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第1章 大学教授の〝変な〟価値観
人間の価値は論文で決まる
博士号がなくては話にならない
理論は常識に勝る
効率性の概念が乏しい
第2章 大学は何のために存在するのか
第3章 大学教授の〝優雅な〟生活
第4章 大学教授になるには:
興味よりも評価で選べ
コネも重要
書いたら忘れる、そしてまた書く
第5章 大学改革・私案
第6章 大学生を勉強させる方法
なぜ企業は成績を重視しないのか
第7章 経済学は本当に役に立たないか
第8章 塚崎教授の〝異色な〟活動:
学内行政の合理化
付録1 新人教員へのアドバイス
付録2 講義で工夫したこと
付録3 講義初回の演説「自己責任論」
付録4 経済学講義「『神の見えざる手』は正しいか」
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大学は企業人養成機関なのか、研究者養成機関なのか。現実的には前者になりつつ状況を踏まえて、両者を分離してしまえばよいというもの。実際には大学と大学院で分離はされているのだが、教員が両者でダブっていることを問題視。確かに教育者と研究者の両立は結構難しいので、そうしてしまった方がスッキリするのかもしれない。手順としては底辺校への補助金をカットしていけば、授業料でやっていくしかないので、まずはその辺から合理化・効率化が進み、専門学校化・就職予備校化し、それに相応しい教員を採用していくと思われるが。
著者は大学の非常識さを訴えてはいるが、非常識な企業も無数にあるわけで、どっちもどっちという印象。少なくとも、法令違反に関しては大学よりも企業の方が多いと思う。大学の先生も一部には偏屈な人も居るが、企業人に比べると概して誠実でマトモな人が多いという印象がある。この辺は付き合い方の問題が大きいのではないだろうか。
残念なのは、今後の少子高齢化に向けて大学もリカレント教育に取り組んでいく必要があるが、その辺の提言がなかった点。大学はもっとオープンで社会に開かれていくべきではないだろうか。その事により「非常識」さも修正されていくように思えるのだが。
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今までに読んだことがないジャンルの本。私が想像していた大学教授のイメージとそれほどかけ離れていなかった。企業では信じられないことが、まかり通っているんだろうなと思った。
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2023年20冊目
著者に直接手渡しでいただいた。ありがとうございます。
元日本興業銀行出身の銀行マンで、九州の大学で17年間教え、大学教授の肩書きも得た方が著者
一般企業と大学の違い、大学の内情、大学で教える者と教わる者両方の視点など、かつて大学生だったことがあり、民間企業と大学勤め両方の経験(非常に少ない)がある著者ならではの切り口で、幅広い話題が読みやすく書かれていました。
これから大学教授を目指そうという人や、現役大学生の両方にとって、少しは得られる点があるのではないでしょうか