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物理的な時間は同じでも充実した時間を多く持てば長生きしたのと同じになる。
便利なものとは時間を短縮できるもの。浮いた時間は娯楽に回った。
過去の時間とは、感動にある。歳を取ると感動が少なくなる=時間が短くなる。感動が多いほど、中く生きたことになる。
中国の「欄柯」という話しがもとになって浦島太郎ができた。高速で移動すると時間がとまる=ウラシマ効果。
夢中になると、体内時計が止まるのではないか。
時間を求めるのではなく、楽しい時間を求めている。
好きなことだけをして生きろ、は欺瞞に満ちている。それは不可能。仕事を好きになる。仕事を好きになると楽しい時間になる。辛い時間も楽しい思い出になる。
達成感がない時間は、どぶに捨てたのと同じ。シシューポスの岩。
仕事は自分の時間を売っている。時間を売って金を得て、それで他人の時間を買う。
窃盗犯は時間を盗む。時間を消すことは罪が重い。
「永山基準」一人か二人であれば死刑にならない。
才能とは同じことを短い時間でできる能力。幼児期に一番伸びる。大器晩成はいない。天才は多作。
災害にあうと、旅行の申し込みが増える。
人類は言葉によって発展した。心は常にゼロからのスタート。感情のコントロールができず戦争が絶えない。
現代人は退屈を恐れる。
テレビのCMを考え出した人は天才。これのおかげで無料視聴が可能になった。
時間を共有することで感動が増す。映画館の例。恋愛は究極の時間の共有。しかし価値観の共有は錯覚。慣れによって、楽しさが減る。
慣れ=快楽順応。神経伝達物質の分泌が徐々に減る=時間による馴化。時間が人類に与えた試練。悲しみも同じ過程で減る。
仕事の量は与えられた時間いっぱいに膨張する(パーキンソンの法則)=締め切りを早めに設定する。
いつか出会う禍は、時間をおろそかにした報い。
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初めて百田尚樹氏の本を読んだが、本書は当たりだった。
好き嫌いは別にしてこの内容は考えれば当たり前なのだが、日々の忙しさに追われている大人はなかなか実感しにくい中身だと思う。しかし、人生ってやっぱりそうなのだと思った。
いい内容の本だった。
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私たちは、金より地位、名誉より、「時間」が大切である事を分かりやすく語ってくれる一冊である。私は、セッカチだからよくわかる。是非、人糞製造機て終わらせないためにも一読を。
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若い人ほど肝に銘じてほしい
著者は、TwitterやYouTubeでの、その関西人特有の(?)揶揄を含めた政治的発言が気に入らないのだが、これは感心した。
金ではなく、人生における時間があらゆる物事の基本になってゐるといふ説は明快で、説得された。身につまされる。また、共産主義についても、画期的な発見だが、運営する人間が完璧な人間でなければ無理だと正論を書いてゐて、単なる右翼ではないんだなと思った。
しかし細かいところには、まやかしもある。たとへば第5章に、精神的なエネルギーをそそいだ創作物は、エネルギー保存の法則に則らないとある。だが、精神的なエネルギーは物理エネルギーではないから、こんなのは当り前ではないか。
まあ、時間の万能さゆゑの大切さを肝に銘じるうへでは、いい本だと思ふ。
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最後の「人は与えられた時間をいっぱい使って仕事を終わらせる」というフレーズは刺さった。
時間の長さが、過ごし方によって変わるのは感覚的に理解できるが、科学的に言えば微妙な感じもする。
ただ、充実した時間を過ごすと振り返って意味のある時間と思えて、生きた時間になるのも、経験的にわかる。
休日に1日寝てた時は後から考えても思い出せないし、旅行に行った時や勉強した時ほど記憶に残っている。
今後
・他の人が休んでいる間に先に進む
・充実した時間を過ごすようにする
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あらゆる価値観の尺度全てを時間で考える。
働くこと、物を買うこと、舞台を見ること、など。
それは全て自分の時間を売ったり、人の時間を買っていること。
言われなくても何となく分かる話だった。
人は退屈が怖い。
だからスケジュールが空けば何か予定を入れたがる。
それを時間を潰すとよく言うが、海外でも似たニュアンスが使われる。
時間を殺すとか。
こういう話は面白い。
時代も違い住んでる場所が違ってもその辺の価値観は変わらないんだなと。
特に何を学んだとかは無いけど、時間をひたすら無駄にしている自分に焦燥感を感じた。
お金は無いけど、でも時間はたくさんある。
一番最悪やん。
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はじめに:人生の成功者は、時間の征服者⇒充実した時を得た者
時間を軸として、価値観を再構築した書です。
帯に掛かれている、本書のテーマは、「タイムリミットのある人生を、より豊かに生きよう!」です。
気になったのは、以下です。
古代では、「死」は突然やってくるものだった。人類が死の恐怖から逃れるために考え出したのが宗教です
充実した時間、こそが、長生き、の要諦
物理的な寿命を延ばさなくても、長生きできることに気が付いたのです。それは、充実な時間、を持つことです
時間には濃淡がある、はるか以前から、人類は時間というものは伸び縮みすることを知っていました
人間は人生の中で感動したり驚いたりすると、その出来事が強く心に残ります。喜んだり泣いたり怒ったりしても同様です
心を常に新鮮に保ち、驚きや感動のある日々を送りましょう
また、何からのイベントをこしらえたり、経験をするように心がけましょう
そうすれば、いずれ人生を振り返った時に、あなたの中で充実した時間となって残ります
つまりは、長い時間を生きたことになります
もう一つ大事なことは、喜怒哀楽の感情を大切にすることです
感情の鈍麻は、人生を短くします
時間の感覚で私たちが最も不思議に思っていることの1つが、楽しいことをしている時はあっという間に時間が過ぎるのに、つまらないと感じている時は、時間が過ぎるのがとても遅いということではないでしょうか。
楽しい時は、心の中に感動や驚きや喜びをたくさん残すからです。素敵な思い出を回想する時、これらの経験は長い時間の感覚として蘇るというわけです
一方、つまらない時間は感動や驚きが少なく、あれほど長く感じたのに、振り返ると記憶にも残らず、逆に短い時間となっています
人類は昔から、人は何かに夢中になると時間の動きが止まるということを知っていました。
この不思議は感覚を物語にした伝説や神話は世界中にあります
私たちが何かに夢中になったり、あることに心が奪われた時、体内時計が一時的に止まってしまうのではないかというのが私の仮説です
楽しいことをしながら、時を数える、というのは矛盾する行為だからです。
時間経過の確認は、それ(楽しい時間)が消えていくことを常に意識するものです。
つまり、私たちが人生で求めているのは単なる時間ではなく、楽しい時間、なのです。
そして長生きとは楽しい時間の長さなのです
感動と驚きの多い時を過ごせば、人生の時間は長く濃いものになるし、つまらない時は、逆に短く薄いものになります
好きなことを仕事にする、のではなく、仕事を好きになる
人間は自分の仕事が、誰かのためになった、高く評価された、そのことで今がある、と思えると、辛かった思いは忘れ、逆に楽しかった思い出に書き換えられるのです。
するとその、時間、も、楽しい時間、に置き換えられるのです。
つまり、人生において、達成感、というものは、過去の記憶、も塗り替えてしますほど大きなものである
才能とは、同じことをするのに、���人よりも短い時間でやれる能力、と定義できます。
現代の一流ピアニストやヴァイオリニストのすべては、幼い頃は神童です。逆に云えば神童でなければ一流になれないということです。
幼児期の脳の成長と深くかかわっていることは間違いないようです。
私たちの周囲でも、仕事ができる、と言われる人の多くは、仕事が早い人です
つまり、才能ある人というのは、時間を短縮することに優れた人であり、努力する人というのは、時間を投入することに優れた人と言えます
天才は多作する、という言葉があります
洋の東西を問わず、偉大な作家、作曲家、画家、漫画家などは、素晴らしい作品を量産します
金、は豊かな生活を送るための手段であって、決して目的ではありません。
有限である時間を他人に売って、金に換えたにもかかわらず、それをほとんど使わなかったというのは、時間を金に交換するために使った人生と言えるでしょう
他の動物と決定的に違うのは、知識を伝達することができるということです
本来、個としてはわずか数十年の時間(寿命)しか与えられなかった人類が、有限の時間の壁を越えて、多くの知識を数万年の壮大なバトンリレーで伝えることに成功したのです
まさに、時間、を打ち破ったのです
現代人が最も恐れるのは退屈である
目次
はじめに
第1章 すべては「時間」が基準
第2章 現代社会と「時間」
第3章 時間はあらゆるものに交換可能
第4章 私たちの「時間」を奪うもの
第5章 「止まれ、お前は美しい!」
ISBN:9784101201955
出版社:新潮社
判型:文庫
ページ数:224ページ
定価:520円(本体)
発売日:2022年06月01日
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時間の感覚についてはまさしくと言う感じだった。
以下に充実した時間を詰め込めるか、生き方を考えさせられる一冊だと思います。
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6割ぐらいの理解だと思われる。
わかったようなわからないような。
しかし、考え方に概ね同意、賛同。
自分で満足した時間の過ごし方をしていると思っていても、そう思わされてるのかも、行動させられてるのかも。
自分の意思だけで生きる、やりたいことだけをして生きるのは、不可能ってこと。だから自分の中での基準、幸せの定義を作る必要あり。なんとなく読みたい本を読むのじゃなく、読みたい本!これ!!と思う本をこれからたくさん読んでいきたい。
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私達が「長生きしたい」という時、無意識に「充実した時間」「喜びにあふれた時間」を過ごすという条件がついている。精神的、肉体的苦痛を伴う長生きは誰も望まない。
例えば、10年牢獄に閉じ込められ、何もできず、誰とも会わず無意味に過ごせば、その10年は時間として、なかったようなものといえる。これは、言い換えれば10年寿命が短くなったようなもの。
そうすると「充実した時間が少なければ寿命が短い」ということは「充実した時間が多ければ寿命が長い」といえる
物理的な時間が同じでも、充実した時間を多く持てば、それはその分だけ「長生き」したのと同じこと。⇒『新・相対性理論』
時間の大切さを軸に、お金や仕事、過去や現代社会、娯楽や芸術などにわたって話が展開し、面白かった。こういう考え方もあるなぁと思いながら読みすすめた。
時間は有限であり貴重なもの。当たり前だけど、大切なことと痛感した。
先人たちの「時間の浪費」を戒める言葉が耳に痛かったので、忘れないように。
「賢い人間は時間を無駄にすることに最もいらつく」(ダンテ)
「時間の浪費ほど大きな害はない」(ミケランジェロ)
「成功者のほとんどは他人が時間を浪費している間に前へ進む。私はこれを見てきた」(フォード)
「お前がいつの日か出会う禍は、お前がおろそかにしたある時間の報いである」(ナポレオン)