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剛はやっぱり好きになれんし、豪華なマンションを見せられてそんな剛と結婚する乃里子は分からない。でも、剛の傲慢さのなかにあるこどものような無邪気さが彼を徹底的に嫌な奴にはしていないのかも。乃里子にとって剛との結婚は、それまで乃里子が築いた「私的生活」を全部消し去らないといけない窮屈なもので、結局乃里子は自由を選ぶんだけど。結婚って多かれ少なかれそういう面はあるよなぁ。前作の自由ではつらつと輝いていた乃里子に比べると魅力が足りない。一人に戻った次作に期待。
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凄く面白かった。私は「言い寄る」より面白かったと思う。すごく上手くいっていた関係なのに、些細なこと、たった一言、一つの行動で、関係に違和感が生じ、違和感を持ちながらも、どうにか維持しようとしていたけど、ガマンできなくて、言葉にしてしまい、終わってしまう、その感じがリアリティあふれる文章で描かれていたと思う。乃里子の気持ち、感覚、わかるなぁと思いながら読んだ。「苺を潰しながら」も早く読みたい。
2011/01/26読了
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切なくて、読みおわって閉じた後になってから涙が・・。
2人で暮らすには努力が必要だけれど、優しさがうち止めになってしまうような無理な努力が必要なのは続かないよなぁ。。これにまつわるどんな努力も決断できずにいるので、ノリで始めたけどできるところまでやってみた主人公の決断力がうらやましい。
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愛の破綻。
乃里子には眼が離せません。
女子が感じる乃里子の女子性はなんだろう。
わがままなくらいなのに男にも女にも、美々にも本音はぶつけられない。
能力あるしお金もあるし、オトコもあるし。
でも不満だってたーくさんある。
自分が大好き。
感覚的なものが先行していて『結婚』を簡単に決めちゃう。
剛なんかやめちゃえって思っちゃった、正直。
女はそんな自分のことを喋る喋る。
分かち合おう共有しようとする。
男性はしないのか?しないのか。
テンポがよくて読みやすい。
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何十年も前に書かれたとは思えないくらいみずみずしくて素敵。結婚てこんなに素敵なんだぁ…っていう憧れと、後半の結婚てなんてむなしいんだ…っていう失望。自分も精一杯傷ついてるだろうに、それでも愛した男の心を守ってやろうとするのりこの心意気。彼女がほんとにかっこいい。そしてかわいい。理想の女だなぁ。剛ちゃんもそうだったはずなんだよなぁ。それなのに、どうしてうまくいかないのか。まったく男女の仲とは不可解なもの。幸せってなんなんですか。
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『言い寄る』のときはそんなに気にしてなかったけど、
あとがきみたら35年も前に書かれた本みたいで。
確かに途中途中に聞きなれない言葉(パンタロンとか)はあったけど
今読んでもぜんぜん古い話じゃない。
違和感が全くないし、かなり面白いし。
乃里子の自由奔放さとそれを抑える剛の生活が
最初はうまくいってたけど、違和感は消せなかったのか、と
田辺さんの「この作品を書くためにために生まれてきたのかも」
という言葉は大げさじゃないんだってことが読めばわかると思います!
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『言い寄る』続編。
ネタバレになるので名前は伏せます。
『私の私的生活は、みんな彼に吸収されてしまって、私自身の存在すらなく、彼の私的生活の一部分として私が僅かに生き残ってるだけ…』
こういう話。
恋愛が楽しくても
夫婦はムツカシイんだね。
言い寄る、から
あまりみなさん
成長してません。
このシリーズ読むといつも思う。関西弁は、なんか、小生意気でエロい。
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深く考えずに読める。主人公が旦那さんに対して、実は自分は冷めてるんかもしれないってふと思ってしまう感じ、なんかわかる。
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どんどん切なくなった。人の気持ちは変わりゆくもの、改めて思った。めちゃくちゃ仲が良かっただけに気持ちが離れるとより切ない。男の人とうまくやっていくには多少お芝居が必要で、それは漠然と感じてたことだけど、無理しないで吐き出すとこがないとだめだなと思った。引き続き、『苺をつぶしながら』へ!
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装丁:大久保明子
「いい寄る」の続編なんだけど、装丁が本編と全く関係ない感じです。
私はこっちの方が好きです。装丁で女性向けということだけは分かるね。
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言い寄るの続編として。
スーパーリッチな生活は縁遠すぎて想像もつかないけれども
乃里子にはやっぱり素朴で優しい男がいいのだね。
わたし自身、結婚を真剣に考えなければならない年齢になって
「のり」なんかに目をくらまされずに、しっかりと中味を見て
相手を選ばなくてはと心に誓ったのでした。
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女には夢がない、志がない。されど男にはそれがある。そう感じる。
「一瞬一瞬を繋ぎ止める」という表現が印象的だった。なにもそれは偽りという意味ではなく、女は一瞬一瞬の中でしか生きられないのだ。正確に言うなら、一瞬一瞬の中で過去や未来を透かし見ながら生きているんだと思う。男は、違って、未来に向かう光線の中で次々と今を駆け抜けていくように思われる。
人の気持ちの変わっていくさまを見た。
やっぱり恋愛と結婚て違うんだなあと思う。
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シリーズ2作目。玉木乃里子、主人公です。職業はデザイナー。
31歳の彼女の恋愛と結婚生活そして彼女を取り巻く人々と共に描いています。大阪弁でしゃべる登場人物たちですから、みんな明るく”ほんまにおもろい” けれども、ところどころ人生の本質が現れたりしてどきっとします。
私も乃里ちゃんよりずっと年をとってしまったのに、いつの間にか同年齢のように思えます。なるほど、若い女性には等身大の自分がいる!と感じるのは無理もない。このシリーズ160万人が愛した・・とあります。
本のカバーのデザインも並べるとヒロインに合わせて素敵ですね~
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2011.09.20-2011.09.24
2人の日常的な戯れの描写が好き。セッセッセッとか。
離婚に至る経緯はやけにさっぱりだけど、直接的なきっかけなんてそんなものか。
今、田辺さんにハマり中☆
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剛との結婚生活を楽しみながらも、本来の自分ではない生活を強いられる苦悩が読んでいて辛くなってしまった。
次作でどの様なラストになるか…。