投稿元:
レビューを見る
童話で読みやすかった。青いお城はりぼんに掲載されていたもので、そう言われると一生懸命頑張る女の子と見た目はチンパンジーに似ているけど、破天荒だけど優しく心に悲しみを持っている男の子が、一緒に困難に立ち向かっていく姿は少女漫画の王道な気がする。(脳内はガラスの仮面の様な絵柄で再生)
稔と仔犬は最後のシーンでえっここで終わり?というかんじで、最後に稔がどうするかは読者の想像に委ねられる方式だった。キリスト教の精神を描かれてあって、何とは説明はしていないけど、ひとつひとつの景色や稔の心情が細かく描かれていてすごく情景を思い浮かべてやすかった。
投稿元:
レビューを見る
遠藤周作、初期の頃の小説。児童向け?
仔犬のチビ、車にはねられてなくて良かった。
愚痴を黙って聞いてくれる、どこまでも一緒についてくるチビ。
きっと遠藤少年も大連で同伴者のような犬との日常があったんだろうな。
この「稔と仔犬」にしてもバレエを習う八百屋のたえ子と転校生のサルみたいで10円ハゲのあるでも心やさしい平吉との物語も、キリスト教の源流みたいなものが描かれていて、
なんか考えさせられたり、泣けてきたりした。
投稿元:
レビューを見る
子どもが主人公のとても素晴らしい作品。
遠藤周作初期の童話だけど、必ず意地の悪い子どもが出て来て、考えさせられる。
子犬と神父さんと男の子、バレリーナ志望の女の子と友人の男の子の友情や思いやり、暖かい家族、きちんと育てられた子どもは、やはりどんな状況でも親はきちんとして、思いやりがある。
大人が読んで考えるべき作品。