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高校生の時分、生物学は20世紀の科学で、化学物理学は19世紀の内容を教えていると言われた。この本を読むと、そもそも最近になるまで人類は多くのことを知らないままだったのだと気づかされる。
登場人物が多くて一度では全ては把握しきれないだろう。それでも、ある程度自然科学の進化と体系について俯瞰図を与えてくれるような気がした。
著者のフランクな語り口も素敵。
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今を生きている人は必読だと思います。自分と、生命と、宇宙の関係がそれなりに理解できると思いますよ。
難解な言葉や概念が出てきます。でも、科学と歴史の旅をする感じで、読み進めていくといいでしょう。
有名な科学者の人柄やスキャンダル的なことも適度に交えています。
科学者とは友達になりたくないですね。著名な作家もそうですが、どうも「普通」ではない。奇人、変人ですね。それがまた面白いのですが。
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科学技術史の集大成本。上巻は理科一類。宇宙の誕生から地球の生い立ちまでの歴史と物理化学地学系の技術史がない交ぜになって語られる。単行本の時は厚さ4.5センチあったらしい、大部の著作である。
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天体、宇宙、地球、地質学の総合入門書。どれひとつとして役に立つ訳ではなく、しかしそれが無ければ科学の発展がなかった137億年の探求の物語。
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地球の歴史をぎゅぎゅっと短縮した本かと思いきや、いろいろな偉人伝をコンパクトにまとめてくれた印象。
そのおかげで、科学を全く知らなくても何とか読める。
科学者の人が一般向けに分かりやすく書いてくれたのかと思ってたけど、旅行作家として有名な専門外な人の本だったので、疑問に思うこと、興味がわくとなどはいわゆる私たち一般人に近い感覚。
途中興味のない章もあるけれど、飽きてきた頃に不遇の偉人伝が入ってくるので、そこはすらすらと読める。
さすが、地の文は読みやすかった
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広浅な知識、中学生向き。
科学は面白いが人間の利権が加わると突然俗なものになるということがわかり、そこは残念だった。
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原子のサイズを理解するために、原子の幅を1ミリと仮定してみる、そうすると一枚の紙の厚さがエンパアステートビルに相当する。その極めて極小の原子を大聖堂の大きさまで拡大してみる、すると原子核はハエほどの大きさにしかならないらしい。さらに原子核を回る電子については、太陽を回る惑星のイメージとは違い、形の無い雲の様相を呈しているんだとか(P271~)んー 難しい話だけど面白いこと間違いなし、おすすめの一冊。
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人類発生からの世界史的な話だろうかと思っていたら、宇宙の創生から始まるなんともスケールの大きな話であった。
様々な科学について、解き明かされていく様子が、テンポ良く記述されているので、なんとなく自分が知識人になったような気になるが、それは気のせいである。
ヒッグス粒子など、執筆当時はまだ未発見であるが今はもう存在が確認されているものなど、タイムリーな話も記載されているのもよい。
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本書は、宇宙の成り立ち、太陽系の形成、地球の歴史、原子等の研究史について、理論物理学、地質学、化学等の自然科学から述べるもの。すごく面白い。今では誰もが知っていることも過去には誰にもわからなかったという当たり前のことも、こうして科学の発展の過程を知ると感慨深く思えてくる。下巻に続く。
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上巻読了
著者が科学系の人ではないし、基本的に浅く広くなので、グングンくるような感動はないけど、たまにはこれくらい緩いのも良いすね
驚きは、相対性理論や量子力学が生まれたころから、地球にプレートがあるとか、恐竜が滅んだ理由とかがわかるようになるまでに数十年かかってること
これは科学が足元よりも形而上的なものに根差してる感じがあって、中二病的で、つまり、ロマンてことだ
科学にはあんまり興味ないけど、科学にまつわるエピソードや、トリビアやらが好きなら良い本だ
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疾走感あふれる痛快科学史の本。上巻は主に天文学、物理学、量子力学、素粒子物理学、化学、地学などについて。すごく面白い。有鉛ガソリンの話とか、宇宙の話とか、イエローストーンの話とか。
現実は本当にわからないことだらけであり、私たちはいったいなぜ存在しているのか、という気持ちになる。本当になぜ? でも、それはわからないので、どうやって存在してきたか、どのような始まりと変遷があったのか、ということを探る作業を科学が担うのだが、それでも驚くほどわからないことが多すぎる。すべてが存在しはじめた、ただそれが不思議。小さいころ、いろいろ起源をたぐってゆく遊びをしたが、宇宙のその前にはいったい何があるのか、もう私がこんなに大きくなってしまっていてもわかっていないなんて。生物の始まりや、人間の起源ですらわからないとは。原子の中に素粒子があり、さらにそれを構成するクオークの中にさらに何かがある…。大きい方も小さい方も、無限と思える領域が控えていて、その中にたゆとう、かりの存在、流れの中の原子の一塊が私たちなのだぁと思った。諸行無常というか。万物、流転しててたしかなものはそうそうないんだな、といった感。
下巻へ。
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宝くじで一等当選する確率と、地球が滅亡する確率はどちらが高いだろう。
両方ともに遭遇せずに死ぬ確率の方がよっぽど高いことは間違いない。
氷河期、地軸反転、火山爆発、彗星衝突。過去46億年の中で、人類が滅亡するほどの自然現象に何度も見舞われてきたのが地球だが、偶然にもここ1万年ほどは安定しているようだ。
本書は地球滅亡陰謀論でもディザスター・ムービーの原著でもないが、どれも人が明らかにしてきた地球の歴史を語る上で無視できない事象だ。
宇宙創生、宇宙の大きさ、星の寿命、地球の大きさ、地球の年齢、恐竜の発見、元素の発見、大陸移動、彗星衝突、地軸反転、超巨大火山爆発。
語られるのは科学的詳細というよりはそれらの発見と人の物語であり、知ってる人から見れば新しい話でもないし、知らない人が読むには、話題の多さからか丁寧さに欠ける。
しかし、本書の全てを知っているような人も稀だろう。
"人類知識"の外観を眺めることで、次に読むべき一冊を見つけられるようになるかもしれない。
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相対性理論や量子力学が世に出てからまだ約一世紀で、そもそも我々がいる地球の年齢が46億年だとかその銀河系は137億年だと推定されてからまだそう長く経っていない。(それもあくまで仮説で覆るかもしれないが)プレートテクトニクス理論なんて若輩者もいいところだ。そうした人類の驚くべき発見や叡智を堪能できる本だ。こうした科学史の主役は物理学や天文学が多いが、上巻は地質学や化学が相応の位置を占めておりなかなか興味深い。
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学校でなんとなく習ったことを易しく詳しく教えてくれる。科学について知っているようで実は知らないことがわかり、勉強してきた身としても学ぶところが非常に多かった。科学の壮大さ、面白さを味わいたいなら教科書よりこの本を読んだ方がいいと思う。中学とかの段階で読みたかった。
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・宇宙は膨張していき、そのあと収縮していく。心臓のように膨張と収縮を繰り返す?
・隕石が地球に落ちるときは、前兆はなく一瞬でくる。
・地球の生物はあらゆる事から恩恵を受けている
・月は年間4cm遠ざかっており、20億年後には月は地球から遠くなりバランスが保てなくなる
・地中のマグマが大気を形成している
・太陽から数%近ずくと灼熱、離れると冷却して人類は住めない
・カンブリア爆発→生物の体制が一気に生まれた
・地球の歴史45億年。1日24時間に例えると人類の歴史は1分程度。恐竜は45分。
・生命の性質として絶滅は規則正しく発生する。複雑な生物ほど絶滅は早い。
・ダーウィンの進化論では、生物が進化している場合、中間形態が化石で残っていなく証明できない、新種が創造されるきっかけが説明できていない事はダーウィン本人も自覚のうえ、その点では根拠なしに進化論を伝えている
・進化論では人間は猿の子孫であると思われているが、この点は強調されていない。
・地球では気候は何度も変化しており、今の安定期は微妙な均衡のうえで成り立っている
・いまも氷河期のなかにいる。冬に雪が降ったり北極が氷で覆われていない時期もある。
・人類とチンパンジーは97%一緒
・いまの人類は偶然にできたもの。進化の頂点にいるわけではない。
・人類の祖先だけが霧がかかっていて謎である。
・我々生物は途方もない幸運のうえで生きていること