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謎の位牌を手に死の床につく百合江。彼女の生涯は、凄絶過ぎる一生だった。
人が人生を終えるとき、子供たちに伝えたいこと、語りたいこと、遺しておきたいことが必ずあると思う。百合江が握りしめた位牌にこめられた多くの、そして深いメッセージが胸を撃つ。
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桜木紫乃さん初読み。
主人公のただひたすらに生きる感が清々しい。
時代が飛んだり、登場人物のいろんな人を等しくクローズアップするからちょっとこんがらがりながら、でも楽しく読めました。
沢山のエピソードが盛り込まれててこれをまとめるのはすごいなーと思いました。
機会があればホテルローヤルも読んでみたい。
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昭和、戦後の混乱期、北海道の開拓地、これでもかというくらいの苦労の連続。
こういう背景の女性の一代記を読み終えると読み切ったことそのものに満足感を感じてしまう。
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壮絶な人生を歩んだ女性の話です。
たくさんの裏切りを経験しつつも、たくましく生きる百合江に涙しました。
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北海道の貧しい開拓小屋に生まれた百合江が主人公。奉公に出される話、奉公先でレイプされる話、凄惨な男尊女卑の数々。戦後の貧しい時代に生きた女性が生々しく描かれている。
主人公の百合江、里見姉妹と、その母や娘たちを含む女三世代の壮絶すぎる人生が痛々しくも清々しく感じた。
読んでいて押し潰されそうな感覚が9割、希望を感じたのが1割。
生きていれば良いこともあるのかな。
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読み始めて少しして、「合わないかも…」と感じたものの、徐々に引き込まれていった。
家族とか親子とか、こんな形にしかなれないこともあるよね…と、考えさせられることも。
読中、読後は言いようのない切なさでいっぱい。
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戦後間もないころから現代までの
伝記みたいな内容なんだけど
その戦後から高度成長期の頃の描写が凄い。
田舎だから都会と違って妙な生々しさがあって
北国なのに暑苦しくて
咽かえるような感じが凄く良い。
そしてラスト…。泣けたね。
どうして泣けたのかわからんが
説明のつかない感情で泣かされた。
これは良い本だ。
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初桜木紫乃作品。タイトルからして、原田マハのようなもう少し軽い話を書く人だと想像してたけど、全く違った。
波乱万丈の人生を送った女の一生を描いた作品。百合江にとって、最期は幸せであってほしい。しかしながら、いつの時代も女性はたくましい。
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北海道の極貧の開拓村で育ち、のちに旅芸人としてその日暮らしを始める主人公の百合江の波瀾に満ちた一生を、その母、娘、妹などの目線も含めて描かれた大河小説。
どう見ても悲惨で苦労続きなのに、百合江の「その日何とか生き延びられればいい」という旅芸人の血、あるいはつき抜けた潔さによって、百合江自身から不幸感が感じられないのが不思議なほど。そんな百合江だからこそ、あのラストシーンにつながってくるのだと思う。タイトルとは裏腹に、愛に満ちたラストシーン。それがなかったら報われない。
百合江と里実の姉妹だけで充分読みごたえがあるので、それぞれの娘たちの描写まで盛り込まれていると、やや読み疲れてしまった。
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重い。自分の想像が追いつかないくらいの貧しい日本があったのかと、小説だと思えないくらいのリアリティで描かれていた。
元気なときに読まないと辛いです。
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第149回直木三十五賞受賞作家。
直木賞受賞作よりこっちのほうがおもしろかったと、
ネットのどこかで目にして、
気になって買ってしまった。
近しい血縁者が、主人公の一生にまつわる謎を紐といてゆくという、
『永遠の0』や『嫌われ松子の一生』みたいな、
あたしが好きなタイプの作品。
物語は、昭和初期の北海道の開拓村から始まって。
祖母、母、娘、険しい人生を懸命に生き抜く
人たちが描かれる。
生きていくことは情け容赦ない。
だけど人生は止まらない。
裏切られても、だまされても。
寝る間も、食べる間も惜しんで、一気読み。
すんごくおもしろかった。
ということで、直木賞受賞作を読んでみようと思ったのでした。
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北海道の開拓村に始まる女3代の人生を描く。極貧の様子はまるで日本ではないかのようだけど、本当に昭和の戦後しばらくはこれほどまでにも貧しかったのかな。貧困ゆえの人生が壮絶だと思って読んでいたが、作者は極貧小説だと思って書いていないと聞いて、また驚いた。
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出てくる男どもがどいつもこいつもどうしようもないクズ野郎ばっかりやな、と思っていたところで、「あんた、女に生まれてよかったねぇ」は印象に残る。
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壮絶な人生が描かれていた。ここに登場する人物の波瀾万丈の人生が、恐ろしくもあり、辛くもあり、胸を打った。
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だいぶ前に購入し1回読んだまま放置していた本。タイトルを見ても内容が思い出せなくて、イチからのつもりで再読。
ひとりの女性の人生を描いた物語。この短い小説の中に、とても濃くて、一生懸命な女性の一生が詰まっている。また、読もう。