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電子書籍
恋が降って来た瞬間
2024/02/04 01:51
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投稿者:一日一膳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
きっと不可避というのはこういうことなのかな、と。
夜の駅のホームで視線が合った美月と七海。それぞれ結婚式を控えるも、そのスタンスは大きく異なっています。
美月はウェディングプランナーという仕事故か、自分の花嫁姿に実感が持てず、七海に至っては二人の恋人のうちの一人と結婚式を挙げる…。
七海は恋を「降ってくる」ものと言い、美月は「育む」ものと表現しました。でも、どちらが正しいという問いでしょうか。
あのとき駅で視線が合った瞬間は、二人にとって恋が降って来た瞬間だったのでしょう。理解のある結婚相手のいる七海と違い、美月はキャリアも結婚相手も台無しになる危険があります。
それでもこのラスト。降って来る恋は不可避の事故のようなもの、ということの象徴に思えます。
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