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何を読まされているのか意味がわからない部分も多いのですが、何故か心に刺さります。
意味深なシーンの連続なのに最後の大爆発が良いです。
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なんというカリスマ的な作品。
なんども鳥肌が立ち、ページをめくる手が止まった。
再帰に、とどめを刺す。
それが物語に携わるものの「戦い」。
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優太の自伝的映画、ノンフィクションなのかな、と思っていたのだけど、途中からわけがわからなくなる。
映画として残しているのは映画内でのリアルで、優太が過ごしている現実とは違うもので、それをあやふやごちゃまぜにしているのかな、と思ったけども、最後の絵梨との会話でまたわけがわからなくなる。
なんだろう。感情がぐちゃぐちゃにされてしまっているのだよ。
「さよなら絵梨」という漫画は、優太の現実を漫画にしたのか、その優太の現実と思って読んでいたものも作り上げられた虚構のものなのか、がわからなくなっているのです。
漫画の中で、何度も見せてきた映画がノンフィクションでなくて、限りなく事実に近づけたフィクションということを伝えられてきたので、最後の優太と絵梨はどんな役割だったのか、がわからない。
いや、吸血鬼ってなんだよ存在しないだろ、だから全体がフィクションなんだよ、という理解もする。ただ、それで「はい、お疲れ様でした」となるには、優太に感情を持っていかれてるのだろうな、と思う。
要するに、でまとめてしまうと藤本タツキのいいように転がされてしまっている、ということなんだが。
このぐちゃぐちゃな感情をどうしたものか。
このまま、ぐちゃぐちゃでいこうか。読み返すたびに、漫画内の虚構と現実がわからなくなって、ぐちゃぐちゃが繰り返されていこうか。
絵梨の友人が虚構の絵梨を思い出す、と言ったように見たいものを見るのも、ときにはありだろう。
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ルックバックに引き続き、作品を出す意味について考えさせられるような話。
ドキュメンタリーは「すでに起こったこと」があるのでマンガの「描かない」とは、別の難しさがあると思った。
それはそうと自分のファンが美少女なのは最高!!
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生と死や創作物への向き合い方がよく描かれていて藤本先生の才能とカリスマ性とに圧倒された。心に訴えかけるものがある。ラストに感動
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じっくり読むはずが夢中になってしまって爆速で読み終えてしまった。
生きる者が思い出を美しく塗り替えてしまうことをそっと肯定してくれる優しい作品だなと。
思い出の中の故人がどうしようもなく美化されていくのを不誠実なことだと思っていたから、なんてあたたかい救いの話なんだと思った。
的外れな感想かもしれないけど。
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藤本タツキの漫画に賛否両論があるのは、きちんと哲学がある証拠だと思ってる。
美化されがちな別れにとりつかれるくらいなら、そんなさよならは爆発させてしまえ!今回はそんなメッセージがあった。
さよならには、相手や思い出を浄化する作用があって、人は時にその美化から動けなくなることがある。
そんなさよならすら人生には存在する。
ラストは主人公の人生に対する、何としても前を向いて歩くという覚悟だと思った。
私は別に、さよならできないなら、それでもいいと思ったのだけど。忘れるから、出会える。それも、いい。
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母の願いで優太は病気の母の日々を撮る。編集して良い感じに音楽をつけた映画を体育館で上映したが、生徒たちの感想は、「糞映画」。自殺しようとした優太は、絵梨と出会い絵梨を撮る。コマ割りが実際に映画を見ているようで、不思議な読後感が良かった。
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ルックバックの後作品ということで周りの期待やプレッシャーなども凄かったと思いますが、そんな事には臆せず「描きたいものを描く」という姿勢が全ページから感じられて流石だなぁと思いました。若干分かりづらい演出もありますが、それすらも最早1本の映画の一部分になっていた気がします。
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59冊目『さよなら絵梨』(藤本タツキ 著、2022年7月、集英社)
鬼才・藤本タツキの長編読み切り。
「映画制作」というモチーフを扱うことで、作中世界における現実と虚構の境目を曖昧にぼやかす。
読者に安定感を与えず、絶えずゆらゆらとした浮遊感、ないしは不安感を与えるような構造になっており、読後感は唯一無二。
主人公の自主制作映画は、不謹慎だと観客から罵倒される。これには著者の前作『ルックバック』に寄せられた的外れな批判を思い出さずにはいられない。
「ファンタジーがひとつまみ足りないんじゃない?」
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映画は絵梨が優太を思い出したかったから。何度でも見ることができる。
それは、すべての映画に言えることだし、小説や漫画にも言える。きれいな部分だけを切り取って残すことになるかもしれないが、嫌なことは思い出したくないもの。
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何を読んでるのかわからなくなる中で、ほのかにジョンウーのようなお約束感があり、いろんな意味で映画っぽくてよかった。
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母
絵梨
優太
そして絵梨
ファンタジーがひとつまみね。
ひとつまみどころじゃない気もする。
現実。映画。現実。
何を読んでるのかわからなくなってくる。
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こんな漫画、読んだことない。
読み終わった後のこの気持ちを、なんて表現すればいいのだろう。
言い表したい。誰かに伝えたい。
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【あらすじ】
私が死ぬまでを撮ってほしい──病の母の願いで始まった優太の映画制作。母の死後、自殺しようとした優太は謎の美少女・絵梨と出会う。2人は共同で映画を作り始めるが、絵梨はある秘密を抱えていた…。現実と創作が交錯しエクスプローションする、映画に懸けた青春物語!!
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
一貫して「スマホのカメラを介して世界を観ている」という作りだったのが新鮮でした。ずっと一つの映画を観続けているような不思議な錯覚に陥ります。どこからどこまでがフィクションなのかわからなくなる…(いや、漫画だから全部フィクションなんだけどさ)
最後に爆発させたところで、この作品における「爆発」の意味が何なのかが気になりました。嫌なことから逃げるため?と思っていたのですが、それでは最後の爆発はしっくりこないなあ…。いや、母親の映画を撮るのが嫌だったのと同様に、絵理と撮る映画も苦痛だったのかな…。