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ミステリというよりは、冒険小説。
ロミオとジュリエット的恋愛小説風味あり。
当時のインドの状況がわかって大変興味深い。
インドって複雑なんだ。同じインド人でも人種、言葉が違い、おまけにカーストまであるから複雑。
女性の地位が非常に低いのは悲しい。
主人公に買われた女の子は幸せになって欲しかったが、当時の情勢では無理なんだろうか。
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名前が覚えられないのはいつもどおり。読んでいる間は楽しめたが終わってみればあまり印象に残っていない。
インドの空気に少し触れた気はした。
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当時のインドの様子、男女差や様々な宗教、異なる言語を持つ各地の民族、イギリス優位の政治等が緻密に描かれていて500頁を超える長編をより豊かにしていた。邦題の「シャーロック」は頂けない様な気がした。ミステリ要素は薄めで恋愛冒険ものみたいだった。
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いっときの華文ミステリの勢いが下火になってきたように感じる中、一方で存在感を出してきているのがインドやアフリカ色漂うミステリ。
『カルカッタの殺人』(殺人事件と、背景となっている第一次大戦直後の現地の暗部へ通じる道の描きっぷりが○)、『マイ・シスター、シリアルキラー』(新感覚のアフリカンサイコサスペンス)、『ガーナに消えた男』(未読だけど気になる)。
本書は18世紀終わりのインドを舞台とした、退役軍人が新聞で見かけた2人の女性が相次いで転落した謎の事故死の真相究明に乗り出す、にわか探偵物語。
時節柄イギリス統治下にあること、かの『四つの署名』が刊行された直後にあることから、タイトルにもある”彼”の影響を大きく受ける、変装が欠かせない要素の調査スタイル。
異色なのは戦争という状況がすぐ身近にあり、探偵ごとの真相究明のかたわら軍務に就いてしまうところだったり、人種や民族、カーストといった社会的要素が物語の展開に随所で楔を打ち込むところ。
ストーリー的には、思い込みの強い主人公の一人称語りと、雇い人の妹に対する淡い恋心の見え隠れするうじうじ加減が、どちらかというと助手役のキャラが頑張って真相を突き止めたっていう印象。
真相自体もそこまでのいきさつはあれど、あまりにもど直球な謀りごとで、なんか大味だったなぁと。
インドという雰囲気を楽しむ系の物語なのかな。
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1892年インド、ボンベイ。怪我で除隊したシャーロキアンのジム大尉は二人の女性が転落した事件の新聞記事を読んで、被害者の夫であるアディに会いに行く。アディから事件の謎を解いてほしいと頼まれたジムは、変装を使い調べていくが……→
ミステリ2割、冒険4割、恋愛と家族愛が2割ずつ、かな。あと人種や宗教も絡んでる感じ。
全体的に散らかっている感じは否めないけど(本筋に関係の薄いエピソードが多い)主人公のジムが“いい奴”なんで最後まで読めた。
ラストがスッキリおさまるので読後感はとてもいい。
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物語の舞台であるインドのことも、1892年という時代も、何も知らなかった。
人種、国籍、性別、さらにはカーストと、背景は複雑だけどここまで読みやすいのは、マイノリティである主人公の視点で観察されているからかもしれない。
退役軍人の主人公が、知恵と軍人スキルで殺人事件を追いながら、居場所を持たずに過ごしてきた人生の隙間を埋めていく。
邦題にシャーロックと付けたからにはミステリかと思いきや、恋愛も冒険もある。
続編もあるようなので楽しみ。
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はじめは、それほど面白さも巧妙さも感じなかったけど、途中から止まらなくなった。
あーそれはあれからくるのかー、とか。
処女作なのかな?今後に期待。
1点、タイトルの和訳は原題に寄せて欲しかった。作者だって意図があれば原題に使っていただろうところを使っていないのだから。