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紙の本
ストーリー展開重視で官能面がやや割を喰ったか
2015/04/30 23:15
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投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
「みき姫」名義で本格的に独立して以来、幾つか作も重ねたことで今回はストーリー展開にこれまでとは異なる何かを盛り込もうとしたのだろうか。実際に違いが感じられる結末ではある。ただ、それが影響したのか定かではないが、官能面での物足りなさは否めず、ちょっと勿体ない形になってしまった印象である。
夫の浮気に端を発する妻の悲しみと虚しさからの結果的な腹いせであり、その一線を越えてはいけないと逡巡を繰り返すところなどは良かったと思う。娘にも影響を及ぼして家族がバラバラになっていく哀れも表現されており、登場人物それぞれの思いと想いも描かれていた。
ただし、ろくでもない夫が一番悪いのは明白ながら、家族が崩壊一歩手前にまで落ちるのを助長したのは誰か?家庭を大事にしようとしていながら実は保身を第一と自覚せずとも意識していたのは誰か?となれば妻ばかりに同情を向ける訳にもいかず、それが本作のテーマとはいえ、ギリギリまで妻の矜持を保とうとしていたとはいえ、その背徳感はやや減退していたように思われる。
また、一度は「あちら側」へ自ら堕ちてしまった妻ならば「こちら側」に戻るのも自らの意思でなければならず、それを諭してくれた存在はいたし、多少は改心した様子の夫ではあったけれども、そもそも戻るに値する夫だったのかな?といった疑問も沸いた。
凛とした妻の気高さを示すべく正面からの見据えた表情を多用した作画は印象的だったが、そんな人妻へ迫るには男が(いろいろな意味で)ちょっぴり若かったかな。
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