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流転する百合江と堅実な妹の60年に及ぶ絆を軸にして、姉妹の母や娘たちを含む女三世代の凄絶な人生を描いた長編小説。
タイトルから軽いのかな?と思ってたら
ユッコちゃん、だいすきよ。
泣けました。
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またまた、桜木紫乃作品。
「ホテルローヤル」から、ずっと桜木紫乃作品一筋で読んでます。
桜木紫乃さんのお話では、男たちは、不器用で自分勝手で頼りない人間。
一方、女たちは、強くたくましく、優しく大地のような人間。
これも、同じ。
主人公の百合江は、強く優しい。
それが、男をダメにしてしまう。
だけど、百合江は、私からみたら、すごくうらやましい。
複数の男たちと、いろいろある。
でも、百合江は、ずっとただ一人の男を愛する。
一生。
私には、まだ、こんな男と出会って愛しあったことがない。
たった一度、愛する男がいたら、人生はどんなに辛く悲しくみじめであっても「私の人生は幸せだった」
と思えるだろう。
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姉妹とその娘と、姉妹のまわりを彩る男たちの話。諦め受け入れ、それでも大切なものは守ろうと必死に生きる根無し草のような、捻れて一途な物語。
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女三世代の絆物語。
家族、友人などの絆を描いたものは、基本的には非現実的な善人と善人が織り成すものが多いという印象だった。
でも、この話は本当の「人と人の絆」を描いた本だと思う。登場人物たち全員が人間らしいドロドロした感情を持っており、それが身内間でのリアルな確執を生じさせる。しかし、仲違いした後の姉妹の絆にジーンときた。
全てが丸く収まってハッピーエンドとはいかない所も、現実的で好き。
最後の病院での場面は必要なのか。
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三世代に渡る女たちの来し方行く末。互いに支え合い、傷つけあいながら生きている逞しさに感動。400ページ程とは思えない濃い一冊でした。
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道東旅行に合わせて購入、出発前から読み始めて帰りの機内で読み終えた。弟子屈の温泉町でたまたま遭遇したこぢんまりとしたお祭りで、浴衣姿の小さな姉妹を見かけた。二人の姿が百合江と里美に重なり、なぜだか涙が出た。特に印象に残っているのは、ラストで小夜子が思う、時代や境遇の超えられない差異がある一方で生きていく姿勢には何も変わりはないという部分。この部分が、過去に生きた女性たちの姿を現代につなげてくれる太く強い橋になっている。作品に通底するゾクゾクするほどのリアリテを含め、常人には決して書けない大作だと思った。
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<純愛小説が好きな人向け>
北海道の開拓村で育った百合江と里美の姉妹。百合江はその日暮らしを続け、シングルマザーとして一人娘を必死に育てる。里美は堅実に、美容師として腕を磨く。付かず離れず生きて来た二人の生涯とはどんなものだったのか――。
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極貧の子ども時代、華やかな旅芸人たち、女性の扱われ方など、昭和とはこんな時代だったのか、と思わされる描写ばかり。リアルに描かれているので、引き込まれた。
終わり方には賛否両論あるような気がする。個人的にはあのシーンは不要だったのではないかと思う。
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大好きな作品です
女三世代のお話
壮大な北海道のスケールと物語が重なりあって、涙なしでは読めません
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母と娘の関係について考えさせられた。
母親も一人の女だって事を忘れてしまいがちだけど、母の女の人生もあるんだもんねー。
おもしろかった。
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貧しい開拓民の娘、百合江は旅の一座に魅せられ家族を捨て身を投じる。そして数十年、老衰と診断された彼女の手には引き剥がそうとしても取れない謎の位牌があった。ひたすらその日を生きて生きて生き続けた彼女は果たして幸せだったのだろうか。
人の一生なんて本人にならなければ分からないものです。最近よぼよぼの老人を見ると、長生きして自分で歩けて。あまつさえ夫婦だったりすると羨望の的です。昔は可哀想に感じていましたがとんでもない。自分があの年まで生きられるか分かりませんからね。うらやましい。
この本の主人公も、状況だけなら波瀾万丈ですが、しなやかにおだやかに微笑んで荒波を乗り越えてきたんです。胸が熱くなる本でした。生きてるだけで儲け物。
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何に幸せを感じるか、人それぞれ。百合江の幸せは、妹の里実にも娘の理恵にもきっと理解できない。目の前に現れる過酷な運命をただ夢中で切り抜ける、その日暮らしの生き方でも、彼女の人生はきっと、充実していた。
厳しい開拓地での暮らし、貧乏と酒に荒んでいく家族、旅回りの一座や、流しでの生活、教育を受けられず、文盲の母…まだそんなに昔じゃないのに、そういった昭和の日本の暗部を一身に背負ったような主人公。自分の親の世代には、こういう人が本当にいたかもしれないな、としみじみ思った。
ラスト…いろいろあっても、お互いに生涯忘れえぬ人だったんだな…。
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最初は単調な話なのかと進まなかったのが一変して、波乱万丈な展開に読み入った。
どんなことがあってもただひたすら生きていく百合江の芯の強さや、娘を想う母としての愛に感動した。
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女性の生命力を感じさせてくれる作品。
こういう本を読むと、男性の往生際の悪さというか、世間体を気にする小ささが余計に目立ってしまいますなぁ。
それにしてもなかなかの作家ですね、この方は。あまり知らなかったんですが、記憶にとどめて注視し続ける必要がありそうです、どうやら。
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北海道の貧しい開拓村
姉は流れ、流され、波乱万丈の人生を送り
妹は堅実に理容師として生き抜く
60年に及ぶふたりの絆と、それぞれの娘たち
通り過ぎてゆく男たち
「だいすきよ」の一言に救われました
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題名から勝手に想像してたのと違って、すごく骨太だった。
女の人は、守るべきものがあるとやはり強いなぁ…と思う。何を幸せとするかは、その人の自由だ。