紙の本
成長する燿子
2022/08/29 10:44
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親と別れ祖父と暮らす燿子、実力者の妾の子で甘やかされて育てられた体の弱い立海。山の中で過ごす二人の少年と少女を温かく見守る照子。燿子は勉強や友と遊ぶことに幸せを見出し、立海も自分で考えて行動することに喜びを感じ始める。照子は二人の成長を見守り、過去の自分を振り返る。そして彼らの時間が再び動き始める・・・・・。
燿子の成長も楽しみですが、立海がどのような大人になるかは興味がありますね。燿子と立海の今後も期待です
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自立と自律。やらまいか。燿子と立海、照子に青井先生。寂しい辛い人生も心持ち一つで前向きになれる。かおをあげてうつくしく生きて行きたい。
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居場所のない少年少女の話。
どんな環境だろうとも
人に恵まれることがなによりなんだろうな。
逃げ場とか心落ち着ける場所があるだけで
どれだけ救われることか。
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やらまいか、自力と自律。
どうして?、ではなくどうしたら?言葉一つで人は変われる。
全ては自分次第。
涙を止められなかった。
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「自立と自律」の物語
自立 自分の力で立つということ
うつむかずに顔をあげて生きるということ
自律 自らを律すること
美しく生きるということ
母親に見捨てられた7歳の少女耀子と
大金持ちの一人っきりの跡取りという重圧に
苦しむ少年立海と
過去の思い出だけに生きている未亡人照子が
出会いそれぞれ心を癒しあい、一歩踏み出す物語
耀子は母親に見捨てられて会った事もない
父方の祖父に引き取られ、祖父が働きながら
居住している常夏荘に住む事になる。
そして、同じころ東京から身体の静養をするために
常夏荘に来た子供の立海とともに遊びともに
勉強することになる。
しつけもされず、なにもしらなかった耀子が
教養を身につけ洗練され元気になっていく様子や
ひとりぼっちで戦っていた立海が耀子に心を開いて
元気になっていく様子が読んでいてワクワクドキドキ
して大変に心地よい。
常夏荘のおあんさんこと、照子さんも過去の
思い出の中に生きながらも二人の子供に出会って
過去から一歩踏み出すような気がする。
人は孤独でもそれでも誰かと繋がっている
そしてこれから先も繋がることが出来る。
すごく希望のある、そしてガッツの湧く
素敵な物語だった。
どうして?、ではなくどうしたら?と問いかけるとか
やらまいか!と自分を鼓舞する
など考えさせられ元気の出る言葉がたくさん出てきた。
何度も読み返したいので
図書館で借りたけれども購入しようと思う。
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子どもたち(立海と耀子)へ向けられる大人たち(照子、青井、耀子のおじいちゃん)の眼差しが何ともあたたかく、ほっとする物語。
「どうして?」ではなく、「どうしたら?」と考えて前に進むようにと青井が耀子を諭すところは、離れてしまっても境遇に負けることなく、強く生きていって欲しいという耀子への想いが伝わってじ〜んとしてしまった。
常夏荘の様子の描写も美しく、映像化されたら素敵だろうなぁと思った。
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途中までずいぶんことばがずっしりしていた。だんだんきれいなことが増えてきて、こんないいものあったんだな、みたいな。発見。すきです。
と、思ったら四十九日のレシピの人だったのね。懐かしい。あの本も好きだった。
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子供が主人公で感傷的な作品なので、あまり好みではなかったな。
ただ、最後の方で龍一郎が新婚旅行先で語るシーンは良かったです。
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小泉今日子さん「この物語を読みながら私は何度も涙ぐんでしまう。」 いじめに遭っている少女・耀子、居所のない思いを抱え過去の思い出の中にだけ生きている未亡人・照子、生い立ちゆえの重圧やいじめに苦しむ少年・立海。三人の出会いが、それぞれの人生を少しずつ動かし始める。言葉にならない祈りを掬い取る、温かく、強く、やさしい物語。
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家族のことや友達のことでうまくいかない少年と少女と”おあんさん”、とりまく人々。劇的に何かが変わるのではなくて、じわじわと変わっていくお話だと思う。
2015/9/16
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大林業家の孫に生まれ、愛情深いが専制的な祖父に振り回される少年・立海と、育児放棄にあった少女・耀子。二人は山深い屋敷で出会い。。。
少年少女の成長の物語です。
でも、これまで読んできた伊吹さんと少しイメージの違います。どこか重苦しく宿命という言葉が思い浮かびます。
しかしそんな中でも幼い二人が育てる友情は清々しく、登場時はお高く留まった感じの家庭教師の青井先生やおあんさん(照子)の二人を見る目の温かさも心地良く。
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ジュニア小説だというが、大人でも十分楽しめる。
大人の事情に左右される子供の不条理という普遍的なテーマだが、没落する地方の名家に集う人たちの情景も含めて、しっとりとした情緒が味わえる。
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先に返却期限の迫った「地の星」を読み始めて、
20ページほどで、
これは順番に読まないと!と思って大急ぎで購入。
アマゾンありがとう。
凄い良かった。すんばらしくよかった。
たった数ヶ月の出来事なのに、
かの地で過ごす子ども達にとっても、
周りの大人にとっても忘れられない日々であった
ということがよく伝わっってきた。
いろんな言葉に励まされ、
勇気づけられた。「
「自立(自分で立つこと)と自律(美しく生きること)」
「どうしてをどうしたら」
そして「やらまいか」
いい言葉。
大人の都合で子ども達が翻弄されるけれど、
きちんと見てくれている大人もいる。
大丈夫、リュウカイもヨウヨも
青井先生も。きっと大丈夫。
話の中に、時代のわかるテレビ番組(ドリフ)や音楽(オリビア)がでてきて、
するりとその時代にいけた。
男の子なのに女の子の格好をさせられている
リュウカイの話し方が可愛かった。
「俺」というのに「そうなのよ」なんて、時々出てしまうのが超可愛い。
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日本版「秘密の花園」か、「風待ちのひと」の小学生版か。
愛情に恵まれなかった小さな2人が、豊かな自然の中で出会い、よりそい、周りの大人たちをも変えていく。
舞台は広大なお屋敷だけど、凋落の兆しが見え隠れして、これから大人になっていく御曹司の彼は、疾風怒濤に巻き込まれていくのだろう。老耄な印象もある専制君主の父親からも、どうか、周りの大人たちがうまく守ってあげてほしい、そして、どうか、健やかに育っていってほしい、と願いながら終盤を読んでいたら・・・続編があるのですね。
日系人の乳母に育てられ、ちょっぴり不思議なかわいい言葉を話す彼が、どんなふうに育っていったのか、読みたいような読みたくないような。いい音をさせてソーセージを食べたとたん、戦闘モードに入り、全力で戦うところなど、思わずにんまりしてしまっただけに。
ところどころに、ドリフのひげダンスやら、おしゃれなテレコやら、およげたいやきくんやら、時代背景が読み込まれていたのは、楽しかった。
それから、素敵な服を着て、大好きな人と過ごした一瞬は、女性にとって一生の宝物ですよね。