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「階段島」シリーズの第3弾、タイトルからも内容に期待し、読後はハァ~と心地良いため息が出ました。適切な表現ではないかもしれませんが、人生を進むにあたり、失いたくないものを失わざるをえないこともあるけれど、でも失うばかりでもないという内容でしょうか。
「青」・「白」・「赤」、次のタイトルは何色? 次巻が楽しみです。
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難しい言葉は使わない。
それでも、一文一文に強い意志があって、伝えたいことがしっかりと伝わってくる。
この人の文章を読むとそう感じます。
内容のほうは、前巻、前々巻を読んだのかかなり前なので話を忘れてしまっていました。
全巻を通して読みたいと思います。
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階段島シリーズ第3弾!
面白いけどなんか惜しい。謎がなくなってきたというか、見通しがよくなったというか。
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階段島シリーズ3巻。現実の七草と真辺の話でした。最初気づかなくてすこし混乱しました…新しく出てきた安達が、怪しいです。ここから物語があらたな動きを見せるのだろうな、という不穏な感じです。不要な自分を捨てた自分も、捨てられた自分も、どちらの考えもわかるから、複雑な気持ちになりますね…。なんだか歯痒い。相変わらずの美しくて遠回しで哲学的な言い回しが好きです。話がわかりにくいのですが、本筋とは関係のない話に気を惹かれます。好きな小説の話が好きです。
これを読んでいると、「サクラダリセット」を思い出します。同じ作者なので似通っているのは当たり前なんですけどね。
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○惑う七草、直進する真辺の横顔の切なさ
「心を穿つ青春ミステリ」と評されたこの階段島(かいだんとう)シリーズも三作目。はじめて、恋という言葉が出てきましたが、それが全編通してのキーワードになるわけではありません。
真辺との再会で「引き算の魔女」の噂を知る七草。
しかし第二弾までとはなんだか少し様子が異なることに気づく。階段島で起こる出来事ではなく、現実世界で起こる出来事として語られる。これは第三弾までの間ではじめてである。
よく読むと、真辺と七草の関係性もこれまでと微妙に異なる。階段島に送り込まれた人格の反対側にある現実世界。七草は真辺がその状態になっていることに愕然とする。第1弾「いなくなれ、群青」で階段島の七草が思ったように。
あわせて、安達という謎の少女が現れ、彼女も引き算の魔女を探しているのだという。
そして、真辺が「引き算の魔女」の噂を追っていることに気がかりな七草は、真辺がどうしてそう考えているのかを知りたい。少しずつ、いくつもの謎を七草らしく整理しながら回収していく。そして、相原大地という少年の秘密も今回明かされ、前作・前々作の伏線を少しずつ回収。
七草が捨てたものと、真辺が捨てたもの。
いったい何を捨てたのか?今まで捨てた結果から読んできた私たちにとっては、納得がいくような部分もありつつ、改めて突きつけられたその「決断の意味」を知ることになるだろう。
真辺が畳みかけるように、捨てたものと捨てた意味、その両方を七草と会話する。真辺の決意にショックを受けるとともに、そこまでしてお互いに思える関係にぐっとくる!
最後にタイトル「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」の意味が、七草の口から解説される。七草の感情の昂ぶりに、きっと読者は震える。
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今までの2冊とつながった!階段島シリーズ前作読んだときには、夏に向かう時期になるのにクリスマスの話を読まされて、南半球に住んでる気分になったが、今回は季節的にもすっきりしたし、今までの伏線が効いてきて面白くなってきた。
ただ次作が秋刊行って…間あきすぎると内容忘れちゃうんだけどな。。せめて3,4ヶ月後には刊行して欲しいなぁ
あと、小学生が絡んでくる必然性が今のところよくわからん。
七草と真辺のピュアにこじらせてひねくれ系のやりとりに慣れてきたのもあって、ちょっと面白くなってきた。
現実にはこんな会話する高校生がいるとは思えないけど。
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タイトルが良い。島の話はどうなった?と思いつつ読む。ちゃんと繋がって納得するも、捨てたって変わってないんじゃないのかな。前2作を読み返したくなった。
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今回の話は階段島にいる七草ではなく、現実サイドの七草と真辺のお話。文章から感じるイメージが曖昧で完全に理解できない。タイトルの意味は現実の真辺に対する七草のこれまでの気持ちだということは理解できたが。どうもこの人の文章は意味がはっきり取りにくいんだよな。これで完結とも思えないし、続きもありそうなので続編が出たらその前にシリーズの最初から読み返してみようかと思う。
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階段島シリーズ第三弾。
舞台は階段島から飛び出してなんと現実世界。
捨てられた方ではなく捨てた方の人たちのお話。
彼らは如何にして彼らを捨てたのか。それがどのような変化をもたらしたのか。 そういう物語。
そして階段島には波乱の種が舞い降りた。どうなることやらヒヤヒヤしますね。
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1、2巻とかなり違う。今回の舞台は階段島じゃなく現実です。階段島で起きたあの出来事の裏にはこんな事があったんだな、って具合に進みます。階段島の方の七草と真辺は恋愛要素薄めだったけれど、今回登場した現実の2人は恋愛要素強くて違和感が凄まじい。あとこの人が階段島でのあの人か…と関連付けながら読めるのは面白かったけれど、不穏分子が出てきたりと安心して読めません。次巻での動向が気になります。
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タイトルでここまで心を掴まれる本は稀で、装丁にも目を奪われた、そんな階段島シリーズ第3弾。著者が以前、シリーズ1作目の時に「あやふやな感情を、あやふやなままできるだけ丁寧に描写したくて」と言っていたが、ここにきて急に輪郭を帯びた。それが「恋」。そう、ある種の人は恋を自覚するまでにとんでもない遠回りをしなくてはならず、ゆえに主人公二人の切り捨てたものが哀しく感じる。今回の舞台はほとんどが「現実」で、階段島とのリンクが描かれ、謎は深まってきた。主人公たちと世界そのものの行き先を、もう少し見守りたい。
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七草は引き算の魔女を知っていますか――。夏休みの終わり、真辺由宇と運命的な再会を果たした僕は、彼女からのメールをきっかけに、魔女の噂を追い始める。高校生と、魔女?ありえない組み合わせは、しかし確かな実感を伴って、僕と真辺の関係を侵食していく。一方、その渦中に現れた謎の少女・安達。現実世界における事件の真相が、いま明かされる。心を穿つ青春ミステリ、第3弾。(裏表紙より)
相手に「こうあってほしい」っていう一種の押し付けみたいなものって、結構やってしまいますよね。で、その理想と現実の違いに気づいて勝手に傷ついちゃうの。冷静に見てみれば、その現実こそが魅力だったりするのに。
何にせよ、人に多きを求めてはいけないなと思う今日この頃です。
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現実世界まで語られるとは!
より深みを増す階段島シリーズ、魔女の存在を巡るおはなし。
七草はやっぱり七草で、真辺はやっぱり真辺だった。
安達の存在がとっても不穏で、、。
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きつかった。まず偶然この本を手に取った人にはチンプンカンプンだと思う。自分は1、2作目を読んでいたのだがそれでもついていくのがやっと。登場人物の目的や性格もつかめず苦労しました。ラストスパートは多少あったので次も読んでみる。
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自分の読解力のなさなのか、なかなか物語が入ってこなくて苦労した。
階段島の話ではなく、現実世界の話だと気づいたのもラスト数ページという始末……。
この巻を含めて前の2作を読み返してみたいと思う。