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現代に生きる忍者の末裔、「梟の一族」
表紙を手掛けたのは、「同志少女よ、敵を撃て」や「六人の嘘つきな大学生」でもお馴染みの雪下まゆさんです。表紙に惹かれ、即買いしちゃいました。
世間の目から離れながら生きていく梟の一族。シリアスな展開ながら、テンポ良く読むことができました。
大切にしたいことは一緒なのに、なぜ手を取り合えないのか。物語の方向性としては異なるが、「東京喰種」に似たものを感じます。
「少数派が生きづらい思いをする。帰属する集団が変われば、また新たな少数派が生まれる。」
主人公の成長や淡い恋心を描いた本作。次回作にも期待しちゃいます。
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前半部分から飛ばしてました。
グイグイ引き込まれます。
途中で急に主人公が乱暴になるのが
印象的かつ良い感じです笑
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時代物のようなタイトルだが、表紙絵の少女の横顔に惹かれて読んでみた。高い身体能力と、眠らないという特性を持つ〈梟〉の一族。その一族が襲われるところから物語は始まる。主人公の榊史奈は表紙絵の少女なのだろう。そう思って読み進めるとイメージが湧く。歴史を動かしていたのは〈梟〉たちだったのかもしれない。面白く読めた。
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内省的な読書体験が続いていたせいか、本作のエンタメ感にはシンプルに気持ちが高ぶった。自制的で落ち着いているけど等身大の女の子がなにやら”普通”ではなさそうだ、と思わされる幕開けはたまらなかったし、ホテルでの軽やかな脱出には声が出そうになるほどワクワクした。男子なら一回はこんな妄想してるんじゃない?
ただ残念なことにそこが興奮のピークとなってしまった。もっととんでもないアクション活劇が繰り広げられるかと思っていたけど、物語は梟の一族としてのアイデンティティに重点がおかれていくことに。それも決してつまらない訳ではないんだけど、もっと爽快な超人ぶりを期待してしまっただけにミスマッチで消化不良になってしまった印象。。
あと恋愛要素は必要だったのかな?里の外の世界で生きていく、という側面を描いているのだとは思うけど、取ってつけた感は拭えなかった。
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特殊な力を持った〈梟〉の一族の話
どんどん登場人物が出てくるが、
その度に、敵?味方?やっぱり敵!?
と終始ハラハラしていた…
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滋賀県の山の中の限界集落にひっそりと暮らす梟の一族。そう聞くと、甲賀の忍?とまず思う。
梟は、眠らない。睡眠を必要としない一族なのだ。
梟の一族が住む集落が、ある夜襲われた。
祖母の指示で風穴に隠れ、たった一人残った梟純血の娘、史奈。
行方不明となった一族の皆はどこにいるのか?生きているのか?
現代を生きる忍の、エンターテイメント小説かと思いきや、意外にも梟の一族の謎に迫るサイエンスミステリーでもあり、若い史奈の成長物語でもあるように思えた。
最後まで、先が気になり一気読み。
少しごちゃついた部分もあったけれど、勢いで楽しく読み切った。
出来たら、これからの史奈たち梟の一族を見てみたい気がする。
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女性作家が書いた若い女性が主人公の本ということで、私の趣味に合うと思って購入。表紙のイラストに惹かれる。
一族を守るためにどうすべきか、伝統と現代化の狭間を感じた。
一族の性質からアクションメインかと思いきや、研究によるサイエンス的分野が大きかった。
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[あらすじ]
忍者の末裔・梟と呼ばれる一族のいる里が襲撃に遭う。
襲撃を逃れた史奈。
なぜ里は襲撃されたのか?梟の里に潜む謎とは何なのか?
誰が味方で敵か分からない状況下で史奈は真相を突き止められるのか…
[感想]
読みやすく、サクサク読了できました。
個人的にはもっと、忍びとしてのアクションや戦闘場面があるのかと思っていたけれど、そこまでではなかったです。
どちらかと言えばサイエンス的な要素が多かったかなと。現代に忍びの要素を入れようとすると、現実的にはこの世界観なんだろうなぁ〜とは納得できたけど、折角なら忍者の末裔が暴れ回って欲しかったです。
なので、もっともっと冒険モノの方が設定的に好みだったかも。
両親との関係や里の人・里を出ていった人達との関わりなど、人間関係を散らかした割にあまり片付かなかったですし、史奈は高校1年と若い割には、最初からしっかりとした「完成された主人公」だったので、成長を見守るような感覚も少なかったため、長編やシリーズ化したら良かったのになぁと感じました。
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表紙買い!
寝んでも生きられるって事は、その分、長生きしてる事になるのか…
あっ!平日もいっぱい本読める(^-^)v
梟の一族。
元は忍者稼業とかで、一族の能力を使い闇を制覇というんかな。
身体能力も高そうやけど、基本は眠らないのが一番なんかな。その分、普通の人より鍛えられるし。
里が滅んで、色々な事件があって、
今までは、封建的な感じの一族やったけど、時代も変われば人も変わる!
新たに選ばれた、ツキ(まぁ、酋長のようなもんか)のもと、新体制でこれからも一族を繁栄させて〜
でも、二度寝の楽しみとか、色々、寝るのも楽しいで!
さぁ、寝よ!寝よ! (-_-)zzz
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超人的な身体能力と眠らない特技を持つという梟の一族。
彼らの集落が何者かに襲われ、住民も消えてしまう。風穴に逃れ、一人残された高校生史奈。
彼女の前に現れる人物の、誰が敵で誰が味方かわからないまま、己の身を守る戦いを続ける。
忍者の末裔ともいわれる一族の秘密を暴こうとする謎の研究所の存在が立ちはだかる。
さらにどんでん返しの展開が待っていて、着地点はどこなのか、興味は尽きない。
梟の一族の歴史は、この国の影の歴史そのものであり、使える主君を次々と変えたあの藤堂高虎も梟の一族だとも記される。
宮部みゆき氏が、著者を「現代エンターテイメント小説界きっての豪腕の持ち主」と評した通りの、骨太な忍者×サイエンスミステリー。
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梟の一族異色サスペンスって感じの小説。一族の村が全焼で始まり、謎を解明する為1人少女が生き残り疾走していくストーリー展開が凄い。所々難しい所があるがハラハラして一気読みでした。読後感は切なくて感動しました。続編があれば読んでみたい。
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忍者と睡眠。どちらも非常に興味深いテーマだ。
生涯眠らなかった男や、起きている状態こそが異常。といった言葉たちを想起した。物語もスピーディ且つスリリング。そして感動もある。実に楽しめた。
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滋賀県の山奥に甲賀忍者と縁ある小さな集落があった。その地を知る人は眠らない一族が住む「梟の里」と呼び、一族最後の末裔とされる高校1年生の榊史奈によって物語は紡がれる。
福田和代さん初読みの本作『梟の一族』の感想になります。
想像以上の緊迫感とエンタメ性が高い本作は、主軸となる榊史奈のカリスマ性に私は惚れ込んでしまい、読了を前に続編にあたる『梟の胎動』を早々に買い、今月17日発売予定の『梟の好敵手』まで購入予約してしまうほど、本作の世界観にハマってしまいました。
高野和明さんの『ジェノサイド』の作風が好きな方に是非オススメしたくなるほど、テンポの良さやSF要素の散りばめ方がとても似ていて飽きさせません。本作のような壮大な作品を書かれる作家さんは本当に尊敬しますね。
本作を始めとした『梟の一族』シリーズも今後追いかけていきたい候補になりました♪
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面白かった。
里が何者かによって襲撃される。祖母と2人暮らしだった高校生、史奈は朝まで風穴に隠れてるよう祖母に命じられる。翌朝出てみると、里は焼け野原と化している。誰が、何のために?
特殊な力を持った一族〈梟〉の彼女は突如現れた幼なじみの名を語る2人とともに東京へ赴く。
…ドラクエ4のような始まり方。生き別れた父親との再会、母親の失踪。一族が隠してきたこと。
濃い。すべてが濃い。あっという間に読んだ。
それにしても、遺伝子とか特別な力とかそんなことの話ではあるけど、祖母の言いつけをしっかり守る史奈を見ていると日々の生活(鍛錬)が大事だとつくづく思う。力に驕ってはいけない。包丁を研ぐことにしても、真の意味で丁寧に生きてきたんだろうなと思う。
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非常に面白かったです。
梟の一族の里をなにものかに突如襲撃され、家々は焼かれ里の人たちは行方不明に。
祖母の言い付けで身をひそめ、ただ1人難を逃れた榊史奈が消えた里の人たちを探しにゆく。
ストーリーのテンポの良さと、視点の切り替わりでわかる事実と新たな疑惑に、読む手を止められず一気読みしました。
梟が常人でない一族なんだけど、その梟の資質もあろうが、若干16歳の史奈をあれだけの人物に育てた祖母がすごい。