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失われた時を求めても、戻って来ることは、決してない。
2022/06/04 19:47
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
1) 政治家の麻生太郎氏は、「 お金は、飾って置くものでもなければ、眺めるものでもない、使うためにある」 と子供の頃から親に言われて大きくなったそうです。
反対にわたしは、 「 お金の無駄遣いはよくない 」 と言われて育ってきました。
しかし、お金よりも 「 時間の無駄遣いの方がもっとよくない 」 と本書を読んで痛感しました。確かに、お金を使うことによって、いろいろな経験、それは失敗をも含めたものでしょうが、できるはずですし、大切な時間を有効に使うこともできるはずです。
2) わたしの身近には、年金生活をしているにも関わらず、その年金を貯金しているとか、若い時からしてきた貯金を取り崩したくないとか、節約は大事とか、このような高齢者がけっこういますが、彼らのことが以前から全く理解できませんでした。
3) お金よりも、時間の方が大事なのでは? 年金は使い切ってもまた振り込まれるけれど、時間は振り込まれないでしょ、って。
4) 百田尚樹氏が、その時間の大切さについて本書で説明してくれています。
時間は、お金とは違って、使っても使わなくても確実に減っていく、なくなったら人生も終わる、と。
5)吝嗇家のウォール街の魔女、ヘティ・グリーンのようにはなりたくない。信じられないけど、こんな人もいるんだな、ケチと我が子の足を交換してしまうなんて。
6) どんなに大金を持っていても、二十歳に戻ることはできないし、治らない病気は治らない。それならば、心身共に健康でいる今、お金と時間を有効に使って、やりたい事をやったもん勝ち!
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投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで特に意識していなかった時間という概念。
意識はすることはあっても、ただ漠然と「時間は大事」としか認識していなかった。
自分がこれまでに、いかに時間を無駄にしていたのかがよくわかる。
認識を改める良い機会だなと感じた。
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充実していない100歳より、充実している50歳。
好きな仕事をするのではなく、今の仕事を好きになる。
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「小学生の4年間と大人の4年間はなぜ違うのか」
大人になってから時間の経過が早過ぎて自分が追いついていない気がして悩んでいる時にこの本に出会った。
「風景が変わらないドライブは記憶に残らない」のと同じで、人生を振り返った時に感動と記憶が強く残る出来事は「長い時間」に感じて、何も残っていなければ「短い時間」に感じる。これは「時間の濃淡」に差が出ているということ。
大人になって、未知の経験もなく毎日がルーティーン作業なっているせいで、中身の薄い人生=あっという間に時間が過ぎてしまうんだと改めて思い知った。
驚きや感動の日々を送ること、イベントや経験を積むことで、人生を振り返った時に充実した時間となって「長い時間」を生きた実感が持てると、意識して残り僅かな20代を楽しみたいと思った…
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すべては時間が基準: 物理的な時間を長く生きる≠長生き 人類の発明品・楽しい時間を生み出すため 時間の長さは心で決まる 苦しい時間→楽しい時間 現代社会と時間: 金を盗む=時間を盗む 人類が戦続けてきたのは早さと重さ 時間・交換可能: 使わない金=石ころと同じ 言葉・時間を超える 時間を奪うもの: 娯楽・退屈を恐れる 時間を買わされる現代人 自殺≒究極の時間の投げ捨て 止まれ、お前は美しい!: 恋愛の喜びは時間の共有 慣れの恐ろしさ 芸術のみがエネルギー保存の法則を超える 成功→今やるべきことをやる
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金とモノを交換しているのではなく、実は「時間」
そのものを生みだすのにかかる時間こそが商品の価値。
ダイヤやゴールドが高価なのも、希少性ゆえではなく、それをみつけ掘り出す時間が莫大だから。
自分の時間を売って得た金で他人の時間を買っている。
「才能ある人」というのは時間を短縮することに優れた人であり、「努力する人」というのは時間を投入することに優れた人と言える。
(ウサギとカメが良い例)
現代人が最も恐れるのは「退屈」
印象に残った文章を抜粋したので、
感想というよりもほぼメモ書きに近い。
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今回、この本を手にしたのは、「人生思い通りにいかないなあ」「これから先のことを考えて生きていかなきゃなあ」と三十歳を過ぎて、やっと考えるようになったからです。
わたしは、どちらかというと、やらなければならないことを先延ばしにし、人生を無駄にしてきたことが多いです。
これを読むと、気持ちを新たにがんばろうという思いになります。
特に「時間をつぶす」という言葉は、英語で言うと「kill time」であり、無駄な時間を何となく過ごすということは、「時間を殺している」ことになるんだという話を読んで、はっとしました。
自分を振り返り、これからの人生のことを考え直したい、きっかけがほしいと思っている人におすすめです。
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時間という概念を多角的に見ると、全てのことが時間と結びつくと理解出来た。
時間は黙っていても進む。置いていかれないように、いま何をすべきなのか考えていきたい。
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時間の長さは心で決まる
心理的な時間こそが真に重要な時間
物理的な長生きではなく、楽しい時間・心が動く濃淡のある時間で長生きをしたいと思った
(以下、個人的に覚えておきたいこと)
好きなことを仕事にするのではなく、仕事を好きになる
達成感は過去の記憶をも塗り替える
言葉は人類が時間を越えるために作られた
それによって知識は増えた
ただ、心の成長は常にゼロからのスタート
どれだけ金を積んでも自分の時間を買うことはできない
貴重な時間を退屈しのぎに使ってしまうことくらい虚しいことはないのかもしれない
世界の富を全て使っても20歳の1日を取り戻すことはできない
砂の落ちる速度は一生変わらない
今、この時間が最高の時である
恋愛の喜びは時間の共有にある
現状に対する馴化が早い人ほどエネルギッシュに行動する。社会の成功者と言われる人の多くはそうした人たち
成功者の共通点
時間を無駄にしない生き方をしている
やることの優先順位を間違えない
今やるべきことを、今やる
仕事の量は、完成のために与えられた時間いっぱいに膨張する
これは誰かが決めた時間に合わせて生きているということ
偉大な業績を残す人物たちはそんな時間に縛られない。
与えられた時間は無視して、自らの能力をいっぱいに使って仕事に取り組む
彼らにとって、与えられた時間とは「人生の時間=寿命」
時間の浪費を戒める先人たちが多い
・時間の浪費ほど大きな害はない
・賢い人間は時間を無駄にすることに最もいらつく
・成功者のほとんどは他人が時間を浪費している間に先へ進む
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世の中の全てのことは時間と結びつけることができると考えさせられた。
個人的には、なぜ殺人罪が1番重たい罪であるのかの答えが理解できた気がする。
残された自分の時間を無駄にせず、今やるべきことを今やるように意識していきたい。
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百田尚樹の時間観。
時間の大切さを切々と説いている。
時間は共有することで濃くなるという考えは面白かった。
「少年老い易く学成り難し」
「お前がいつの日か出会う禍は、お前がおろそかにしたある時間の報いである」
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タイトルから"成功のための時間術"といった内容を想像していたが違った。これは時間の価値をいろんな視点から見つめ直せる本だと思う。内容としては『Dai with Zero』寄りである。
一時期話題となった『LIFE SHIFT』が、人生100年時代、これから長寿化していく未来への心構えを持つための本であるとするならば。
こちらは太古に遡り、かつての人類が何を思って当時の寿命を全うしてきたか、現代との変化や、現代においても共通し重視しされるものは何かという人生の価値に向き合っている本だ。重視されるのは「限りある時間」、「今」この時間。読んだ後の人生は本質的な意味で延びることだろう。本書の最後の言葉はとても突き刺さるメッセージなのでそこは読んで欲しい。
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時間という人生にとって最も大切であり、意味深いテーマ。
進化した現代の時間交換社会における個人の退屈時間の使い方を揶揄することで、筆者は時間の大切さを問うている。
究極な時間の使い方の目的は、幸せになるためであり、決して成功であることの必要はないと思う。
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時間、自分の生き方について、新しい視点から見直すことが出来た。20代のうちにこの本に出会うことが出来て良かった…
スマホによって、どれだけ時間をつぶしてきてしまつただろう。これからは「止まれ!お前は美しい」といえるものを沢山見つけていきたい
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物理的な時間は同じでも充実した時間を多く持てば長生きしたのと同じになる。
便利なものとは時間を短縮できるもの。浮いた時間は娯楽に回った。
過去の時間とは、感動にある。歳を取ると感動が少なくなる=時間が短くなる。感動が多いほど、中く生きたことになる。
中国の「欄柯」という話しがもとになって浦島太郎ができた。高速で移動すると時間がとまる=ウラシマ効果。
夢中になると、体内時計が止まるのではないか。
時間を求めるのではなく、楽しい時間を求めている。
好きなことだけをして生きろ、は欺瞞に満ちている。それは不可能。仕事を好きになる。仕事を好きになると楽しい時間になる。辛い時間も楽しい思い出になる。
達成感がない時間は、どぶに捨てたのと同じ。シシューポスの岩。
仕事は自分の時間を売っている。時間を売って金を得て、それで他人の時間を買う。
窃盗犯は時間を盗む。時間を消すことは罪が重い。
「永山基準」一人か二人であれば死刑にならない。
才能とは同じことを短い時間でできる能力。幼児期に一番伸びる。大器晩成はいない。天才は多作。
災害にあうと、旅行の申し込みが増える。
人類は言葉によって発展した。心は常にゼロからのスタート。感情のコントロールができず戦争が絶えない。
現代人は退屈を恐れる。
テレビのCMを考え出した人は天才。これのおかげで無料視聴が可能になった。
時間を共有することで感動が増す。映画館の例。恋愛は究極の時間の共有。しかし価値観の共有は錯覚。慣れによって、楽しさが減る。
慣れ=快楽順応。神経伝達物質の分泌が徐々に減る=時間による馴化。時間が人類に与えた試練。悲しみも同じ過程で減る。
仕事の量は与えられた時間いっぱいに膨張する(パーキンソンの法則)=締め切りを早めに設定する。
いつか出会う禍は、時間をおろそかにした報い。