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3部作シリーズ。全作品読んだ。ソ連崩壊後に生まれた世代としてはそれ以後の共産党、左翼についての知識を得る機会がなかったのでお勧め。
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副題に「理想なき左派の混迷」とあるように、現在の日本の左派リベラルは、存在価値が問われています。ロシアのウクライナ侵攻という異常事態が発生し、世界は大きく変化します。左派の新しい役割は何でしょうか。
https://www.honzuki.jp/book/313994/review/286273/
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1960…学生運動が内ゲバに収斂した。70…国鉄の労働運動が認められず運動に参加した人間がクビになったり(ストしても無駄)、中曽根元首相が国鉄民営化することで労働組合が弱まった。そんな感じに左翼の力が落ちていった。あんま覚えてないけど社民党こわいなって思った、なんでだっけ?
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1970年代からの労働運動の盛り上がりと衰退、それと連動した社会党の盛り上がりと衰退、が主なテーマ。
お子様(リアルな意味で)だったので総評潰しとしての国鉄民営化という認識はなかったが、総括としては納得できる。
その後の郵政民営化や国立大学法人化と同様に、悪玉として取り扱う世論が作られていたのは覚えている。
労働運動の衰退(明記されていないが連合は御用組合っていう位置づけ)によって左翼は絶滅に近い状態になっているが、揺り戻しはあるというのが2人のスタンスなんだろう。
そのためには「大きな物語が必要」というのは、まあそうなのかもしれないが、いまいちリアリティが感じにくい。
なお、佐藤氏はヴィーガニズム、アニマルライツなどの議論が先鋭化するだろうと予測しており、かなり印象的。
「この思想が引き起こす社会との軋轢が、かつての新左翼に近いものになる可能性も十分あると思っているんです。これは環境問題でもそうですよね。」
ということで対話の重要性を唱える。対話を受け付けないことの末路が新左翼ということですね。
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池上彰、佐藤優著『漂流日本左翼史 : 理想なき左派の混迷1972-2022 (講談社現代新書 ; 2667)』(講談社)
2022.7発行
2023.12.21読了
日本社会党は1986年に党の綱領を変更し、革命政党の旗を下ろした。その後は社会民主主義の路線に切り替え、1996年には社民党に党名を変更するなどイメージの刷新を図るが、党勢は振るわず、衰微の一途を辿っている。
一方、日本共産党は、日本社会党が失ったマーケットを一部引き継ぐ形で、冷戦後も生き残ることに成功したが、反戦の旗を下ろしてナショナリズムに傾倒してしまった結果、別の生態系になってしまったという。
本書では、左翼的価値観を見直す必要性を訴えているが、日本共産党以外に影響力のある左翼政党はなく、依然として厳しい状態が続いている。
URL:https://id.ndl.go.jp/bib/032243272
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左翼の中の人ではなく、外から見た視点(正確には元中の人)。左翼活動への諦めからくる乾いた論調。
成田、テルアビブ、三菱重工など歴史の1ページから現在までを書いている。環境破壊、性的多様性、原発反対、九条だけでは政権取るの難しいと思う。