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こんな世界があるなんて知らなかった!
家の外で親族以外の男性と行動ができない女性。
学校に通わせてもらえず文字の読み書きができない女性。
生活のために嫌なことをさせられる女性。
『女の子がいる場所は』
日本と異なる宗教や家族構成の国には、私たちが知らないことがある。
本書を読んで知った習慣など3点を紹介します。
1つめ、イスラム教の家の中で家族の前では髪を覆う布を外していること。
2つめ、お金や権力で女性を利用する人がいること。
3つめ、一夫多妻制で、複数の夫人は別々に暮らしていること。
内容は、家族の事情が絡む中での女性の人権など、まんがで柔らかく取り上げられている。
巻末は、タリバンが政権を取り戻した2021年8月のアフガニスタンについてのストーリーで締めくくられる。
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これは海外の、そして日本の、女の子たちの現状。どの話もはっきりと解決はしていなくて、こんなことがあると知り、これからどうしたいか、どうしたらいいのか、今後を考える物語。
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いい本だなー。
いろんな人に勧めたい。
サウジアラビアの映画「少女は自転車に乗って」やアルジェリアの「パピチャ」を思い出した。
みんな自由を求めて息苦しい社会で、なんとか息継ぎしたくて苦しんでる。そして、頑張ってる。
一緒に頑張ろう!と思う。
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どこの国でも「女の子だから」と理不尽な思いをすることは、多かれ少なかれあるだろう。この本は、サウジアラビア、モロッコ、インド、日本、アフガニスタンの10歳の女の子の目を通した出来事を描いている。理不尽な思いをしても、希望を持ち続ける彼女たちの姿はとても頼もしい。
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歩みだそうとする気持ちを、支えられるようでいたいという思いがふつふつと湧く。私はもう大人なので、これからの人たちを支えられるように、と思う。
サウジアラビア、インド、モロッコ、アフガニスタンという、「女の子だから」が分かりやすい国だけでなく、日本にも目が向けられていて、「女の子だから」と対になる「誰かが決めた幸せの形」って、どうなの?と問われる。
やまじえびね さんが描く、くっきりした輪郭を持つ人物がとても好き。
装丁もよき。
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女性が、人々が幸せに暮らせる国を作りたい。
私も希望を失わず、強くなりたい。
色んな人に勧めたい1冊。
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フリスタ漫画特集から。ジェンダーについては、意識し過ぎと感じるくらいでちょうど良いと考えているので、本作は、それを再認識するいい機会となる。
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深かった。このご時世に読むからこそ意味があるかも。世界中の女性差別に焦点をあてた話 宗教観や戦争紛争や許嫁など読んでいてどれもリアルでよかったなあ 終わり方
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女性に生まれただけで、
生きていくのに様々な、理不尽な負荷を負う。
多様な価値観は必要だけれど、この差別は不要であり根絶すべきものだ。
理不尽さを経験すると、そこから夢や目標が生まれる。夢のままで終わると、それは苦しみや悔しさが続くだけなのだろうか。
そんな事を考えた。
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きっとこの問題にもともと関心のある人は、ものたりないと感じるかもしれません。
ですが、高校生をはじめ、基礎知識がない人にとっては、
漫画で描かれていることで、はじめて知ることも多いのでは?と。
では、「男の子がいる場所は」もあったら良いのに。と思いました。
この作品で取り上げられている女の子、女性達がいきる文化圏の男性陣は
どのように考えているのか。
年齢や立場、職業で考え方がちがってあたりまえですが、女性の問題を
取り上げるときは必ず、社会を構成するさまざまな立場の視点が
必要だと思うので、ぜひトライしてほしいなと思ったので、☆は3つです。
さまざまな文化圏で生きる人達の内情にまず寄り添おうとすることが
大事ですね。
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このような漫画が出版されることに意義があると思う。自分にとっては新しい発見はあまりないように感じた。
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女性が男性と同じように、当たり前のことを当たり前にできるよう望んでいるだけなのに、どうしてとりまく世界は辛いままなのだろう。
世界を知ること、自分の現状だけでなくいろんな世界のいろんな状況を知ることはとても大切だと思う。
教科書のような形じゃなく、この作品のようなより身近な形で提供してもらえるのは貴重だし、ありがたいことだと思う。
世界中の人に読んで考えてもらいたい。
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女というだけで、選択肢が少なく、残酷な扱いを受ける。程度の差はあれ、どの国でもある差別。けれど、ここに出てくる女の子達が皆前向きでそこにすごく救われ希望を持てた。
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とてもよかった。「大きなお家のお嬢さん」がとくに好き。この並びに日本の話が入っているところも不意打ちを食らって良い。
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〇女性・女の子を取り巻く今を、性別を問わずとも生きていける社会だからこそ伝える・伝わる、5か国の女の子のストーリー。
第27回手塚治虫文化賞の短編賞を受賞したのでそれをきっかけに再読。
◇サウジアラビア・サッカーボールを蹴飛ばす日
サウジアラビアの首都・リヤドに住むサルマ。パパは木・金曜日にしか帰ってこない。ミサンガを作ったことをパパに報告すると、"遠い親戚"のアミーラに習うことになるが、ママの顔はやや曇る。同じころ、友人のファイの姉が結婚することになるが、結婚式で初めて会う時に結婚がダメになることもあると聞き・・・
あの時の思い出すらも、素顔で再現できないいま。
◇モロッコ・しかめっつらとメガネ
シャマおばさんがやってきた。
ハピーバが住んでいるのはモロッコの首都・ラバト。祖母の古い友人である彼女は、ハピーバのやることなすこと、例えばメガネ、例えば本、例えば笑い声。姉のレイラも背の高いことを批判される。ハピーバとレイラは不服そうにするが、祖母はそれをいなす。そんなとき、ハピーバはシャマの背中にたくさんの傷があることを見かけ・・・
批判の意味は。
◇インド・大きなお家のお嬢さん
カンティはママとともにデリーの新居に引っ越す。それはカブールこと新しい"パパ"ができたからだけど、なぜか"パパ"と呼べないカンティ。そんな中、家庭教師に来てくれていたアーシャが新たな家庭教師先を探していたが、その紹介された先に行った後のアーシャはなぜか元気がなく・・・
理不尽に立ち向かう心は、年齢に関係なく。
◇日本・おばあちゃんとママとパパ
多摩西部に住むまりえ。あまり着ないワンピースを祖母に買ってもらい、でも母は祖母の「女の子らしい」をそれは違うかもしれない、と伝えるのを聞く。友人のなっきーの家では、両親が同じようにパンを焼ける、ということを聞く。母と離婚した父親はきちんと教えてくれるので、なっきーにとってはまりえは幸せ者らしい・・・
幸せを決めるのは。
◇アフガニスタン・はじまりの日
2002年、カブールに住むムルサルとナフィサは戦争が終わり、学校に行けるようになった。
勉強用具をもらって喜ぶ二人。二人はそれをはさんで自分たちの夢を語る。
そして19年後、2021年にカブールに再びタリバンがやってきた―――
*
間違いとは何か。
特に、女性がこうしてはいけない、という"間違い"と言われる類のことについては、過去言われたことであればあるほど、いまは受け入れがたい時代になっている。しかしこれは民主主義国が中心の動きであり、民主主義国ですら全国民がそうなっていないばかりか、宗教国ではその宗教で指定されていることが性差を乗り越えていない事例は、この本を読むとつぶさに感じることができる。
どの時代の女の子も、どの世界の女の子も、こういう扱いを受けているよね、という視点から、これからはこういう風に変わっていかないといけないんじゃない?っていうこと。も含めて、書いている。
例えば宗教上そういう風に扱っ���きたけど、いまもそういう社会なんだろうか?など。
変わっていかないといけない、というのは、周りの大人が諭して女の子本人にそうさせる場面もあるが、女の子本人に気づかせる・語らせることも多い。いまの時代がなぜこうでなくてはならないのか。純粋な子供時代だからこそ感じることだが、今まで大人がいかにそれを虐げてきたのか。
女の子らしい、女性という性らしいものでくくる。のではなく、もっと多様な考えでもいいのではないか、という提起でこころをつかまれる、「性差を乗り越える」ということに関して言えば初歩の初歩だがとても大事なことを書いている短編だ。
マンガであることでかなり読みやすいので、そのような論調を何となく理解できない、あるいは自らかみ砕けない部分があるという方はぜひ読んでいただきたい!