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投稿者:銀の森 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『いなくなれ、群青』から始まる階段島シリーズの第3巻となる本作は、舞台が階段島から現実世界に移り物語が展開していく。第1巻、第2巻で張られていた伏線がいくつか回収されていて、前の感も再度読みたくなる今作である。
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■傷つき、泣いて、僕たちは恋をする。
七草は引き算の魔女を知っていますか――。夏休みの終わり、真辺由宇と運命的な再会を果たした僕は、彼女からのメールをきっかけに、魔女の噂を追い始める。高校生と、魔女?ありえない組み合わせは、しかし確かな実感を伴って、僕と真辺の関係を侵食していく。一方、その渦中に現れた謎の少女・安達。現実世界における事件の真相が、いま明かされる。心を穿つ青春ミステリ、第3弾。
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シリーズ最新作。
今作は『階段島』ではなく、現実の世界を舞台にしている。ミステリ的な仕掛けはあるが、かなり真っ当な青春ラブストーリーで、流石にこの歳になると読んでいてこっぱずかしい気分にもなったw
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階段島シリーズ第三弾。
今回は階段島ではなく現実世界の話となる。現実的ではあるが不思議さに欠ける。オチも比較すると驚きが少ない。世界観は好きだし魔女についても展開があったので楽しみだがシリーズオチは見えてきた。
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『いなくなれ、群青』、『その白さえ嘘だとしても』の続編。1巻の少し前から2巻が終わってからの間に、階段島の外で起きたことを書いた話です。主人公たちが何を捨てたのか、など今までの巻での描写を補完するような話でした。
今までに続き独特な雰囲気の会話が面白かったです。
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泣き顔を笑顔にできなくても、コートで涙を拭けるなら、それを僕は幸せと呼ぶんだ。愛する少女が傷ついたなら、臆病に傷痕をなでて、それを僕は恋と呼ぶんだ。
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捨てたい自分、がすごく分かってしまって、でも捨てることは良いことなのか、いろいろ考えさせられてしまって、読み終わって悶々としてる(笑)
表紙の彼女が今後どうなっていくのか楽しみ
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階段島を離れて現実世界で展開しますが、今までの主人公と同じようで少し違う感じがするのは、やはり意識して描写してるんだろうか。
なにやら不穏な空気を残して、次巻に続くといった感じですね。
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第三弾はもう一人の”僕”の物語。毎度、難解な言い回しに辟易しつつ楽しんでもいる。きっと次巻も読むだろう。
あらすじ(背表紙より)
七草は引き算の魔女を知っていますか―。夏休みの終わり、真辺由宇と運命的な再会を果たした僕は、彼女からのメールをきっかけに、魔女の噂を追い始める。高校生と、魔女?ありえない組み合わせは、しかし確かな実感を伴って、僕と真辺の関係を侵食していく。一方、その渦中に現れた謎の少女・安達。現実世界における事件の真相が、いま明かされる。心を穿つ青春ミステリ、第3弾。
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階段島シリーズ三作目。
表紙だけでもお金を払う価値がある、と思える美しさ。
物語は非常に静かな展開。ミステリーではないよなぁ。
確かに、前のニ作よりも真辺由宇を魅力的に感じない。七草くんの気持ちも少しわかるかも。
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「階段島」シリーズの第3弾、タイトルからも内容に期待し、読後はハァ~と心地良いため息が出ました。適切な表現ではないかもしれませんが、人生を進むにあたり、失いたくないものを失わざるをえないこともあるけれど、でも失うばかりでもないという内容でしょうか。
「青」・「白」・「赤」、次のタイトルは何色? 次巻が楽しみです。
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難しい言葉は使わない。
それでも、一文一文に強い意志があって、伝えたいことがしっかりと伝わってくる。
この人の文章を読むとそう感じます。
内容のほうは、前巻、前々巻を読んだのかかなり前なので話を忘れてしまっていました。
全巻を通して読みたいと思います。
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階段島シリーズ第3弾!
面白いけどなんか惜しい。謎がなくなってきたというか、見通しがよくなったというか。
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階段島シリーズ3巻。現実の七草と真辺の話でした。最初気づかなくてすこし混乱しました…新しく出てきた安達が、怪しいです。ここから物語があらたな動きを見せるのだろうな、という不穏な感じです。不要な自分を捨てた自分も、捨てられた自分も、どちらの考えもわかるから、複雑な気持ちになりますね…。なんだか歯痒い。相変わらずの美しくて遠回しで哲学的な言い回しが好きです。話がわかりにくいのですが、本筋とは関係のない話に気を惹かれます。好きな小説の話が好きです。
これを読んでいると、「サクラダリセット」を思い出します。同じ作者なので似通っているのは当たり前なんですけどね。
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○惑う七草、直進する真辺の横顔の切なさ
「心を穿つ青春ミステリ」と評されたこの階段島(かいだんとう)シリーズも三作目。はじめて、恋という言葉が出てきましたが、それが全編通してのキーワードになるわけではありません。
真辺との再会で「引き算の魔女」の噂を知る七草。
しかし第二弾までとはなんだか少し様子が異なることに気づく。階段島で起こる出来事ではなく、現実世界で起こる出来事として語られる。これは第三弾までの間ではじめてである。
よく読むと、真辺と七草の関係性もこれまでと微妙に異なる。階段島に送り込まれた人格の反対側にある現実世界。七草は真辺がその状態になっていることに愕然とする。第1弾「いなくなれ、群青」で階段島の七草が思ったように。
あわせて、安達という謎の少女が現れ、彼女も引き算の魔女を探しているのだという。
そして、真辺が「引き算の魔女」の噂を追っていることに気がかりな七草は、真辺がどうしてそう考えているのかを知りたい。少しずつ、いくつもの謎を七草らしく整理しながら回収していく。そして、相原大地という少年の秘密も今回明かされ、前作・前々作の伏線を少しずつ回収。
七草が捨てたものと、真辺が捨てたもの。
いったい何を捨てたのか?今まで捨てた結果から読んできた私たちにとっては、納得がいくような部分もありつつ、改めて突きつけられたその「決断の意味」を知ることになるだろう。
真辺が畳みかけるように、捨てたものと捨てた意味、その両方を七草と会話する。真辺の決意にショックを受けるとともに、そこまでしてお互いに思える関係にぐっとくる!
最後にタイトル「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」の意味が、七草の口から解説される。七草の感情の昂ぶりに、きっと読者は震える。