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女の戦いがとことん書かれており生々しい。が、一番悪いのは与謝野鉄幹だった。ほんとにクソ男。クソすぎて、可愛くなってくる。
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明治の詩人・与謝野鉄幹を愛した三人の女――滝野、登美子、そして与謝野晶子。心も金も才能も燃やしきる女たちの不屈の歴史恋愛長篇
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与謝野鉄幹に翻弄された三人の女たちの物語ではあるのだが、彼女たちにはただ「男に人生を狂わされた女たち」というレッテルを貼るには強すぎる芯が通っていた。三人それぞれが「自分がこうしたい」という思いのもと動いた結果、彼女たちも、鉄幹も激動の人生を歩むことになったのだ。鉄幹を愛した三人の女性からは、女性の自我という今の時代にも繋がる大事な信念を教えて貰った。
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タイトル通り、林滝野、山川登美子、与謝野晶子ら
与謝野寛(鉄幹)をめぐる、おんなたちの「やわ肌くらべ」。
それぞれが、語り手となり、それぞれの見方で、想いを吐露する。
もちろんフィクション。
それぞれの歌も、そう解釈できますよと言えるし、
まぁ、ざっくりいって、表面に現われる事実はその通りなのだけれど・・・
これじゃ、新詩社の同人を嫌いになっちゃうよ~
という個人的な想いが強すぎて★3つ。
著者の『流浪の中将』が好きで、
また、あの感動を味わいたかったのだけれど、
なかなか難しい。
それと・・・
わたしには、あの表紙も、気持ち悪くて・・・
申し訳ないけれど、★3
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浪漫主義運動の旗頭「明星」を創刊し、数多の才能を育てた与謝野鉄幹。
彼の人生には、身も心も翻弄された女性たちがいました。
子をなすも裏切られ続けた滝野、歌の才を愛されながら夭折した登美子、鉄幹の妻となり、鉄幹を凌ぐ歌人となった晶子。
与謝野晶子の生涯や苦悩が描かれています。
壮絶な物語です。
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乱れていたのは髪だけではなかったようです。これは、ノンフィクションか小説か・・・。奥山景布子「やわ肌くらべ」、2022.7発行。白芙蓉こと林滝野(妻)、白萩こと鳳(与謝野)晶子(妾→寝取る)、白百合こと山川登美子、3人のやわ肌くらべ。勝利者?は晶子。なにせ六男六女、12人の子供を。それにしても、鉄幹がここまで女性と金にだらしない男だったとは。啄木の比ではないです。鉄幹は姑息で嘘つき、詐欺師の女たらし。犯罪者と言っていいでしょう。ただ、「人を恋ふる歌」の詩は大好きですw。
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質実剛健な「ますらお」のイメージだった鉄幹。実は鳥肌が立ついやなイカサマジゴロ。戦争の虚しさ、人の命の尊さを詠める素晴らしい歌人なのに、日常生活では簡単に人の道すら外れてしまう。悪魔と天使は簡単に同居できるんだ。「へーえ世の中ってのは分かんないもんだねぇ」byもよ。
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与謝野鉄幹をめぐる三人の女の葛藤を描く。三人+女中のおもよの一人称での独白が交互に綴られるが、そこから浮かび上がるのは鉄幹のクズっぷりで、それが一番印象に残ってしまった。結局晶子と結婚し、十二人の子を成したのには妙に納得した。
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与謝野鉄幹と情愛を交わした、林滝野、山川登美子、鳳晶子ら3人の女性と、女中のもよが語る鉄幹の不節操な性癖や、学歴劣等感と自己顕示欲などが赤裸々に綴られる。元教え子滝野と内縁関係にあり子もいながら、登美子や晶子と情を交わす鉄幹。登美子は父の決めた人と結婚するが1年で死別、自身も29歳で夭折する。読み行くほどに滝野や登美子の薄幸に心が傾き、六男六女を授かった鉄幹夫妻に興醒めしてしまう。鉄幹を晶子に譲る時の登美子の心情
「それとなく紅き花みな友にゆづりそむきて泣きて忘れ草つむ」