電子書籍
池袋の闇
2022/10/08 21:52
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
池袋の風俗にまつわる事件や、事故などを中心に関係者や問題のある人々を取材したり、いわく付きの場所なども紹介している。池袋の怪しい部分に興味ある方におすすめ。
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本書にも登場する池袋のジュンク堂の入り口近くで平積みになっていたので、エンタメ性の高い本かと気軽に購入したが、想定外のディープな本だった。馴染み深い池袋の暗部を徹底的に掘り下げる。女流官能小説家と風俗ライター(?)の2人が織りなす構成も新鮮だった。
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八重洲ブックセンターで購入。その日は、帰洛にポイント使ってひかりのグリーン車に乗った。三連休前で混雑した新幹線に乗るのが嫌だし、それなら本をゆっくり読もう、ポイントでの使い所はここだ、という魂胆だった。
そしたら雨で品川駅前で1時間ほど止まってしまった。
まあゆっくりできるし降ろされなければいいや。
しかし読み進むにつれ、この本はあまりに内容がヘビィで、なんとも言えない気持ちになった。
いつのまにか電車は動き出してたが、もう続きは読めなくて、寝てしまった。
池袋は、2000年に研修で、市ヶ谷の、三島由紀夫が自決した隣の敷地にある大蔵省の宿舎に三か月缶詰になった時、休みの日に何度か行った。回転寿司の店が多くて美味しかった記憶がある。新宿は好ましい猥雑さに感じたが、池袋はなんか違う感じがした。それからほとんど足を踏み入れていない。
その時の感触は正しかったのかなあとこの本を読んで思った。
帰宅してから読み耽った。体力が復活したのだろうか。
犬と性交する人の話が2か所で出てくる。別の個体の話である。そんな街なのだ。
花房観音さんは同郷なのだが、文章を読むのは今回が初めてだった。
上手で、慎みのある文を書く人だと思った。一度小説を読んでみよう。
中村氏の壮絶な後書きも心に残る。
魂で書かれた本だった。
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中村さんと花房さん、お二人ともファンなので著作は読んでる方なのだが、それだけに過去に同じ内容割と読んだなあ(比較的それが多い二人)と少し残念。しかし、池袋という街にスポットを当て深堀しているのは、お二人の筆力もあり、非常に興味深く面白い。この分野に興味がありお二人の著作に触れてきてなかったらかなり高評価になるのではないか。
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東京池袋の街の裏側を描いたノンフィクション小説(中村淳彦さんと花房観音さんの共著)。個人的に池袋はジュンク堂くらいしか行かないのだが、裏路地などちょっと危険な雰囲気の漂うゾーンが多いことは気になっていて、本作ではその危険ゾーンについて余すことなく語られる。基本的にストリップ、ラブホテルなどの風俗周りの話も多いが、近年起こった池袋自動車暴走事件や、木嶋佳苗の事件などに関連付けて解説されるので物語としても楽しめた。池袋という街の裏側が知りたい人にオススメ。
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本屋で一目見て即買いしたけどクッソおもろかった〜
池袋で過去に起きた事件だったり実際に池袋に住み着いている人に取材してるからすごいリアルだし
私も池袋ほぼ毎日利用して庭だと思ってたのに全然知らないことだらけだった
本には色んな人が出てくるけどみんなギリギリで生きてる人ばかりで自分なんて全然恵まれてる方じゃん?と思った
池袋はそういうどうしようもない人たちを生かさせてくれる場所なのかもね〜
しんどい時、仕事で疲れた時、たしかに池袋に引き寄せられるのはわかる。
なんかたまに行きたくなる。
この本を読んで池袋行くと見方が変わるかもしれない。
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そうなんだけど、そうなんだけど。それでもちょっといくと普通の住宅街だし、物騒な町といいつつ夜中におばちゃんが一人でゆっくりと食事できるし。やはり特別な町なんだろうとは思うけど。
前に読んだのが麦本三歩だったからかなあ。
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池袋、まず行く事がないので過去の風景どころか現在もどんな街か知らない。ただ昔から闇が深い土地柄なんだなぁ。東京オリンピックや「SDGs未来都市計画」などで、豊島区が街娼と変態、最底辺の人々の排除に本格的に取り掛かり、ずいぶんと変わったそうだけど、西口駅前広場や西口公園は苦戦したらしい。排除される側の人に取材しているが、中には幸せそうに思える人もいる。でも、このコロナ禍に、排除された多くの人たちは、どこへ行き、どうなってしまったのだろう。
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・池袋は子供の頃から親しんでいた街だった。その猥雑さも含めて好きな街で、子供の頃からよく行っている。今も。
・池袋の「アンダーワールド」性は自分にとって折り込み済みだったが、社会人になって東京住みの人達から敬遠されているのを知り、不思議な気持ちだった。東京でも端の方にあるので、距離的な話で来たがらないのだろう、と思っていた。
・読む前のイメージでは装丁からの印象もあり、心霊的な本だと思っていた。そういう話も無いではないが、実際はその池袋の「猥雑」な部分の話だった。
・ので、落ち込む様な暗い話が多め、なのだが。
・作者達がどこか池袋に親しみを込めている様に、自分も全く嫌な感じはしなかった。心性が近いのだと思う。
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死にたいと思っても自分では死ねない人を、業の深い街・池袋は引き寄せる。殺人事件や巻き込み事故の多さに改めて驚いた。生物学的な死だけでなく、社会的な死についても考えさせられた。一方で、そんな死の街がアニメート(生命を吹き込む)の街としても存在していることが非常に面白くも感じた。
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池袋といえば東武百貨店や西武百貨店などの「上級」なイメージでしたが、過去の歴史や事件・事故なども深掘りしていくと闇深い土地だな....と思いました。中村淳彦さんと花房観音さんの共著なので、それぞれの視点で描かれるのも興味深かったです。中村さんの奥様の最期を描いた「おわりに」は響きました。