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「本人が作家兼業なのよ。」「またまたあ。駄目だよ」毒舌刑事のミステリ作家、またまた参上!あー、憎たらしい!でもにんまりしちゃうー。あー、最高、最恐!!「いつだって誰だって、行いが思いを超えることなんて滅多にありゃしません。」「何度も同じこと言わせないでよ。一つの現象が一つの事実だけを示すとは限らないんだってば」 毒島VS〈急進革マル派〉今回の主犯は、あらあらあらあら。あなたでしたかー。「あなた、ひょっとして楽しんでやいませんか。」「とおんでもない」
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作家であり、刑事技能指導員の毒島が公安の淡海と組んで、「急進革マル派」名乗るテロ組織と対峙する連作短編集。
神保町で発生した放火事件、大学内での殺人、講義デモ中の殺人など、一見繋がりのない事件の共通点は事件の裏に存在する「急進革マル派」。
それぞれの事件を飄々と解決していく毒島の毒舌が、最近の中山作品の中では一番心地いいし、面白い。
淡海とのコンビネーションもよし、シリーズでは今作が一番面白いと思う。
ラストのどんでん返しも、予想していたとは言え、久しぶりに「そう来たか!」って感じ。
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保守系刊行物で有名な出版社に、何者かが火を放った。公安一課の淡海は左翼集団の犯行とみて捜査を始めた。そこで出会った作家刑事の毒島は、相変わらず容赦ない毒舌で犯罪者をこき下ろす。なりゆきで淡海は毒島と行動を共にする事になり…
今回のコンビは公安の淡海。毒島に引きつつも、事件の真相を見抜くのはお見事。ただし、犯人のダメージは底知れず。
「急進革マル派」の過激派声明にも踊らされましたが、まさかの展開でどんでん返しを喰らいました。イヤミスで後味は良くないですが、毒島らしくて次も期待しています。
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シリーズもの
いきなり
この作品から読み始めたが、
面白くない
どこかで聞いた社会問題を扱っていて、
こういうの風刺が効いている
っていうのかね!?
どんでん返しも唐突すぎて
「ああ、そうですか」
という感じ
話自体はこの作品から読んでも普通に読めましたが、
「うふふふふ」
といった笑い方など毒島の独特のキャラもあるので、
この作品はシリーズを通して、今までの登場人物、
キャラクターを楽しむ作品なのかもしれないな
とも思った
これだけ読んで、つまらないというと
「一見が何言っとるねん」という意見もありそうなので
あくまで、シリーズ読んでおらず、
この作品だけ読んでの評価になりますと付け足しておこう。
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嘲笑だらけの刑事毒島と一緒に事件を追うことになった公安部の刑事淡海。短編が5つ。つまり事件が5つ。小説とわかっているのに現実の事件を彷彿してしまうのは犯人の言い分がごく普通にあり得る内容だから。「みんなみんな結局は手前の腹いせか自己満足」この言葉は実はラスボスに向けて言った言葉だった?
毒島刑事が育てた捜査一課のエース、犬養!どこかで聞いた名前のような・・・
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これほど“嘲笑”という言葉がぴったりのキャラは、なかなかいない。
前の二作は読んでいるこちらも流血しそうなほど強烈な舌鋒のオンパレードだった。
だけど今回は扱う題材のせいか、控えめな印象を受けた。
それを物足りないと感じるのは毒島に毒された証拠かも。
歪んだ正義を扱き下ろす毒島にヒヤリとさせられる反面、彼という人間が気になって仕方がない。
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毒島刑事シリーズ第3弾。本シリーズはどれも面白いが本作が一番良かった。プロットは私でも大体読めたのでどんでん返し期待度は薄めだが、内容と会話がシニカルかつ真理を突いてるものばかりでとっても痛快。一気読みさせていただきました。第4弾も期待しております。
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相変わらず絶好調の毒舌がはじける毒島の三作目。今回は、5編を通してつながる連作的な一冊。現代社会にするどく、おかしく切り込みながら、テロリストの本体を暴いていく流れは絶好調。最後のどんでん返しも、「やっぱりそうか」的な感じもあるが、毒島の痛快な締めに笑うしかない。
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なるほどー。中山さんらしい犯人。全く想像できていなかったので、ほほー、と思わず声に出てしまいました。思想は自由だけど巻き込まれると危険。ほんとに。以前、娘を連れて行った公園でいわゆる陰謀論をまくしたてられた時の恐怖が思い出されて、嫌な汗をかく所もありました。いくつかの事件が進行して、少しずつ現れる共通人物。そこから犯人に結びつける毒島さん、さすがでした。時折毒舌にうんざりする事もあるキャラなのですが、なぜか心地よく彼の言葉を読めました。
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シリーズ第3弾。
今回の被害者(=相棒)は公安の淡海奨務刑事。
選挙活動中のテロに関しては今後はしばらく自粛されるかもと思いながら読みました。
毒島がおとなしめなのは真犯人があの人だったからなのかな。
このテイストならどんどんシリーズ化しやすそうな主人公だと思いました。
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シリーズ3作目、、だったのにこれが初読。
主人公の淡海は警視庁の公安部。過激派組織などを重点マークする。
なぜか組むのは作家の毒島、彼は刑事技能指導者という肩書きもあわせ持つ、元刑事。
毒島はヘラヘラして相手を混乱させて自分のペースにしてしまう。そして弱みをみせると立ち上がれないほどの口撃をくらわす恐ろしいヤツ…。
数々の事件を解決し、ラストは…!
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シリーズ三作。今回は毒島VS急進革マル派!出版社爆破テロ、学祭での殺人事件、チェーン居酒屋店員の不審死、沖縄基地デモ下の殺人、選挙狂言テロ…。徹頭徹尾、論理的で傲慢、軽薄、容赦ない言葉で対象を追い詰めていく。激情に駆られ怒り狂う姿を見てみたいものだ。
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ああ、なんだかもうタイトルからして根性の悪さが透けて見える……! ってなわけで恐ろしくも(自分が向けられない限りは)痛快な毒島の毒舌が今回も炸裂するミステリです。
保守系出版社の放火事件を担当する公安刑事の淡海。左翼集団の犯行ではないかと捜査する淡海は、毒島と行動を共にすることに。やがて放火事件だけではなく、他の事件の影にも見える「急進革マル派」と名乗る謎の存在。そしてさらに大きな事件の予兆が……! 不穏な空気が感じさせられ、得体の知れない敵に対するスリルもあるけれど。やはり最強は毒島なんですよね。本当にこの人、怖すぎます。
ただ、彼なりのポリシーというか存在意義(それを「正義」というと怒られそうなんだよね)がきちんとあって、だからこそ頼もしさも感じます。あえて感情を排除することを徹底するのも、それはそれで並大抵の苦労ではないのでしょうが。それでも敵には回したくないよなあ本当に。あの笑い方が嫌だ(笑)。
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どうにも面倒くさい小説だった。各章の問題解決が幼稚過ぎるし選挙演説も長々とうんざり、しかし最後の数ページでドンデン返しの展開になってなるほどと納得!流石中山氏の作品だった。
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毒島がいわゆるパヨク、プロ市民をおちょくる様は心地よいのだが、これも作者の術中に嵌っているということだろうか。