
でもここから動き出しそうな感じ。
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階段島ではないあの時期の捨てた方の彼らのお話。
ヒロインが(どうしてか名前が覚えられない… マカベだったかマナベだったか…)私はヒーローを呼ぶ人間だ、と語った事で何でこうもこのヒロインが苦手なのかわかったような気がしました。結局(そうでは無いのかもしれないけれども)彼女は自分では何も解決しないんですよね。もっと解決策を見つけるのには適した人が居るからと思考を七草に丸投げしているように見える。それが偶々成功していたから彼女もそれで良いんだと成長せずにいた。そこに痛烈な違和感を感じていたんだろうな。そういう意味では二年の別離と別れの際に傷をつけられた彼女の方が人間的で好感は持てる。
階段島の彼女は正論だけを持ち解決法を持たないから苦手なんだな…となんか腑に落ちた気がします。誰もそれが正解だとは思っていない。間違いだと知っている。でもそれをどうただしていいのかわからない…と皆が手をこまねいている所に彼女はズカズカ入って行って「それは間違っている」と断言する。じゃあどうするんだよ?と問うと「それはわからない。でもコレは間違っている」と指摘だけをする。基本的にはKYというか人の感情がわからない人間なんじゃなかろうかと。
そんなヒロインの周囲に迎合出来ないまっすぐさを愛する主人公もある意味同じ人種なんだろうなって思います。子供が思ったことをすぐに口にする事で、周りを傷つけたり、疎まれたりする事があってもそれを無邪気と呼び大人になってもそのままでいてほしい…というような歪んだ願望を彼は彼女に押し付けようとしていた。この二人はよく似ている。ある意味二人だけで居られる世界ならきっとカンペキなのだろうし、二人はそれで問題ないのだと思う。でも世界は二人だけでは構成されてないのだと気づいた二人が引き算した結果が今の二人だとしたらそちらの二人の方が私は好感を持つなぁ…という感想。
そしてなんか意味ありげに力を持つもう一人の魔女登場。私は堀さんが好きなので結構ドッキドキです。
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登場人物の言葉の一つ一つに意味があり重みがある。
終わりに今までは捨てられた人しかいない島に奪いにくる人がやってきてどうなるのか気になる終わり方だった。
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真辺をはじめとした登場人物や物語の一筋縄ではいかないややこしさを、ひとつひとつ理解していきたいと思わされる。物語の根源に触れる辺りはふわふわもやもやとして、すんなり入って来なかったりよくわからなかったりするのだけれど、全体の独特の雰囲気に惹かれる。根源より少し浮かんだ展開部分にはスッと引き込まれる。真空の星空みたいなひんやりと澄んだ空気を感じる反面、作中に登場する夕陽みたいな暖かさも感じた。購入してシリーズをまとめて読み返し続けたらもっとしっかりと楽しめるんだろうなあと思うと、我ながら少し勿体無く感じた。
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三冊目にして初めて、現実世界の七草と真辺、大地が描かれる。階段島にいる「捨てられた七草」が思っているのとは現実は少し違いそう??
前二巻に比べて少し現実みが出てきた気がする。捨てた側の葛藤?も描かれて、一巻を読んだときのような違和感は少し薄らいだ。
しかしやはり、文章はすごく読みやすいのだけど、なにかが徹底的に自分とは合わないなと感じてしまう。観念的すぎるのかなー。私とは論点が違うのかな。最後まで読んだらもう少しスッキリするかなと思ったり、とりあえず彼らの着地点が気になったりするので読み進めてはいるけれど。
そもそもスッキリする話ではないのかもしれないなー。
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階段島シリーズの1作目を初めて読んだときは、正直よくわからなかったけども、もう1度1作目を読み、続けて2作目を読んだときに、少しずつ面白さがわかってきた気がした。
そんなわけで、3作目に至ったわけだけども、今回の作品はパラレルワールドの主人公が主役。というか、パラレルワールド自体が主役というべきか。どちらが表か裏か、魔女の思惑一つ。その上で現実世界のリアリティのなさは、おそらくあえてなんだろうなぁ。
作者が「色」に意味を込めている理由はいろいろあるんだろうけども、その1つは2つの平行世界に色を固定させないことじゃないかと思う。一方の色が決まってしまえば、もう一方も自ずと色が見えてきてしまう。そうさせないためのタイトルな気がするし、決めぜりふな気がする。
それにしてもみんな賢すぎじゃないかなぁ(笑)
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階段島ではなく現実を。
あちらにいる彼等が考える現実と、実際に起きている事は少しどころか見当違いなのかもしれない。
捨てた物を拾うのはいかに大変でもう一度拾い上げ自分の物にする勇気はあるか、一筋縄ではいかない問題ばかりだな。
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階段島シリーズの3冊目。
今回の舞台は階段島ではなく元の世界ということで、人格の一部を捨てた側の七草と真辺の物語。
1冊目の感想に『元の世界にいる彼と彼女も含めたふたり(4人?)の関係が、これからどう展開していくのかは楽しみ』と書いたところ、2冊目では全く触れられず、どうなってるのと思っていたが、ここで来た。
通勤電車の中でサラッと読むには話が分かりにくく、冒頭から暫く同じところを二度読みし、お話が並行して進んでいるの分かってからは1冊目をチラ見しながら読み進む。
しかし、なんだかまだるっこしい。
内省的というか思わせ振りな文章はこのシリーズの特徴とは思うけど、今回はいささか冗長に感じる。
七草と真辺のすれ違い続ける思いも何かもどかしく、小2の大地がああまで大人びているのにもややげんなり。
2冊目は結構直球で良かっただが、今回はちょっと残念。
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河野裕の汚れた赤を恋と呼ぶんだを読みました。
階段島シリーズの3冊目でした。
階段島シリーズでは現実の世界で魔女の力を借りて捨てられた人格が、階段島に生まれ変わって生活していく場所が描かれますが、
この3冊目では階段島に人格を捨てた現実の世界の登場人物が描かれています。
主人公の七草、その友人の真辺由宇、そして小学2年の相原大地が人格の一部を捨てることになる経緯が描かれています。
主人公たちの行動にいまひとつ感情移入ができなかったのがちょっと残念です。
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今までは階段島の中での物語やったけど、今回は階段島にいくキッカケである現実の話。
やから仕方ないけど、登場人物が少ない。にも関わらず一人一人がそれほど濃くなかったかなぁ。
話が展開してるようで同じところをぐるぐるしてるような話やった。表現するの難しいけど。
前作のように、人間模様というか、登場人物の心境とか心の揺れとかを少し描いて欲しかった。
面白くないとは言わないけど、前作が好きやっただけにちょっと期待外れやったから低評価にします。
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"いなくなれ群青"シリーズ3作目
「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」読了。
今作は階段島ではなく、現実世界での七草&真辺が「引き算の魔女」の謎を解いていく物語。
2作目までとはちょっと違った雰囲気で綴られたところが惹きつけられつつ、若干の違和感をラスト数頁で回収してくれて心地いい一冊だった。
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今回は現実世界の話。安達に対してイライラしてしまう。個人的には、階段島の話の方が面白いと感じた。
次回、階段島がメインのようなので、期待。
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階段島シリーズ。
だが、階段島の話でなく、こちら側の七草、真辺、大地の話。も1冊前があると良かったな。
七草が捨てたのは信仰。真辺が捨てたのは七草。わかるような、わからんような
汚れた赤を恋と呼ぶんだ うわー
泣き顔を笑顔にできなくても、コートで涙を拭えるなら、それを僕は幸せと呼ぶんだ うわー
愛する少女が傷ついたなら、臆病に傷痕をなでて、それを僕は恋と呼ぶんだ うわー
よく思いつくもんだ、このようなセンテンスを。
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初読では、捨てた方の七草と真辺の感情、考え方がわからない部分が多かった。今回、改めて読み直してみて共感できる部分が増えていた。階段島の外の2人はより複雑で人間臭くて、どことなく愛しい存在だなと思う。「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」。最後のシーンにこの言葉が濃縮されていて私は好きだ。
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階段島の3巻目。今回は、オリジナルの人物が登場して話が進むけど、オリジナルの方はオリジナルなりにいろいろと悩みもある、ということが分かる話だった。結局のところ、安達が何ものなのか、というところが気になるところ。