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読み始めは違和感から。途中で舞台変わったのに気づき、あっ、となりましたが、当然あちらがあればこちらもあるわけで。話が広がってきて、次の巻が気になる3冊目でした。対人関係が人に与える選択の影響、感情の複雑な絡み合いを感じるお話。
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魔女の存在を信じますか?そしてその魔女は、人格の一部を抜き取ってくれる。主人公の七草は魔女とコンタクトすることに成功し、真辺由宇に関する感情の一部を抜き取ってもらう。現実社会の七草は真辺と相原大地くんを助ける事を考えるが、それぞれの抜き取られた人格が、前作、前々作で描かれている階段島で生活していることに気づく。
「いなくなれ、群青」、「その白さえ嘘だとしても」に続く物語。
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引き算の魔女に依頼し、自分を捨てた現実世界の七草たちが登場し、物語の核心へ近づく第三巻。
ストーリーのほうは、その分説明的な要素が多く、この巻単体での満足度は、正直なところあまり高くないが、前の巻を含めて現実のほうの七草がなぜその決断に至ったのか、考えると切ない。
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階段島シリーズ第3弾。
第2弾の停滞期(←失礼な)を経て、物語が動き出した。今回は、階段島ではなく、現実の世界(と言っていいのかよくわからないけど)側の七草や真辺のお話。
こちら側では、魔女は「引き算の魔女」と呼ばれ、彼女を探そうとする七草が行動を起こすところから物語が始まる。「引き算の魔女」を探す七草が出会ったのは安達という少女。安達のことをなんとなく不思議に思いながらも、魔女探しという名目で協力しあう二人。七草は魔女に会い(正確には電話をもらい)、自分の一部を捨てることに成功。続いて、真辺も、大地も自分の一部を捨てたよう。
今回は七草と真辺が捨てたものがはっきりしたわけだけど、なんとなく興ざめしたのは私の性格がひねくれているから。
結局、七草と真辺はお互いがお互いを思いあってるってことね、はいはい。
「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない(by B’Z)」
「あなたさえそばにいれば他に何もいらない(by大黒摩季)」
「あたしは君のメロディーやその哲学や言葉、全てを
守る為なら少し位する苦労もいとわないのです(by 椎名林檎)」
と往年の名曲を3曲ほど歌ってしまった。
ま、でも、こうできゃ人格を捨てるほどには至らないよね。物語にならないよね。
「正直者になるために嘘をつく」とか「そうかもしれないけれど、全く違うかもしれない」とかいう言い回しに少々疲れてきたけれど、シリーズ完結まで読み切ろう。
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階段島の続き。島の中の話ではなく、外の世界が舞台。前の話との繋がりが見えておもしろかった。魔女がなにかまだよくわからなかったけど、続きが気になる。一気に読めた。
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現実パートの話。
前作までのファンタジー感はあまりなく、ずっと推理小説のような七草が謎を解いて行こうとする話で、割と複雑で読むのが大変だった。
でも階段島の方と繋がっている部分は面白い。
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捨てられた側ではなく、捨てた側の現実世界の話。お互いがお互いを捨てていたんだ
「貴方は捨てたいんですか? それとも、拾いたいんですか?」
人生で大事なのは足し算より引き算?
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シリーズ3作目。
1作目の謎が少しずつ解明された感じがある。
引き算の魔女に引いてもらった物について深く考えさせられた。
モヤモヤする気持ちが嫌で引いてもらったのはわかる。しかし、それで本当にいいのかとも思ってしまった。
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階段島シリーズ3作目。
1、2作目では階段島が舞台ですがこの作品では島ではなくて、現実のほうが舞台となります。
少し話が難しくなります。
魔女を探している謎の少女安達が現れます。彼女は、階段島シリーズにおけるトリックスターの役割を果たしているようです。
真辺が変わっていくという現実を受け入れず、階段島に送りまれた七草。対して、七草への依存を必要とする真辺は、その依存するペルソナを階段島に送り込んだことがわかります。
親との関係で苦悩する大地を見ながら、真辺由宇も深く傷ついていました。
傍でそれを見た七草は感じます。
真辺に感じていた、赤い太陽みたいな優しく暖かい感情、好きという気持ち。
そこには真辺の涙が重なって、くすんだ色に見える。それでも汚れた赤を恋と呼ぶんだ、と。
こんなにも彼女の涙を拭き取ってあげたいじゃないか、と。
少し抽象的な話が多く、解釈に難しい巻となっています。