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完結です。
売れ残りで処分寸前の奴隷ウィリアムと、ワンコインでウィリアムを買った子供のタニア。
そんな2人の前にタニアの父が戻ってくる。
ウィリアムは頑張ってタニアを支えようとしてるけど、奴隷にできること、できないこと。
子供のタニアにできること、できないこと。
これが浮き彫りになる今作は、なんとなく2人が笑顔で暮らしていけそう。なんて、私は楽天的に考えていた。
ただ食べていければいいわけではない。そう言ったウィリアムはタニアの危機に何も出来ない自分を責めていた。
そんな2人に手を貸してくれたのは、今まで関わってきた人達だった。
ある件でのラウラの言葉が胸に痛い。お互いがお互いを思いやった結果なんだけど。それってとても難しいことだよね。
物語はこれで終わっちゃうけど、これから先もウィリアムとタニアの暮らしは続いていく。
ウィリアムがお父さんに宣言したとおりの未来になっていますように。大丈夫だろうけど。
奴隷制度も無くなる国になるといいな。