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図書館の小説コーナーにあったので小説だと思ったらエッセイでした。
知り合いに聞いた話ですが、引っ越しの為色々な物件を見て回っていると、日当たりもいいのにどこか暗く感じたり、何となく厭な感じがする家というのは確かにあるらしい。家を探すことがあれば参考にしたい。東京の新都庁舎の風水の話とか面白かったけど、インチキ占い師をクソババアとののしったり、この作者はあまり好きではないなと思った。
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この本、タイトルのつけかたがいまいちじゃないかなぁ…誤解をまねくというか…
まずは前半がつらい。作者の引っ越しの話が延々と続くんだけど、とにかくだるい。怪談要素はほとんどなく、ライトな文章もあいまって、”自称霊感があって風水とかにこだわりのある人”の日記をぐだぐだぐだぐだ読まされてる感じ。
(作者さんを知ってたら違う風に見えるのかも。本作が初見&引越しを考えてない人間の個人的意見です)
後半ようやく怪談っぽい話がでてきて、そこは面白かった。ただ、終盤都庁ネタのところが再びキツイ。途中で飽きてだいぶ斜め読みしちゃったけど、これたぶん、怪談じゃなくて風水の話。
怪談部分はおどろおどろしい感じではなくて、さらっとしてる(実際起きてる内容は結構怖いと思うんだけど…)
とにかくタイトル通りのたてものの怪談を期待すると、かたすかしくらいそう。
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以前も、加門七海先生の本を読んだのですが、やはり面白い。
怪談本というよりはエッセイに近いもので、怖いというよりは、(そんな不思議な事があるんだ~)と感心させられました。
個人的に印象に残ったのは、風水に関する話題で、金運を上げるために、西に黄色いものをおいたとしても、その人個人の性質次第ではマイナスになるということでした。
やっぱり、風水は奥が深い・・
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住む家、寺社、お化け屋敷、建物に入り込んだり既にいたりする、生きた人間ではないもの、幽霊や妖、神様などについての随筆風の階段実話集。
半分は著者の引っ越しをするまでの話。
実際に、良くないものがいるだとか、風水が良い悪いとか、そういうものは人それぞれである。
実在するのか、思い込みなのかはわからないが、嫌だ、怖いというものは簡単には変わらない。ましてや自分が生活する建物ならなおさら。怖いものは怖いものとして、その感覚を信じてよい。それが自分の中で納得できるものなのだ。
私も神社好きなのだが、なんだか落ち着かない、不安な気持ちになった神社があった。天気や明かりだけのせいではないようなうすら寒くなるような地下室があった。私は特に霊感とかそういうものはないと思うが、自分の中にある忌避感は無視してはいけない。
それが思い込みであっても、特に自分の家であれば自分自身に悪い影響となってしまうから。
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ちょっと立ち読みしていたんだけど、思っていたのとは結構違った。
基本的にはほんとにエッセイ。
ちょっとぞくっとなるお話もあるけど、
何故か和んでしまうお話もあるのは…加門先生の書体なのか。
読みやすくて、
夜眠れないというほどの怖さはなくて、
でも、不思議だったり「人ならざるものはどこにでもいる」感じになるので、
とてもお薦め。
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加門七海2016年作品。
30歳を過ぎたあたりから、家を買おうと考え始める加門。
本来は、日本家屋平家、庭付きを考えていたが、資金をはじめ、毎年のように起こる天災に考えを変える。
そんな家探しから、実際にある都庁などの建築を始め、勉強を重ねた風水で読み解く。
もちろんいつものように、家に住みつく不思議な現象なども!
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住宅や施設などの建物に関わる、筆者によるエッセイ風怪談。
家探しでの出来事や、筆者や友人の体験談、東京の建物に関しての考察など。
筆者が怪異慣れしているおかげか、現象としては絶対怖いはずでも淡々と対処されていて、怖いというよりちょっと面白いと思えてしまった。
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色々な怪しいモノを「視る」加門さんの建物に纏わる体験談集。「道の話」では被害者続出だし「お化け屋敷の話」の得体の知れなさとか遭遇したらめっちゃ怖いのが想像出来るのに怪しげなモノ達は「いるもの」前提で話が進むので語りとしてはあんまり怖くない。というかそんな世界に全然縁の無い身としては寧ろ悩まされっぷりが面白い。ほぼ半分を占める「引越物語」での風水とか色々気にして氏神様にも丁重に対応したのにやっぱり出た、とか「ホーンテッド·スウィート·ホーム」の友達の平常心ぶりとか。「着信アリ」より怖い我が家って。ネタか!
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怪談とタイトルにあったので、怪談目的で読み始めたのですが…怪談だけじゃなかった。。
でも、その怪談以外のお話も良かったです。
前半は、加門さんがお家を購入されるまでのお話。その後、そのお家での怪異や、いとこさんのお宅での怪異、旅先での怪異など、怖い話になってました。
平屋、古い日本家屋…いいですよね。
畳敷きのお部屋…いいですよね。
私が好む家の様子とぴったりで、ものすごく納得できたし、何より加門さんと好みが似ていることがとても嬉しかった。
住みたい地域に自分の好みのお家があるとは限らない…まさしくです。。
あと、ほんとに、畳敷きのお部屋のある家が少なすぎる(泣) 寒暖差の少ないマンション生活は快適なんだけど… やっぱり畳敷きのお部屋、もっと組み込んで欲しい。
以前に別の本で読んだ内容(いとこさんのお宅のお話)も入ってたので、星を一つ少なくしました。