紙の本
ちょっと不思議な感じの本
2022/09/13 09:27
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
この筆者のほかの妻や夫の「トリセツ」のシリーズとはちょっと違う感覚とタッチで書かれている気がする。少し思わせぶりな書き方と、過去に書いた文章の採録とを合わせて、もう少し若かった頃の、あまり人には大ぴらには言えない・言わないけど、よい思い出を交えて書いたんだなぁという感じ。
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「大人になってからの恋は、季節の移ろいの中、相手のさりげないことばやしぐさの中に幻影の種を見つけて、自分でゆっくり花を咲かせる。そういう営みである。自分自身の脳の中で起こることなのだ。」
p.27
誰かに心惹かれるということは、脳にとって最大の活性剤。
p.34
大人の恋は、余韻を残したまま、フェードアウトしていく。
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今この瞬間の充実した気持ち。それを記憶に留めるのが、ウレシイ。
今までずっと抱いてきた気持ち。それを溢れさせるのが、ウレシイ。
言葉の発音による、言葉のイメージが面白かった
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面白いのですが、後半は既刊の再録なので…著書をたくさん読んでるので仕方ないのかもだけど、知っているエピソードが多かった。あまりこの著者の本を読んでない人は楽しく読めるかと。
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・筆者の著書「女と男はすれ違う」を読むと、重複している箇所があり、飽きがくる
・著者の恋愛体験談の占める割合が多い気がした
・不必要だと感じる箇所や重複してる箇所が多いため、センター試験の評論を解くような読み方で進めると良い
・20代の自分には理解し難いのだろうか。40.50代になって読み返してみると、どう感じるだろうかが気になった。
以下お気に入りの文
・「恋は季節の移ろいの中、相手のさりげない言葉や仕草の中に幻影の種を見つけて、自分でゆっくり花を咲かせるそういう営み」
・「好きという気持ちは飴玉を口の中で転がすように、楽しむもの。いつかは消えてなくなるのだから」
・「男性脳は沈黙で癒される。おっとり、機嫌よく。安寧な沈黙を楽しむ」
・「30を過ぎると思っているより迫力がある。違うと言ってほしくてからむのは少女のうちだけ。30過ぎたら少女のような口を聞いてはならない。」
・「女性は気づいているだろうか。直接は何も求めない、高潔な男性のささやかな繰り返し、積もり積もる好意の数々に」
・雨の降る日の音が、住む人をつつむカプセルになる家を持ちたい。立ち振る舞いの静かな人と寄り添い暮らすのだ。
・子を抱く時、恋人とと抱擁する時、対話する時、呼吸を合わせてみる。吐くところから。
・女は物語は1つ。主人公である自分を中心に物語が展開される。しかし男は複数の本棚を持っており、その数の物語がある。そのため仕事、家庭を往来するのは難しいのだ。
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初めは面白く感じたけど、段々と著者が何が言いたいのかわからなくなってきた。自賛のようにも感じてしまった。
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恋愛経験値が低すぎるから勉強しようと思って読んでみたら思ったのと違った笑
いや、私に理解力がなかっただけかも...???笑
大人の恋、私もう大人だと思ってたけどまだまだだった(24歳)
すごくロマンチックなエッセイって感じの本でした!トリセツシリーズかなり好き
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結婚に至らない大人の恋(婚外)の楽しみ方について書かれている本なのだけど
結局感想としては
夫婦はどちらかが死ぬときに愛してたって思えたらいいのかもしれないなぁって思いました。
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黒川伊保子さんの著書は、私はトリセツ系を数冊読んだだけなので、このような感性をもった女性だったのかと認識を新たにした。
本作のタイトルは「恋のトリセツ」だが、これまでのトリセツものとは異なりテクニック本ではない。夫がいる、練れた女性の「脳の中の、恋の幻影の咲かせた」として、著書の経験をもとにした恋愛論が艶っぽく語られている。この「艶っぽく」というのは、艶めかしいという意味ではない。好ましく思う男性との会話から、まるで川底に潜んでいた砂金を熱心に振いだすように、情愛を丹念に拾い上げようとする「女」としての著者の姿が、行間からふわっと立ち上がってくるような色香というか。「幻影」というだけあって、ひょっともすると自意識過剰かもしれない女の解釈を、豊かな想像力と教養というソースで上品に仕立て、「さあ召し上がれ」と差し出されたエッセイ集である。読者によって好き嫌いが分かれそうで、若い人にはピンとこないかもしれない。50代〜女性におすすめ。
内容は2部構成。1部は60代の著者が綴る男女論。2部は40代に発表したエッセイ「感じることば」を再掲したもの。冒頭で著書が「この本で指南するのは、脳の中の恋の幻影の咲かせ方。私のトリセツなので、もちろん、言葉のテクニックが満載なのはお約束する」と述べている。その通り、大人の女心をつかむ言葉が溢れている。