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諸事情により原作小説とは敵の企みが少し変わっているコミカライズ版。その変更点がこの最終局面にどう影響してくるかと思えば、そういう遣り方か~
成る程。これはこれで敵を騙すには充分か。ただ、この為にエルナの見せ場が減り、能力の開示が唐突になってしまった点は気になってしまう…
1ヶ月前まで落ちこぼれだった少女たちが敵国で不可能任務に挑む顛末が描かれるこの巻。端々でサラ等の活躍や成長は描かれるものの、やはり重要な部分はクラウスが担っている
なら少女たちは役立たずの烙印が押されてしまうかと言えばそうではなく、こうしてクラウスの任務を手伝えている、クラウスの手が届かない部分を分担できているというだけで充分に意味があるんだよね
それはクラウスが『奈落人形』に迫る役を担い、少女たちが裏切り者に対処する役となっている点からも見えてくるね
だとしても少女たちには荷が重いギードとの対決。一方的に蹂躙されるのはそれだけ実力差が有るから
でも、負けなかったという一点だけで合格。それがクラウスに任務を完遂させ、ギースの動揺や消耗を誘えたのだから
最後の美味しい所はクラウスが担当した事を考えれば、やはりリリィ達はクラウスの足元にも及ばないのではないかと思えてしまう
でも、実力とかそういったもの以上にクラウスの新たな家族と成れたなら、彼女らがあの場にいる何よりの意味となるのだろうなと感じられるラストだったよ