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★、5個じゃ足りない。全10巻。
1巻で読むのやめちゃ駄目ですよw2巻からが本領発揮であります。
わたしの人生のバイブル。サンゴロウ格好良すぎだ…!『霧の灯台』で号泣。もう、だめです、思い出し泣ける・・・。
姉妹作『ドルフィン・エクスプレス』シリーズにも主人公を食う勢いでサンゴロウさん出演中。
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児童書にしておくのがもったいないくらい。
男前なサンゴロウに惚れる。
鈴木まもるさんの挿絵もやっぱり素敵。
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黒ねこサンゴロウシリーズは、計10冊。
全体的な流れを見ると前編5冊、後編5冊といった位置づけで、
前編5冊は「黒ねこサンゴロウ」、
後編5冊は「黒ねこサンゴロウ旅のつづき」というシリーズ名である。
後編の第1巻は、前編の第1巻でサンゴロウとケンが会ってから5年後という設定になっており、
前編の第1巻ではじまった旅を真の意味で完結させるのは後編の第5巻という関係である。
第1巻、第2巻が、1994年7月、第3巻、第4巻が、1994年10月、
第5巻が1994年12月といったように、ほぼ間隔を置かずに出されている。
旅のつづきは、第1巻、第2巻が1996年3月、
第3巻、第4巻、第5巻が、1996年4月と、
これも間髪置かずに出されている。
構想は前からあったのかもしれないが、
書かれるとき、出されるときは勢いよく飛び出してきたのだなと感じた。
本シリーズは、平均して140ページ前後で、字も大きめで、
小学校の中学年以降のレベルの漢字にはふりがながふられている。
集中力のある子なら、夢中になってしまえばすぐに10冊読み通せそうである。
難易度で言えば、モモやはてしない物語やダヤンシリーズよりも読みやすいだろう。
登場人物たちが住む世界の地図も複雑ではない。
言葉自体は読みやすく、すっと入ってくるのだが、
ただ冒険が楽しかっただけでは終わらない深みを持ったシリーズで、
大人の読書にも耐えうるだろう。
児童書や絵本を大人になってから読むことにまったく抵抗がない人なら、
ぜひ大人になってからでも良いので出会ってみてほしいシリーズである。
子どものころに読んだ人にはぜひ再読してほしいというタイプの作品群である。
本書の登場人物欄に書かれているのは、たったふたりである。
ひとり旅の好きな男の子・ケンとなぞの宝をさがす黒ねこ・サンゴロウ。
春休み、ケンは、あたらしい大きなホテルをつくる仕事で、海べの町に<長期出張中>のおとうさんに
会いに行く旅に出る。
おかあさんは、ケンのひとり旅をかなり心配しているが、
ケンは、ひとり旅は、はじめてじゃなく、「ひとり旅の名人」といわれるぐらいだと自負している。
「はじめて、ひとり旅をしたのは、よちよちあるきの一さいのとき」だとエピソードがゴロゴロ出てくるのだ。
ただ、特急がはじめてで、三時間ものる、長い旅もはじめてだから、すこしは緊張している。
「ケンくん、切符はあるわよね。何号車の、何番なの。ぜったいに、切符をなくさないでよ。」
ここはおそらく子どものときに読んでいたらさっと読み飛ばすところだろう。
が、母親と息子ってこんな感じだよねぇと妙に微笑ましく感じる。
大人の読書って、いちいち一つの情景にいくつもの現実の記憶や想像の記憶が重なってしまったりする。
そんな自分にちょっと苦笑。
ケンが乗る特急は、マリン3号。
5号車、禁煙席の12A。
ケンが乗ってすぐには、隣���12Bには誰も来なかった。
駅を、いくつかとおりすぎて、そのつぎの駅で、特急はとまった。
そして・・・。
「しつれい、ここ、あいてるかい。」
頭の上で、すこししゃがれた声がした。
「はい、あいています。」
返事をしながら、ぼくは、ふりむいた。そして、おどろいた。
だって、座席の横にたっていたのは、ねこだったんだから。
いっぴき、っていうのかな。ひとり、っていうのかな。
とにかく、ねこだった。すらっとやせた黒いねこだ。
口のまわりに、長いひげがぴんぴんとはえていて、
ぼうしから耳の先がでていた。
ケンとサンゴロウはこうして出会った。
ケンは、サンゴロウがねこで驚くが、サンゴロウをあっさりと受け入れ、
このあと普通に会話が成立していくのである。
「あいてはねこだけど、ちゃんとしたおとなのねこだから、ぼくも、いちおうていねいにこたえたんだ」
という具合に、サンゴロウを大人としてみなし、話をしていくのだ。
サンゴロウと会話をしながら、サンゴロウの年齢を類推しようと試みたりもしている。
「だいぶむかし」なんていうんだから、
このねこは、だいぶ年をとっているのかもしれない。
でも、元気そうだから、若いのかもしれない。
ぼくは、ねことつきあったことがないから、よくわからない。
不思議なことが起こっても、普通に受け入れていくセンスの持ち主。
そういうところに、不思議なことは起こるのだと思う。
カタオカ・ケンとフルヤ・サンゴロウは、
名付けた人が時代劇が好きだったという意外な共通点で
意気投合(?)し、それぞれの旅の理由を語り出す。
彼らは、語り合い、べんとうの中身を交換したりして、「旅の道連れ」となっていくのだ。
ケンは「ひとり旅」のことを告げると、サンゴロウは、自分の旅を「宝さがし」と語る。
そして、宝地図が自分の手元にある理由を語り出すのだ。
「いっしょに、くるかい。つれてってやってもいいぜ。」
ケンは、うみねこ族の宝をさがす旅の道連れとなったのだった。
ケンにとっては、親の計画とは違った、自分とサンゴロウの立てた「作戦」で、
自分の判断で、サンゴロウについていくことを決めた、自立の旅への一歩と見ることもできるだろう。
途中、ケンにとっては険しい道のりがあり、そこはサンゴロウひとりなら簡単に進めるようなところだったかもしれない。
それを一緒に歩いていったことにも意味があったのだ。
これは、親子の関係とは違う、兄貴分と少年の大切な旅だったのだ。
少年にはそういった同性の大人のモデルが親以外に必要で、その役割をサンゴロウは果たしたのだ。
そして、サンゴロウにとってもケンがついてきたことは大きな意味を持つ。
サンゴロウがケンを導いて引っ張るだけではなく、ケンがサンゴロウに与えたものを大いにあったのだ。
この宝さがしを通して、ケンが成長した証でもあ��。
ケンの果たした役割は、この宝さがしに留まらず、あとあと影響を与えることもあった。
彼らの別れ際は、お互いの果たした役割の重要さに比して、あっさりしている。
このあっさりさが、全シリーズを通して黒ねこサンゴロウのキャラクターを貫いている。
「サンゴロウの個性」と「様々な人生・猫生を抱えている相手の登場人物たちの個性」が互いに良い具合に引き立たせあうのだ。
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読みました。
「ひとり旅」の好きな少年ケンは旅の途中で旅のベテランっぼい黒ねこなサンゴロウと出会い宝さがしにつきあうこととなる。
旅ごころの湧き出る本。
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息子豆太の最近のお気に入りの一冊です。
サンゴロウがカッコイイらしい。
字の大きさをみると中学年向き?
でも豆太の気に入りようをみるともっと上の学年でも十分面白いんじゃないかな・・・と思います。
シリーズ化されていて全10冊。
豆太も残すところ後一冊なんだけどずっと貸し出し中なので首を長くして待っている状態です。
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黒ねこサンゴロウシリーズの第1作目。
小学生の時、図書室にシリーズで並んでいた。
とはいっても私はこの『旅のはじまり』しか読んだ事はないのだけど。
字も大きいし、平仮名ばかりの『正に児童書』なのだけど、侮れない。
人間の男の子ケンと、大人の黒ねこのサンゴロウの冒険はハラハラドキドキ。
サンゴロウはクールで格好良い。
大人になってもワクワク出来る作品だと思う。
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竹下文子さんの『黒ねこサンゴロウ』シリーズ第1巻。
小学生のケンと黒ねこのサンゴロウが宝探しをする物語です。
はじめて読んだのは小学生の頃。
そのときからのお気に入りです。
ほんとうにサンゴロウが格好良くて。
鈴木まもるさんの絵も“いい味”を出しています。
でも、これは黒ねこサンゴロウシリーズの序章に過ぎません。
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むすめの本。
面白そうなので(やっと)読んでみた。
旅の続きが気になって、早く続きが読みたくなる!!
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子供のころにぜひ出会いたかった!と思わせる本です。
大人でも楽しめます。
なにか面白い本が読みたいというときに再読します。
もう何回読み返したことか。
児童書なので一時間もあれば読みきってしまいますが。
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出張中のお父さんの元へ「ひとり旅」している途中、電車で隣の席に座ってきたのは「ねこ」だった。ねこのサンゴロウは、知り合いのねこからもらった宝の地図をもとに、宝探しに行くところだった。サンゴロウに宝探しを誘われた僕は…
男の子がひとり旅の途中で、ファンタジー世界に誘われる。これだけでもなかなかワクワクしますが、冒険の仲間はカッコいい黒猫、そして目的は宝探し、となるともう楽しくないわけがありません。しかしとんでもない大冒険をするわけではなく、子どもに馴染みがあるような、身近な冒険です。これは、文体からして読み手の子どもに合わせたのかな?低学年からでも読めそうなので、この身近さがファンタジー世界に入るハードルを下げてくれそうです。続きも楽しみ!
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カタオカ ケンがお父さんに会いに行く電車の中で、
隣の席に座った黒猫のフルヤ サンゴロウ。
2人の冒険のたびは、無事終わる。
かえる途中でお父さんに出会う。
ちょっと不思議で、ちょっとわくわくするお話。
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ひとり旅の途中で猫のサンゴロウに誘われて宝探しの旅のお供をする。なんてドキドキワクワクが詰まっているんでしょうか。しかも日常からふっと異世界に踏み込む瞬間が素敵に描かれています。それが読書の面白さに繋がるんですね。
平易な文章だけど奥深い余韻があります。何気ない風景や心象の描写に広がりがあるんですね。だからこそ世界に入り込みやすいのです。また鈴木まもるのイラストが素敵なんです。表紙絵のサンゴロウの格好良さに惹かれてつい手に取ってしまいましたが、実際サンゴロウ格好いいですよ。
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冒険好きな幼い少年が、大望の初めての列車一人旅で出会った不思議な旅の猫サンゴロウ。
サンゴロウの唆しにのって、父親の待つ駅の手前で下車して、一緒に宝探しを始めた少年の心の変化も、児童文学らしい読み応えでなかなか良かったし、サンゴロウという存在や、うみねこ族とやまねこ族にまつわる伝説、読後の、キツネに化かされたような不思議さや清々しさがよかったです。
母としては、心配でたまらないけどね!
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竹下&鈴木コンビ作品の格好良さ部門ではナンバー1を疑えない。エレキギターに憧れる中学生男子のようにサンゴロウに憧れ続けています。
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小学校のときに猫の本を漁って読んでました。
飄々として、でもちゃんと感情や意思があるサンゴロウ(や、その後登場する猫たち)は
幼い私のなかで理想の猫像でした。
この「旅のはじまり」は主人公に感情移入して
ちょっとどきどきしながら読んだ記憶があります。
挿絵や装丁も可愛くてすき。