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みんなのレビュー38件

みんなの評価4.1

評価内訳

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  • 星 1 (0件)
36 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

WATARIDORI

2013/04/06 14:28

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る

渡り鳥をテーマにしたエッセイ。
北からやってくる冬鳥を訪ねる旅行記でもある。

各章の最後にその章で登場した鳥の説明が載っているが、名前から姿が思い浮かばないと十分に楽しめない部分も一部あるので、図鑑があればそれで、なければネットで鳥の姿を確認しながら読んだ方がいいかもしれない。

例えば、ツメメドリとエトピリカを紹介している部分。
ツノメドリ:
「どうにもこうにも困り果てた、というようなその表情」
「ただひたすら困惑している。まいった、という風によめる」

エトピリカ:
「はっきり迷惑しています、と断言しているようである。だが、積極的に怒っている、というほどではない。」
「こちらでできることがあるなら何かいたしますが、と思わず手を差し伸べたくなるような」

表現だけでも面白いが、写真で姿を確認すると、笑い出してしまいそうになるくらい、この通りだった。

本書は渡り鳥の話が中心であるが、渡り鳥が縁で知り合った人の話もいくつか登場する。
その人との触れ合いを単純に楽しめるものもあるし、重い話も。
このあたり一筋縄ではいかなかった。

話は変わるが、本書を読んでいて、2001年のフランスのドキュメンタリー映画「WATARIDORI」を思い出した。
その中で空を飛んでいる鳥たちは、
「優雅に飛んでいる」
というより
「羽ばたいていないと落ちてしまう」
という感じで飛んでいた。

読んでいる時は、そんな鳥たちの姿が思い浮かんだ。
もう一度、「WATARIDORI」を見てみよう、と思う。

ところで、毎年、渡り鳥を見る度に思うことがある。

白鳥などの大型の鳥ならまだしも、ツグミやツバメのように比較的小さな鳥は、一体、どこに長距離を移動する力を持っているのだろう?
休みなしで一気に飛んでくる訳ではないにせよ、あんな体のどこにそんな力が?
それに、渡りを始める時と、帰る時は何がきっかけになるのだろう?
「ここが目的地」というのは、明確に認識しているのだろうか?

一度でいいから聞いてみたい。

この本の紹介文には
「この鳥たちが話してくれたら、それはきっと人間に負けないくらいの冒険譚になるに違いない」
とあるが、「人間に負けないくらい」どころの話ではないだろう。

今の時期、冬鳥の大半は北へ帰っている。
のんびり組のコガモなら、まだ日本にいるだろう。そして、もう少ししたら、今度はツバメがやってくる。

彼らを見かけたら、肩でも揉んであげようか。

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紙の本

自然の中から自分を見つめる旅

2021/07/25 21:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:第一楽章 - この投稿者のレビュー一覧を見る

バードウォッチングを趣味にしている梨木さんが渡り鳥の姿を追いながら、鳥の「渡り」や人々の移動・移住について思索を巡らせる紀行文です。
「自分の庭に毎年来ているジョウビタキ(スズメほどの大きさ)が、実はいつも同じ個体で、夏にはシベリアにいるのだ、ということがわかったときの言うに言われぬ喜びは他を以って代え難いものだ。そのときに湧き起こるこの小さな他者への畏敬の念は、傲慢な人間であることの罪から、少し私を遠ざける気がする。」(P.96)
目の前の小鳥が危険を冒して何千キロも飛んでやってきたのだと思うと、見る目が変わるとともに、なぜそこまでして・・・と思わされます。
鳥に限らず、山の大きさ、星の輝き、海の広がり、震えるほどの森の暗さ、野生動物と対峙した時の不安感などなど、自然に触れることで、自分自身の小ささ、あるいは人間というものの生物としての弱さを再認識し謙虚さを取り戻せるように思います。自然という、はるかに大きなもの・ままならないものに向き合って自分自身を相対化、客観視することの大事さを思い出す1冊でした。

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紙の本

鳥の渡りと人間の渡りと。

2020/08/03 16:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

北海道からロシアへと、渡り鳥の飛来地を訪ね「鳥の渡り」を淡々と描く。ページをめくれど、作家は、その足跡を辿り、観察し、記録することばかりをつづけていて、少し戸惑う。しかし、それでも必死に作家の跡を追うように読み、やがて「人間の渡り」の話にたどり着いて、「ああ、ここか」と、作家が私に提示したかった世界をついに発見したような気になった。
第二次世界大戦中のアメリカで強制収容所に入れられた日系二世の悔しさとかむなしさとかが読み手のほうまで静かに伝わってくる話。ロシアの探検家ウラジミール・クラディエビッチ・アルセニエフと彼がもっとも信頼した案内人、猟師のデルスー・ウザラーの、ココロが自然とわくわくする話。移民や、開拓団や、探検とか。
何かを求めて渡ってゆくのは、鳥だけではなく、人も命を賭けて、海を越え、国境を越えて「渡ってゆくのだ」と繋がれば、鳥たちの渡りが非常に身近なものとして感じられた。

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紙の本

カヤック、バードウォチングがしたくなる本

2018/10/28 02:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まな - この投稿者のレビュー一覧を見る

趣味紹介の本よりも、断然カヤックやバードウォッチングがしたくなります!
読むにつれ、著者の渡り鳥や身の回りのものに向けるまなざしから紡がれる言葉の一つ一つが沁み入るようです。
子どもの頃は図鑑を読んだり、近所に棲む小動物や植物に目が行きがちだったのに、いつの間にか私にとって身近なもので無くなってしまったのだと気づかされます。そのことで、失われた視点があるということにも。
今や動植物に疎い私は、著者の感じていることをもっとより身近にとらえてみたいので、手頃そうなバードウォッチングから始めようかと考えています。

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2013/04/08 10:07

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2013/04/09 19:41

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2013/04/11 01:24

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2013/05/22 21:14

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2013/04/05 20:06

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2013/05/24 13:36

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2013/08/04 16:17

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