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本との出会いをもっと大切にしたい。そう感じさせてくれる一冊。
僕はもともと偏った読書をしていて、小説というものを読み始めたのは22歳の秋になってから。偏食せずに、もっと様々な分野の本に目を向けていたら、もっとたくさんの本と出合い、もっとたくさんの考え方を持つ、今とは違う自分がいたのかもな。そう思わされた。
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この本に出会った時の衝撃は、今でも覚えている。
私が本を読むことの大切さ、大きさに気づいて間もないころだった。
文庫本サイズの小説を常にかばんかポケットに携帯していて、少しの暇さえあればそれらを開いていたのだ。
そんなころ、角田さんの「さがしもの」に出会った。
短編がごろごろっと入っているこの作品、テーマは本。
どの短編も本につながるストーリだった。
どの短編もいとおしくてたまらない。
甲乙つけがたいほどに、どの短編も素晴らしいのだ。
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本にまつわる短編集。
運命を感じさせる本、恋人と自分をつないだ本、人生を戸惑わせる一冊の古書の話。
ついつい、趣味が読書と書いてしまう人ならば、あの本と私のエピソードをひっそりもっているはず。
そんな自分にとっての小さくて大切な物語を、丁寧にちりばめた作品集。なんか、自分にも似たようなことがあった気が・・。
そんな記憶めぐりのきっかけにもなる。
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ブックスタジオにて仕掛け
30規模
本にまつわる話しということで
やはり展開の上手い店です
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本にまつわる短編集。
本がすきなひとは誰しもわかるわかるってなると思う。
とくによかったのが
引き出しの奥
ミツザワ書店
さがしもの
初バレンタイン
この本が世界に存在することに感謝します
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角田光代のエッセイ集「これからは歩くのだ」がおもしろかったので、あらすじを読んで一番おもしろそうに思った物語を読んでみました。
本にまつわる短編集というテーマはおもしろかったのですが、少し期待はずれでもありました。
いろいろなシチュエーションでの物語が展開されますが、本に対するとらえ方、恋人との付き合い方、なにより主人公のキャラクターが、どれもほぼ一緒で、全く違う世界をくるくる見せてくれるわけではありません。
根っこはみな同じものの変形版という気がして、あまり入り込めませんでした。
それぞれが独立し、完結した話であってこそ、同テーマで集められた短編集が生きると思うのですが。
男性が主人公の話も一作収録されていますが、女主人公の描写の方がはるかに深く、著者が女性である自分をキャラクターに入れ込んでいるためだろうと思いました。
手記的なものとして読むならば、「さがしもの」と「ミツザワ書店」がおもしろかったです。人に本を送ることの難しさが書かれていたくだりには、とても共感できました。
女性の心理を丹念に追っている彼女の作品は、入っていきやすいのですが、エッセイ集の延長上のような気がしなくもありませんでした。
次は、男性主人公の物語を読んでみたいと思います。
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角田光代さん3冊目。・・・以前読んだ2冊が良かったので(くまちゃん・空中庭園)かなり期待していたんだけど・・・。
この期待感がなければ、それなりに良かったのかも。
普通なら☆3つくらいなんだけど、そういうわけで☆2つ。
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本を開けば何処にでも行ける。短編の中で、各主人公が本との付き合いが出てくる。本は人の様だ。相性もあるし好き嫌いもある。でもその世界に引き込まれた人は一生本を読む。
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【本は人を呼ぶ】
本に呼ばれ、本を探し、手放し、また出逢う人々がテーマの9つの短編集。
【頬をはられたように気付く。だれかを好きになって、好きになって別れるってこういうことなんだとはじめて知る。
本棚を共有するようなこと。たがいの本を交換し、すみずみまで読んで同じ光景を記憶すること。記憶も本もごちゃまぜになって一体化しているのに、それを無理矢理引き離すようなこと。
自信を失うとか、立ち直るとか、そういうことじゃない、すでに自分の一部になったものを、永遠に失うようなこと。】
自分も本が凄く好きだから、
本好きな人々が出てくるだけで共感度が増し、
さらにひとつひとつの物語に込められたそれぞれのテーマがすごくよかった。
ただ、気になるのが、
これ、
【「この本が、世界に存在することに」改題】
って書いてあったことに今気付いたんだけど・・・
てことは、絶対過去に読んでるんだけど。。。
内容全く覚えてなかったっていう・・・
内容違ったと思ったんだけど・・・
ちょっとショック笑
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再読。
本をテーマに描かれるそれぞれの物語。
本って本当に人生の一部かも知れないと最近思うのは
どこか作者の考え方や
今まで読んできた本が自分の一部になっているから。
好みなどを見ても
人のありようとかわかる。
本にまつわる思い出とか聴いても面白いかもなぁと
思いました。
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自信を失うとか、立ちなおるとか、そういうことじゃない、すでに自分の一部になったものをひっぺがし、永遠に失うようなこと。
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本を巡るおはなし。短編集。
本ってなんだろう?自分にとって読書ってなに?そんなことを考えながらフラフラいろいろな本に手を出していた自分としては、本書にあるような本との付き合い方は非常に魅力的に映りました。
読書って行為を見つめ直す。とか書くと大仰ですが、素敵な「読み方」を教えてくれる本だと思います。
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本にまつわる9編からなる短編集。
大好きな1冊。
本好きな作者らしく、本に対しての愛情があちこちから感じられます。
決しておしつけがましいわけではないのに、読んだ後、ますます本好きになっている、そんな小説です。
あとがきエッセイの本へ向けての言葉も素敵です。
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本との出会いって運命を感じるときがある。
「できごとより考えのほうが怖い」って自分で気づいたのって
いつだったかなぁ。
けどこれに気づけたのって結構大きかった。
なんか器が大きくなった気がしたもん。
私も1冊も多く、運命的な出会いがあればいいな。
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私の記憶が正しければ、この本のあとがきエッセイ「交際履歴」が「私たちには物語がある」の冒頭に再編されている。(「ミツザワ書店」もどこかで読んだ気がするのだが…どうだったか。この本を買ったときに、ぱらぱらっと読んだ記憶かな?ちょっと定かではないけれど。)
本にまつわる9編のストーリー。
角田さんの本を読んでいつも思うのは、登場人物が等身大だなあということ。大げさでもなく、過少でもなく、等身大の人物像がいつも大切に描かれている。だからいつも、すんなりと物語の中の人物に入っていくことができる。
特に印象に残っているのは「旅をする本」「不幸の種」「ミツザワ書店」だけど、やっぱり大好きだなあ、角田光代さん!
「この本が、世界に存在することに」の文庫化だそう。知らなかった。