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古いですが、「あれ?これどっかで読んだことある。」と思う本です。
一度読み出すと止まらなくなる面白さです。
言ってることは堅いですが、どうしてどうして
友達の言葉みたいに感じます。
カーッと熱くなったら、この本でクールダウン。
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なるほど、なるほどの連続。目からうろことは、本書の内容を指す言葉と思う。自分の、あるいは世間一般の凝り固まったもののの見方・考え方を、一歩離れたところから冷静に分析している。単なる逆説や気休めに留まらず、筆者のカウンセラー経験からくる説得力をもって語りかけている。人間の心理がいかに奥深い世界であるかを、再認識する一書だ。
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今月お亡くなりになられた河合隼雄さんのベストセラーです。
「ふたつよいことさてないものよ」
この言葉を知ることができただけで、この本を読んでよかったと思います。
ソウル・メーキングの話も、とても興味深かったです。
僕も、自分が死んだ時に、閻魔さまの前で堂々と
「これが僕の魂です」と差し出せるような生き方をしていきたいですね。
これからも時々読み返したい1冊です。
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作者も述べているとおりごく当たり前の常識が書いてあるけどふだんは意識していないから感心させられる。(2007.05)
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職場、学校、親子、夫婦、恋人・・・。
人生において上手に人間関係を築いていくのは、本当に難しい。
この本は、そういった人間関係の悩みにちょっとしたヒントを与えてくれる。
河合氏には思いこみや固定観念がなく、「本当はこうかもしれない」
「こうも考えられないか」と様々な角度で物事をじっくりと観察する。
その深い洞察を、わかりやすい言葉で、柔らかく、時には厳しく語りかける。
一度に全部読んでも、寝る前やちょっとした空き時間などに少しずつ読んでも良い、
素晴らしい処方箋だと思う。
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さすがカウンセラー!人の悩みの本質をよく理解していると思う。これも悩んでいるときに読むと楽になれる。「ふたついいことさてないものよ」「ソールメイキング」「のぼせたあとの関係」は我が人生訓になりました。すごく優しい文章で、癒されます。
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(2007.09.10読了)(2007.08.21購入)
心理学というのは胡散臭くて、あまりまじめに取り組みたくない学問ですが、つい野次馬根性で、読んでみたくなるものでもあります。
この本を読むといきなり、「私は人の心などわかるはずがないと思っている」と書いてあります。やっぱりそうなのかと共感してしまいます。
心理学についての4頁ほどの随筆が55掲載されています。話が深くならない分読みやすい半面、一般論でわかりにくい面もあります。興味があれば、専門的な著作もあるようですから、そちらを読めばいいということにもなります。
●ふたつよいことさてないものよ(14頁)
「ふたつよいことさてないものよ」というのは、ひとつよいことがあると、ひとつ悪いことがあるとも考えられる、ということだ。
●51対49(71頁)
心の中のことは、大体51対49くらいのところで勝負がついていることが多い。
無意識の底では、51対49というわずかの差でも、意識されるところでは、2対0の勝負のように感じられている。意識的には片方が非常に強く主張されるのだが、その実はそれほど一方的ではないのである。
●ものごとは努力によって解決しない(90頁)
「努力すればうまく行く」などということが本当に正しいのか。
人間が自分の努力によって、なんでも解決できると考えるほうがおかしいのではないか。
●自立は依存によって裏づけられている(95頁)
自立は十分な依存の裏打ちがあってこそ、そこから生まれてくるものである。
●家族関係の仕事は大事業である(179頁)
現在において、どうして家族関係のことが難しくなったのだろうか。それは、社会の変化があまりにも早く、伝統的でお決まりの方法によって事を運ぶことができないためである。
●常識(231頁)
現在は「常識」が、あまり知られていない時代なのではないか。だから、とうとう常識までも本にして売る時代になったのである。これは、現在のわが国の教育で、常識を教えることが急激に少なくなったためではなかろうか。
著者 河合 隼雄
1928年 兵庫県篠山市生まれ
京都大学理学部数学科卒業
1962~65年 スイスのユング研究所に留学
1975年 京都大学教育学部教授
1982年 「昔話と日本人の心」で大佛次郎賞受賞
1988年 「明恵夢を生きる」で新潮学芸賞受賞
1995年 国際日本文化研究センター所長
2002年1月 文化庁長官に就任
2007年7月19日 脳梗塞のため死去、享年79歳
(2007年9月12日・記)
☆河合隼雄さんの本(既読)
「子どもの宇宙」河合隼雄著、岩波新書、1987.09.21
「中年クライシス」河合隼雄著、朝日文芸文庫、1996.07.01
「日本文化の新しい顔」河合隼雄・日高敏隆著、岩波ブックレット、1998.01.20
(「BOOK」データベースより)amazon
あなたが世の理不尽に拳を振りあげたくなったとき、人間関係のしがらみに泣きたくなったとき、本書に綴られた55章が、真剣に悩むこころの声の微かな震えを聴き取り、トラブルに立ち向かう秘策を与えてくれるだろう。
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誰もが「知ってる」けど「認識してない」ことが書かれている
読むと ほんの少し心が軽くなる、物の見方がシンプルになる
現状に行き詰って心が重いときに 是非読んで欲しい本
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日常生活や人生において、こころの持ち方をどのようにすると好ましいか紹介した本。それを短い章(文庫で4ページ)に分けて、全55章としています。あとがきに「常識」を集めた本と書いてあるように、自分のいろいろな考え方と照らし合わせて、ホッとしたりハッとさせられたりします。『こころの処方箋』という言葉がぴったりな本だと思います。(2007.9.21)
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全55章。一話一話が短く、それでいて明確なのでとても読みやすいし理解しやすい。さすがは河合隼雄さんといったところ。なにかに悩んだとき読み返したい一冊。
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先日亡くなった河合隼雄さんの著書。
依存と自立の話に感銘。
独りよがりな自立は孤立。
本当の自立とは人に依存しながらも、それを認識してその相手に感謝をすることだ。
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元文化庁長官、臨床心理学者の河合隼雄さんが19日に亡くなられた。氏の『こころの処方箋』に出会って、間もなくの凶報だった。この著書は、あとがきによると“(腹の底ではわかっているのだが、言葉にはしにくい)常識”を書いたものらしいが、『常識』と呼ぶには余りに新鮮で鋭い視点・考え方が著されている。少なくとも自分にはそう感じられた。読み進めていくうち、精神衛生上良いと思われる考え方に刷新されていく感があった。 “箱庭療法”を日本に浸透させた功労者として有名な心理療法家でもある氏が、心理療法家について本書の中で「不安にかられて、それなりの灯をもって、うろうろする人(このことをできるだけのことをした、と表現する人もある)に対して、灯を消して暫くの闇に耐えて貰う仕事を共にするのが、われわれ心理療法家の役割である。」としている。これから先、目先しか照らさない灯を掲げてうろうろしてもトラブルが解決しないような時には、暫くの闇に耐えるべく本書をまた手に取りたいと思う。ご冥福をお祈り致します。
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煮詰まったとき、ふと寄った本屋にあった。しかも他の本の上に1冊だけぽんと置かれてた。読み始めてすぐ気持ちがすーっと落ち着いた。イライラしたり、何もかも嫌いになったり、どうしようもないとき、まさしく本が”心の処方箋”なんだなぁって思う。いつでも読めるところにおいておきたいな。
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息子の小学校の担任の先生が学級通信で紹介していたので読んでみた。なかなか子育ての視点が変わって勉強になる。
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読みながらこれは一気に読む本ではなく、
少しずつ気が向いた時に気の向くままのページに目を通すべき本だなぁと思った。
たとえ話が私の生活とは遠く、うまく言葉がすとんと落ちてこなかった。