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「こどもの哲学 大人の絵本」シリーズ第一弾。原本は2005年毎日新聞社刊行。
鏡で自分の顔を見ることが嫌な理由、痛いという感覚からさぐる「自分」の境界、さらに視点を変えて消化や免疫と自分の境目…と読み手を「自分の謎」にいざなう本格的な作品。コンパクトですぐ読み終えられるけれど、読み終えてからもあれこれひっかかっていることを考え続けてしまう感じで、深い。
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著者と表紙と題名と薄さに惹かれてたまたま手にした文庫です。本当に薄くてウエハースのようにすぐ口の中で消えてしまいますが、でも忘れていた大切なものが身体の中に入ったような気がしました。いや、もともと身体の奥にあった感覚が蘇った感じかな…それは「自分が自分である不思議さ」。子どもの頃、その不思議に心揺れた事、思い出しました。この文庫は「こどもの哲学 大人の絵本」というシリーズが文庫になったものとのこと。「人類は全員が貴種なのである」とは、これ「大人の哲学」だよね。たまたまのぺらぺらがもやもやを呼び覚ましふむふむとなった時間でした。
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書店で見かけて気になったので手に取りました。「こどもの哲学 大人の絵本」第一弾。どうして自分はここにいるのか。誰とも違う、誰にでもある。自分が自分であることの不思議さ。平易な文章と素朴なイラストで著された自分という謎。当たり前すぎて見落としていたことを、本書を読んで気が付きました。特に印象に残ったのは「Ⅱ 痛い問題」の章。手や足、顔やお腹を切れば痛みを感じるけれど、爪や髪の毛は切っても痛くない。この場合、自分というものは何処にあるのだろう。痛い部分と痛くない部分とに自分を分けていって、痛いと感じる最後はどこになるのか。いつも痛い側に自分がある、ということ。様々な切り口から自分を探していく面白い本でした。
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哲学絵本(第1弾)。鏡に映る自分の視線など気にしたことがない。鏡の特性上、見つめられて当然だと思っているし、そうでないほうが怖い。でも猫を抱いて鏡に映るとき、猫は自分を見つめる向こう側の猫(=自分)をどう感じているのか。それは少し気になる。そして痛みの謎。爪を切る、髪を切る、腕を切る、痛みの有無はなぜ生じるのか。神経やら何やらの西洋医学は横に置き、とにかく考える。その姿勢が非凡だなと思う。
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子ども向けに書かれた哲学書はいつも気になる
小説はたまにボーっとしながら読み進めて
途中なんだかよく分からないところがあったとしても
まあなんとなく話は分かるけど
こういう本では1行たりとも気が抜けない
進んで戻って
薄くて字も少ない本なのに
読み応えあり
ああこういうこと考えたことあるなと思いつつ
かわいい絵も楽しめる
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絵付きエッセイのようなもの
こどもの疑問的というか哲学的というか
文学のような科学のような芸術のような
氏らなではの世界観
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子どもの哲学•大人の絵本『自分の謎』
自分が自分のことを考える!
人のことは、よく見たり、
色々な感情を持ったりするけど、
自分のことって、
見てない!し、
どちらかと言うと、見たくない方が大きい。
私には思ってもいない見方が、
新鮮で、考えさせられました!