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学習塾で実践されている、子どもの「自分で考える力」のロジックだが、大人でも参考になる。
大きな舞台で成功するために、小さな失敗をうまくしておくこと。立ち止まっているよりも、十回挑戦して一回成功したもの、仮説検証と評価のサイクルを素早く実行したものが、一流になれる。
問題「解決」力と、問題「設定」力。
思考のフレームワーク。
現象にとらわれず、問題の混成要素を分解して、打ち手を→検証→次の行動に活かす
・SCAMPER
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タイトルの「10歳でもわかる」はちょっとおおげさかもしれませんが、問題解決の要諦として、仮説と検証を繰り返し答えの精度を上げてゆくべし、失敗は間違いを恐れることなかれ、と主張しています。すなわちPDCAを回せということですね。その起点として限られた情報でもよいから仮説立ててゆくことが重要であると。仮説立てには「SCAMPER」が必要、これは他の本でオズボーンのチェックリストといっているものとほぼ同様のものかと思います。
また事象ではなく論点(それも”筋”のいい)を導き出すこと、これにより根本解決を目指せと説いています。
とはいえ特段目新しいロジックが展開されているわけではありません。例題としている問題事例がタイトルにある「10歳」に引き付け、勉強のことであったりと子供に関わるテーマになっていて、一見確かに10歳でもわかる?と勘違いしてしまいますが、実際には問題の本質をいかに的確にとらえることができるかが重要であると思います。特に日常自分の抱えている仕事に関して生じる問題については様々な先入観が邪魔してなかなか本質的な部分を的確にとらえるのが難しいことがあります。それゆえ「10歳でも~」って言われると「本当に?」と疑ってしまいたくなってしまうのです。
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10歳でもわかる問題解決の授業
高校、大学、社会人にも価値のある本だと思います。
第一章では問題解決力について書かれています。
問題解決の3ステップ、自分で考えて問題解決するためには、大事な箇所です。
問題を理解し、設定する→決断する→その後の不具合を分析して修正する。そして、次回に生かす。
仮説力があれば、限られた情報で問題解決できます。
第二章では、問題設定力です。
正しい問題設定をするときには、二つのポイントがあります。
具体的な問題を設定する。効果的な問題を設定する。
このふたつを考える必要があると著者はいっています。
最後はフレームワークの紹介です。フェルミ推定、PPM、VC
A I S A S
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【感想】
フレームワークを知ることができた。
問題解決は仮説を立て素早く実行し、検証し次へ生かすサイクル。トライ&エラー。
失敗に対する負の思い込みが変化するきっかけになりそう。
悩むこと考えることは違うから、フレームワークを使って時間を大切に使えそう。
【気づき】
出来ないという負のループから抜けるには、今の自分をちゃんと認めてあげることが大事だと思った。今の自分より、少しずつ前進していることに価値を持って前進していこう。
本質を知るには質問力!なぜ?を自問自答練習!
身につけたいこと→イメージ力、伝える力、信じる力。仮説、検証。ロジカルシンキング。
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10歳でもわかるというタイトルですが、大人が読んでも充分役立つスキルがたくさん書いてあります。特にできる人は、すばやくコスト安で失敗していた、というところはとっても良かったです。仮説を立てて検証していくと言うのもいいです。一つ一つのチェック項目に点数をつけて比べていくのも役に立ちます。前例主義者は言い訳主義者という話も刺さりました。数学の逆裏待遇の話も出てきますがこれはちょっと…。
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「問題解決」の手法についての本。読みものとしての楽しさがありつつ、でもどのカテゴリに分類されるかと考えてみるとどうも教科書の部類に入るなあというタイプですね。『10歳でもわかる』と銘打たれているとおり、シンプルかつ明快で言葉遣いも平易。著者が主催している塾が子どもたちに教えているのがこの「問題解決」についてなので、納得のわかりやすさです。トライアンドエラーが問題解決実行の肝ですけども、本書もその繰り返しで相当きたえられたゆえにこの形にまでぜい肉が落ちた感があります。
ただ、取り扱っている中身は子ども用のイージーなものではありません。パッケージこそ簡素でやわらかいですが、内容は大人だってウンウン頭を絞ってもなかなかスマートにいかないような骨太さ。
仕事にしろ私生活にしろ、人生で何度も出くわす避けられず困り果ててしまう場面で求められるのが問題解決のスキルです。問題に直面したときに、それをうっちゃっておくのも、積極的に解決しに行くのも自由ですが、うっちゃっておく自由を選択したことによって強大な不自由を呼びこんでしまうなんてケースがあることは想像に難くありません。また、問題自体の存在に気付けないことはよくあって、「何が問題なのか」をあぶりだすにもスキルが必要だったりします。
そこで役に立つのが、わかりやすい教本的な性格のつくりである本書、と相成ります。最初に解説されるのが、3つのステップなのですが、それはこういうものです。
ステップ1=「問題を理解し、設定する」
ステップ2=「決断する」
ステップ3=「その後の不具合を分析して修正する。そして、次回に生かす」
このなかで「決断する」がダントツで恐怖や不安を感じさせる行動でしょう。決断に強烈な恐怖や不安がつきまとう傾向は、特に日本人に強いとされています。でも、ステップ1で「問題を理解し、設定する」をしっかりやった後ならば、論理的な裏打ちがあるので決断しやすくなりますし、ステップ3で「その後の不具合を分析して修正する。そして、次回に生かす」をやっていくと決めれば、なにも失敗しちゃすべてを無くすわけではないし、そればかりか失敗があってこそ向上していけるのだということがわかりますから、決断にのしかかっていた余分な重みが蒸発していくような感じがしてくると思います。
というようなところを起点に、それぞれを細かく見ていくことになります。「問題解決」のフレームワーク(数式の公式にちょっと近い感じでしょうか)の有名なものにはたとえば「SCAMPER」と呼ばれる考え方があります。ぞれぞれ頭文字をとっているのですが、「Substitute(サブスティチュート:代用する)」、「Combine(コンバイン:組み合わせる)」、「Adapt(アダプト:適応させる)」、「Modify(モディファイ:修正する)」、「Put to other uses(プットトゥアザーユースィズ:その他の使いかたをしてみる)」、「Eliminate(エリミネート:取り除く)」、「Rearrange(リアレンジ:並び替える)」&「Reverse(リバース:逆にする)」の8つのものの見方をまとめて覚えておこうというものです。なんだか十得ナイフみたいですが、これらだけでもしっかり身につけておければ、格段に考える能力の質は上がるのではないでしょうか。
本書ではこのほかにもフレームワークやスキルの種類をいくつか紹介していますが、そういった手法的なものよりも、現代人、強いていえば現代日本人の心理に絡みついているある種の認知バイアスをほどいていくために書かれているような文章が、本書の実はカギになった作りなのでは、と僕には感じられました。仮説を立てるために議論する場合などで「否定せずに深掘りを目指す」と説明する箇所だとか、前例に拠って決断したことが失敗したときに「前例自体に責任があるので、今回の決断に落ち度はない」と言い訳思考するのではなくそういった成功事例に拠って失敗してもそこは当事者意識でしっかり分析していくのが本当だとする箇所だとか、普段気にせずに流しているけれど、実は理にかなっていないんだとわかる例が、多々書かれてあるんです。こういうところは「空気」や「同調圧力」などのように存在して、多くの人の「生きにくさ」へとつながっている部分でもあるので、ちょっと気をつけたいです。
僕はつらつらっと次から次へと本をとっかえひっかえで読書するタイプなので、こういった「再読して自分の身にする」ための道具となる性質を備えた本に出くわすと、ほんとうはじっくりこういう本と関わって学んだらいいんだよなあ、と一瞬立ち止まってみたりしてしまいます。まあ、すべてをインプットできなくても、問題設定とトライアンドエラーなんだ、という意識くらいはずっと持っていられそうですし、それだけでも大きいかなと思いました。それに、本棚からいつでも取り出してめくることができれば心強くもありますし。
人生、難題だらけ。なので問題解決は大事なんですが、それに先立ってエネルギーを充填しておくのがほんとうは一番です。まずエネルギーがあってこそ、問題解決をやれるのだ、と。そうでしょう?…………などと問題解決思考的にやってこのレビューの締めとします。
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いま(2022/01/22) 流行の「上流思考」の解説を、小学生にも理解レベルにおとしこんだものに近いと思う。
なにか、解決しなければならない問題があったときに、
どういうアプローチをしてばいいのか、
その解決法は複数あること、
そのどれか一つが100点、その他は0点というわけではないこと
その問題はなぜ生じているのかも考えてみよう
その生じている理由を取り除けないか?
といった感じで、進んでいくのだが、それでもこれを小学生が一人で読むのはなかなか難しいかもしれない。
もとはレクチャー内容をまとめたものらしいので、小さい子に説明するときにも使えるし。大人でも、解決方法へのアプローチがわからない、その具体例がほしいという人には役に立つかも。
良いところは簡単な具体例をいつも例示しているところ。
何かを説明するときに具体例を挙げているのは良い説明。
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ビジネスにおいて、問題解決が自分のテーマなので、
基礎として読もうと思いました。
何個かピックアップ
・実社会はテストと違って「間違えたらバツがついて終わり」ではない。
・素早く検証・修正・改善をして前進することが大事。
・「現象」と「論点」の違い。論点は具体的な打ち手として次に何をすべきか決断できるもの。
・帰納とは前例主義のこと。
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まさに入門。小学生でもわかる、という触れ込みは、自分が小学生のレベルを低く考えていたということを再認識しました。わかりやすい(簡単な?)例題で考えながらスラスラ読めます。ちょっと物足りないかな。
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10歳でもわかる問題解決の授業
著:苅野進
「考える力」は生まれつきのものではなく、非常に、シンプルな技術の習得と気持ちの持ちようで大きく伸びる。そして、その力は仕事、人生での閉塞感を打ち破るものになる。
本書では「自分で考える」ことについての苦手意識を取り除くための心理的・技術的なコツが紹介されている。「問題を解決する」「仮説を立てて実験する」「様々なものさしで評価する」としった作業を通じ試行錯誤をすること自体が物事を解決し、より良い方向に進めてくれる。
構成は以下の6章から成る。
①自分の頭で考える力があらゆる問題を解決してくれる
②限られた情報でも仮説力があれば問題は解決できる
③精度の高い仮説を立てる手順とは?
④解決力の高い人の論理的に考える技術
⑤本当に取り組むべき問題が見つかれてば具体的な行動ができる
⑥本質を見つけるためのフレームワーク
自分自身を振り返ってみれば、30歳前後で本書のような思考法や問題解決等に役立つフレームワークや型と出会って、多くの問題に対しての向き合い方が変わった。
それはやはり、本質が変わったのではなく、考え方やフレームワークに出会ったからであり、それを通して問題に向き合う事ができたにすぎない。
30歳で出会うのが良いのか10歳で出会うのが良いかはわからないものの、10歳でも触れて徐々になれることで、その後の人生が変わると言っても過言ではないのかもしれない。
そして、それは遅すぎることはない。確かに本書は、10歳でもわかるかもしれない。前向きに学びたい気持ちがあれば、10歳でも何歳でも非常に役立つ一冊である。
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minimum viable productという概念が参考になった。
仮説検証によって実際に収集後にブラッシュアップされる情報の方が後の成功に大きく寄与している。そしてその情報のメインは失敗情報であってこのような建設的な失敗に対してポジティブな思考ができるようになった。
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小学生向けの問題解決の授業なんてのがあるのか…。とにかく仮説を立てて早めに行動して検証することが重要。SCAMPERでアイデアを発散させるのが参考になった。
S: Substitute 代用する
C: Combine 組み合わせる
A: Adapt 応用する
M: Modify 修正する
P: Put to other uses 転用する
E: Eliminate 削除する
R: Reverse, Rearrange 再構成する
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10歳の何倍も歳とっているけど、
大変勉強になりました。
10歳でも分かるんかー、これが笑。
でも、ホント、
問題解決って考え方がありすぎて、
ますます混乱する。
その問題がなかなか解決できない!