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長く巨人でスコアラーを務め、WBCでの経験もある著者が長年の経験から得た知識をアマチュアチームでも活かせるように解説した一冊。
少しのデータやトーナメントなどの一発勝負でもデータが重要になることを感じました。
そしてグラウンドの上でも照明や芝の具合など様々な要因でプレイが左右されることやそのシチュエーションでの練習方法などプロのスコアラーならではの知識を身につけることができました。
土、人工芝、天然芝やグラウンド状態からの打球のスピード、フェンスとの距離、マウンドの高さなどの環境面から球種、コントロール、カウントなど投手の分析や小さな工夫で好投手を攻略することや投手の癖の見抜き方、打席での仕草やボールの待ち方からみるバッターの攻略など実践的な知識を攻撃、守備の両面から満遍なく学べました。
また、手に入れた情報をどのようにして選手に伝えるからも書かれていてチームを強くするためのテクニックも知ることもできました。
また配給チャートの書き方やバッターボックスを5分割して狙いを明確することなど実践的な対策の立て方も学ぶことができました。
著者が現役時代の選手のエピソードも多く書かれていて発見も多くありました。
本書を読んで事前の準備が次のプレイを読むことにつながることを感じました。
そして練習の姿でもチームの弱点を見つけることができるということも感じ、プレイだけでなく、仕草や行動なども勝負の明暗を分けることに繋がると感じ、野球の見方の幅がグンと広がると感じた一冊でした。