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佐藤究初読みです。そうです究極、探究、追究した短編集です。
佐藤究を読むならこの短編集から初めましょう。
虜になること間違いなし。
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短編集。
長編を期待してたので肩透かしくらった気分で読み始めたし、ちょっと難しいのもあったけど、どれも面白かった!!
ラストの『くぎ』が好みだったな。
やっぱ、佐藤究さんいいわぁ〜!!!
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面白かった。全体的に、今までの長編を書くために集めた情報からまた産み出されてる感じ。長編からこぼれたものが再構築された感じ。
「爆発物処理班の遭遇したスピン」
雑誌で読んだ時は意外性があって、ほんとにこの作者が書いたの?と思った。でも、人間描写は作者っぽいなって今なら思う。淡々としてる。
シュレディンガーの猫のような感じ。
「ジェリーウォーカー」
近未来SF。CGクリエイターが実物をモデルにしないと創作出来ないというのがちょっと可哀想だなと思ってしまった。大きなお世話?なんだろうなこの哀れみ。悲劇で終わったからかな。
映像で見たい作品。
「シヴィル・ライツ」
ちゃんと謎が用意されて、その謎がわかるようになってて、面白い。ヤクザ。底辺も底辺なところが良かった。
「猿人マグラ」
これは作者が昔聞いたことをヒントにして書いたのか、まるっきりフィクションなのか。
される、というのは、拐われるということなんだろうな。
「スマイルヘッズ」
銀座で画廊でシリアルキラーなら、その展示会行ったなあというのを思い出した。
ドルフィンマンはフィクションだけど、その造形は良かったし、その作品の隣に並べられることを願うところが良かったな。
「ボイルド・オクトパス」
これもたぶんフィクションだろうけど、元刑事というネタは面白いな。警察が間に合って良かった。
ゴーストに取りつかれてしまったということだろうな。
「九三式」
本当に犬だったのか、いやでも人間だったのか。コルサコフと狂犬病と戦後の混乱を混ざった内容。
戦地で死にかけてようやく帰ってきたのに地獄に帰るとは。
「くぎ」
くぎ1本からおかしいと思って夜中向かう行動力がすごい。目覚まし時計であり、警告のアラームで、それにちゃんと気付けたということだろう。
ちょっと強引だなとは思ったけど面白かった。
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テスカトリポカが自分にとってツボな作品だったので
この短編小説楽しみに読みました
この作家さんは本当に多才…多彩…
一編一編見事に色が違うのに、面白い
とても同じ作家さんが書いた作品とは思えない
今作でより一層、究ワールドにはまりました
もっと沢山の作品読んでみたい
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いやはやまいった、こりゃ困った、どうしようどうしよう。
超弩級の『テスカトリポカ』のあとに、怒涛の短編が押し寄せてくるとは思いもせずにうろたえる。
いや、最初短編集だと知らずに読み始めたそこつものですみません。だって、この第一章を読んで、まさかこれが短編だなんて思うだろうか、イヤ思わない。
しかし濃い。佐藤さんの御姿と同じくらい濃い。濃厚、黒い、なのにすこーしだけニヤリとしちゃったりなんかする自分が怖い。
人間の中にあるどす黒い部分をずるりずるりと引きずり出す、見たくないのに目がそらせない。そして読み終わった後「面白かった」と思う自分の黒さに向き合わずにいられない。あぁ、佐藤究、憎し。
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短編集
全てダークな話
作者がシリアルキラーなんじゃないかと思うくらい
の描写
表題の爆発物の話は知らないことが多く、
勉強になった
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短編集だ。第一、二編は物理学を余り知らない小生には良くわからん。続く短編も理解に苦しだ!最後の短編は面白く読めた。神田神保町の古本屋街は学生時代よく通った街だ教科書を探す為に。
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「テスカトリポカ」で直木賞を獲得した佐藤究さんによる短篇集。帯に「ミステリ×SF×怪物」とあるがまさにそんな感じで、ミクスチャーバンドの曲ような感じで、いろんなジャンルの要素が交じり合っていて唯一無二の世界観が最高。すべての作品に圧倒的な暴力性が感じられ、各話にとんでもない狂った奴がいて、常に血の匂いがするいつものドロドロしい佐藤作品。「テスカトリポカ」を溶かして製氷機で凍らせた氷一個一個が本作品の短編のような感じ。
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SFとミステリーの融合。短編でありながらどれも内容の濃い話。ジェリーウォーカー>九三式>爆発物処理班の遭遇したスピン>シヴィル・ライツ>くぎ>スマイルヘッズ>猿人マグラ>ボイルド・オクトパス
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Amazonの紹介より
「ミステリ×SF×怪物」が開くのは「世界」の扉
小説の最前線、ここから前人未到、読み逃し厳禁
きっとアナタも究中毒になる―
爆発物処理班の遭遇したスピン…鹿児島県の小学校に、爆破予告が入る。急行した爆発物処理班の駒沢と宇原が目にしたのは黒い箱。処理を無事終えたと安心した刹那、爆発が起き駒沢は大けがを負ってしまう。事態の収拾もつかぬまま、今度は、鹿児島市の繁華街にあるホテルで酸素カプセルにも爆弾を設置したとの連絡が入った。カプセルの中には睡眠中の官僚がいて、カバーを開ければ即爆発するという。さらに同時刻、全く同じ爆弾が沖縄の米軍基地にも仕掛けられていることが判明。事件のカギとなるのは量子力学!?
他に、日本推理作家協会賞短編部門候補「くぎ」、「ジェリーウォーカー」「シヴィル・ライツ」「猿人マグラ」「スマイルヘッズ」「ボイルド・オクトパス」「九三式」を収録。
あなたは、物語の転換点に立たされる
どの作品もエッジが効いていて、ただただ呆然となるくらいの衝撃がありました。同じ人間なのに登場人物たちの考える発想が突飛すぎて、異次元の世界に迷い込んでいる感覚がありました。
佐藤さんというと、直木賞受賞作「テスカポトリカ」が思い浮かびます。スタイリッシュでありながらも凄惨な殺しが印象的だったのですが、この作品でも似たような描写があります。
それは「シヴィル・ライツ」。ヤクザを舞台にした物語ですが、そこで繰り広げられる殺しの描写が、まぁ目を背きたくなるようなリアルな描写で、恐怖心を掻き立てられました。
どの短編も、ゾワリと怖いながらも、意外な展開で面白く、その発想はどこから来ているんだろう?とただただ佐藤さんには脱帽するばかりでした。
どれが一番でもおかしくないくらい、濃厚な作品で甲乙つけがたいラインナップでした。
ただし、最初の表題作は、量子力学について触れられて、途中から頭が混乱して躊躇してしまうのですが、そこで諦めずに最後まで読んでいただきたいです。
人間の「悪」をこれでもかとバイオレンスに表現しており、段々とそれらが中毒?と思えるくらい、普通の感覚が麻痺してきて、なんとも言えない読後感がありました。
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やはり佐藤究作品は凄い。度肝抜かれる異次元短編集。表題作(このネーミングも秀逸)の量子力学を利用した爆発物で既に心を鷲掴みにされ、「ジェリーウォーカー」「猿人マグラ」「スマイルヘッズ」と続く各々の持つ不思議な気色悪さに魅了され、読書が止まらない。この4編の完成度は素晴らしく、長編だけでなく中短編でもワンアンドオンリーの存在であることを痛感させられた。今後の上梓作品も楽しみ。
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それぞれ独立した短編集。だけど、なんとなくちょっとした単語で重なってるような気もしてくる。
短いながらも心に重みを残す物語。
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暴力と社会の闇。その奥底に蠢く人間の本能と汚らしくも生きていく姿がある。近年人気のある伏線回収やどんでん返しのような仕掛けはない。しかしそれを無視してもなおページを捲る手を止められなくなる圧倒的な文章の力と写実性を感じた。
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前作で直木賞を受賞した著者の新刊。表題にもなっている1話目がいきなり物理学をゴリゴリに参照したストーリーで面食らうが、ハードSFで押し切るわけではなく(個人的には量子エンタングルメントが出てきた辺りで最高にワクワクしたので少し残念ではあったが…ただ、あの第1話だけで元は取れた)全体的なテイストはホラー。手を替え品を替えゾッとさせてくれる。グロテスク描写は割と容赦ないので苦手な方はご注意を。
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2022年。
短編集。
綿密な調査と重量級のストーリー。だでにMetallicaのキャップかぶってない。
量子、暴対法後のやくざ、あとシリアルキラー。
ちょっと注目かなぁ。