他の本とかぶってる話がありますが、加筆修正、改題ありです
2022/04/28 00:50
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投稿者:KeiM - この投稿者のレビュー一覧を見る
あれ?読んだことある、と思ったのが数編あったので、参考まで書き写しておきます。
引っ越し物語 初出:WEB文芸「レンザブロー」集英社
道の話 -終わらない話― 初出:「怪のはなし」集英社
幽霊文化財 書き下ろし
ホーンテッド・スウィート・ホーム 初出:「もののけ物語」メディアファクトリー
夜遊び好き……らしい 初出:「もののけ物語」メディアファクトリー
ひとり旅の醍醐味 初出:「怪のはなし」集英社
お化け屋敷のはなし 書き下ろし
東京の「顔」―風水の話― 書き下ろし
在宅怪談 書き下ろし
個人的には「引越物語」が身につまされました。
生きている人の方が物の怪より怖い話。
在宅怪談も、加門氏の方が怖かったです。
あと、「夜遊び好き……らしい」 これは、もう、説明、いる?と言う感じでした。理屈ではないでしょう。見えるでしょう、という雰囲気の。近所にいて当たり前の神様はこういう感じなのかもしれません。
引越にまつわる話。著者の本にハズレ無し(全部は読んでないけど…)。
2018/05/15 20:20
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投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の前半半分ぐらいが、『引越物語』という、著者自身の引越についての体験談など。
相変わらず面白く興味深いし、また、等身大の著者の様子が垣間見えるような感じで、良かった。
後半が、建物に関する実話怪談とか考察など。
再録作品も何本かあり、過去に掲載された怪談話の、
気になるその後の経過までも記した話もある。
書き下ろし作品も4本ある。
著者が十代のころ、家の開いている窓の外にザリガニが二匹、
ガラスの外を這っていた話…。とか、
引越するにあたり、新居の氏神様の神社にお祓いの祈祷を頼んだときの話…。
とか、いい。
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
加門さんの作品は文庫化されてから購入していたが、最近は全然文庫が刊行されない…
仕方なく電子書籍で購入。
加門さんとたてものとくればあの三角屋敷
新情報があるかと思ったがゼロ。
魔の道の続報
こういうカンが働くか否かの問題は怖い。
違和感を気のせいとねじ伏せて恐るべき不運のクジを引いてしまった人は世の中けっこういるのだろうな…
作者の引っ越し話もある意味怪談(笑)
2016/12/21 20:45
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
日常にふと顔を出す怪異を書くが上手い作家さんゆえハズレは無い。作者の引っ越しで業者さんの本の量の見積もりの甘さから大ごとになってしまうくだりは現実的な恐怖だった。本好きとして他人事は思えない(笑)
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加門さんのひっこし体験を中心とした怪談エッセイ(だよね?)
風水の話とかもあって、あんまり怖くない。
でもね、まだしばらく引っ越しの続くアクティヴ転勤族で、いずれは終の棲家を手にいれねば……と考えている我が家にとっては、人ごとでないんですよ。心当たりがなくもないから、色々気になってくるじゃないか。どーしてくれる(笑)
余談。
今のマンション借りる時、ほぼ同じような条件のもう1件と、どっちにしようか悩みました。
結局、立地とか家賃とかのびみょーな違いで、相方が今の部屋を推したので、こっちにしたんですが。
実は私はもう片方のがよかった。日当たりは今の方がいいし、ちょっと新しいのだけれど、なんかね。なんとなくなんだけどねー。
私の方が家で仕事してる分、断然家にいる時間長いわけだし、なんとなくーの雰囲気って結構大事なんですが、まあ家賃出すの相方ですし、あまり主張せずに今の方借りまして……。
で、結局こっそりリビングに御札貼って過ごしてるわけなんですが。
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図書館より。
予想より面白く、すんなり読了。
確かに怖い話だが、オチがあるというか。
この方のエッセイ?他にも読んでみたい。
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この世界は目に見えるモノだけでできてるんじゃないんだな。あぁ、でも見えないものは見えなくていいですけど。鈍感でよかった。いろんなものが見えなくてよかった。こんな才能ならなくてもいいです。怖すぎる、怖すぎる。
しかしまぁ、あれだ。わははははははははははは!!!(人は本当に怖い時には笑ってごまかすのです)こわいよこわすぎる加門七海。
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タイトルが誤解を招きやすい。
『怪談』が含まれているタイトルから、ホラーを連想して
買うと期待外れになるのではないでしょうか。
いや、怪を談じているのには間違いないのだから、
勝手にイメージして期待したこちらが駄目だったのですが……。
オカルトや風水、神仏に造詣とこだわりが強い筆者による、
ホラーではなくエッセイだと思って買わないと、買ったことを
少々後悔します。
終盤の東京都庁~地下道のアイテム配置を風水的に見ている
くだりは土地勘がある者が見ても冗長に感じてしまって……、
やはりホラーを期待して読んだのが原因かと思います。
また、この筆者さんの本をこれまで読まれたことがない方は、
まずすこーしだけ中身を立ち読まれてから買うことをオススメします。
文章の癖や口調、独特の個性の強さなど、読んでいて感じる
好き嫌いが極端に分かれる作家さんです。
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一念発起して引っ越しを考えたKさん。決して安くなく、当たり外れが大きい案件なだけに、何を以って「好物件」かをひたすら考えた結果、出した結論は“運の良い家”だった。 ――しかし。
「……で? 何なんだよ、その運の良い家ってのはよお」
なまじ様々な方面への知識があり、しかも感性豊かゆえに起きる、物件選びから引っ越し、生活してからの四苦八苦をコミカルかつオカルティックに書き綴った『引越物語』、不幸が起きた家や場所を線で繋いで初めて明らかになる恐怖を描いた『道の話』など、私達にごく身近な道や土地や建物をテーマにしたオカルトエッセー。
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怪談、とありますが、著者自身が後書きで書いたように、その内容はどちらかと言えば著者の近況や昔話、そして考察を綴ったエッセー。
再録もありますが、過去作に収録された『道の話』の後日談や都庁の考察など、読み応えは十分。人が居心地良い場所には人以外の存在も間借りするのは当たり前。それが虫であろうと彼岸の存在であろうと謎の存在であろうと。
しかし……。
ここ十数年の首都圏の猛暑の要因の一つがアレだったとは! もし本当だったら、再開発で全部除くか山側に移してほしい。
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タイトル通り建物にまつわる怪談。それほどぞっとする話ではないけど、この手の怪談は家で読みたくなくて出先で読んだ。
引っ越しまでのあれこれが興味深かった。氏神さまからどう思われてるかおみくじにあらわれる件とか、人ならぬものが集まる宴会部屋とか。東京タワーの蝋人形館は子供の時に行って大泣きしたのを思い出した。
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常ならずものを見る作家が、家を買おうと思ったらどうなるのか。
だって、旅をすれば怪異に出会う人であるのだ。
安全な家などあるのか?
なにかが見えること、障ること、そこにあること。
それらを自然に受け入れて、排除することなく共存していく作者のまなざしが好きだ。
でも、あの角の家の近くには行きたくない。
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相変わらず文章が冗長で、
メインはうっすーいエッセイ。
何本か、他で読んだ話がチラホラ。
とりあえず東京タワーの蝋人形館
クローズしてたの知らなくてびっくりした!
しーちゃんが死んでしばらくして
しまってたんだね。
とりあえずお化け屋敷は、本物がいそうで
最近入れなくなったけど…
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前半は、著者が自分の住みたい物件を探して引っ越すまで(加門さんらしく、普通の物件探しとはちょっと違う目線やこだわりも)のことが書かれており、大変興味深く、面白かったです。
後半はたてものに関する怪談色々。他の本で読んだお話やその続編も一部ありました。
結構怖くてゾクゾクしたけれど、加門さんの書き方は「怖がらせよう」といった感じではないのでまだ良かったです(まぁ、だからこそ滲み出る怖さというのもあるのですが)。
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前半は、加門さんのお引越し物語。後半は、たてものに纏わる怪談エッセイ。
お引越しする予定のある人は読むと…お引越しが決まらなくなるかもしれません。
後半に含まれる都庁と風水のエッセイを読むとなおさら「住む場所」について気になってしまうかも。
悪いものを除けるに越したことはないので私も今後引っ越すならば念頭に置きたいと思います。という実用?的な部分はもちろん、怪談も面白く、加門さんの短い怪談エッセイは、内容と長さがちょうどいい、スッキリした怪談だなと思います。
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「家」をテーマにした怪談(『残穢』)を以前読んで、その類いだろう、つくりもの、つまり嘘だろう、と思って読んでみたら......違った。
著者自身の経験、つまりエッセーだ。
もちろんこれは巧妙に見せかけた「物語」かもしれない。
そう思わせておいてやはり事実なのかもしれない。
どちらにせよ、少しばかりの寒気を感じる代物だ。
「お化け屋敷の話」では私自身も感じていたことが書いてあった。
東京タワーの蝋人形館、花やしきのお化け屋敷。
もともと怖がりで、夫が帰宅しただけでも飛び上がって驚くほど(大不評だ)。
しかしそれとは別に、なんとなく長居してはいけないところというのは感じる。
動物的な勘、第六感、いろいろ言い方はあるだろうが、やめた方がいい、という体の声には耳を傾けた方がいい。
私はお化けは見たことはないが、それはその体の声に従っているからではないか。
もちろん避けようのないこと、例えばタクシーの客となった幽霊、は確かにあるだろうけれど。
「道の話」は、『残穢』を思い出させる。
人の念というものはあるかもしれない。
一番恐ろしいものである人が残したもの、実体がないからこそさらに制御不可能になっていくもの。
本書を馬鹿馬鹿しいとか、非科学的だと評することもできようが、私にとってはそうやって周囲の声に耳を貸さないことの方がよっぽど恐ろしく感じる。
くわばらくわばら。