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取材で訪れたラトビアに、恋してしまいました。手作りの黒パンや採れたての苺が並ぶ素朴だけれど洗練された食卓、代々受け継がれる色鮮やかなミトン、森と湖に囲まれて暮らす人々の底抜けに明るい笑顔。キラキラ輝くラトビアという小さな国が教えてくれた、生きるために本当に大切なもの。新たな出会いと気づきの日々を綴った人気日記エッセイ。
ラトビアを舞台にした『ミ・ト・ン』の雰囲気が好きだったので、取材当時のエッセイを読めて嬉しかった。他には飼い犬のゆりねちゃんとの日々が中心の内容。動物を飼ったことがないので、家の中に犬がいる感覚がわからないのだけど、やっぱり家族のような気持ちになるんだなぁと思った。
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小川糸さんのエッセイは初めて。
どんな生活をしていたら沢山の素敵な作品が出来るのかを少しだけ知れた。
エッセイの中で紹介されているいくつかの本にも興味が持てた。
また、犬を飼われていて幼稚園に通わせているとの事。それももう少し詳しく知りたいな。
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ミ・ト・ンで小川糸さんにはまって、読んでみました。
ラトビアについてのお話は思ったより少なかったけど、日常生活や旅先での、ちょっとしたことが丁寧に書かれています。特に食べものについての記述は、本当にどれも美味しそう。
ホッと一息つきたいときに気負わず読める1冊です。
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小川糸さんの日々をワンちゃんのゆりねと生活を始めたころからの毎日を綴ったエッセイというか日記というか、ありのままの糸さんの日々。
糸さんの文章は凄くやさしくて読んでいて気持ちがいい。
そしてその行動力や毎日起こる身の回りの事がすべてお話になる。
この本ではゆりねとの絆を深めていく一日一日やゆりねを置いて出かけた旅先でのことなどすべてが面白く楽しく美味しそう(^^;)
そして、読書をする時の気分転換になる一冊です。
追記
小川糸さんのこの本の中に書かれている石の意志という章に書かれている文章にドイツがどれだけ過去(第二次世界大戦)におかしたことを忘れない努力をしているかが書かれている。
以下引用
虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑に向かう。
この記念碑があるのは、ブランデンブルク門のすぐそば、つまり、多くの旅行者が訪れる観光地の一角。ドイツの国会議事堂からもすぐのところだ。
そこには、石棺を思わせるような形のコンクリートでできた立方体が2711基、縦横に整然と並んでおり、その間を自由に通ることができる。
石の塊を説明するものは何も書かれていない。
石の上に腰をかけておしゃべりをする人もいれば、犬を連れて歩く人もいる。子どもたちは、歓声を上げながら鬼ごっこやかくれんぼをして遊んでいる。
これらの強固な石は、巨大な隕石がそこを目がけて落ちてこない限りは、ずーっとず~――っとその場所にあり続けるのだ。
ということは、ホロコーストの記憶をずーっとずーーーっととどめておき、反省し続けるということ。
こんなものが国の一等地にあるのだから、忘れようにも忘れることなどできないだろう。
そう、ドイツ人は、忘れない努力を懸命にしている。
そのことが、本当に本当に偉いと思う。
学校でも、ホロコーストに関する授業をたっぷり受けるというし、自分たちが犯した罪から決して目をそらさない姿勢は、頑なだ。
それは見ていて痛々しく感じるほど。
でも、そうまでしなければ、簡単に忘れてしまうということを知っているのだろう。
ドイツは目をそむけずにやってきたから、今、世界に堂々と胸をはることができている。
そこから思うと、日本は、何週も、何十週も遅れているような気がした。
だって、たとえば国会の前に、自分たちが命をうばったアジアの人たちを追悼する記念碑が作れるだろうか。
そうやって、70年もの間、歴史から目をそむけてきたツケは、これから先どんどん大きくなって、ますます重くのしかかり、自分たちを苦しめるように思えてならなかった。
似たような過去の歴史がありながらも、70年で、ずいぶん違ってしまった日本とドイツ。
それはもしかすると、ドイツが石の文化であるのに対して、日本は木の文化だというのも、あるのかもしれない。
ドイツ、というかヨーロッパの人たちが百年も前のアパートに平気で住めるのは、それが石でできているから。
でも日本は、地震もあるし火事もあるから、家は、かりそめのものという意識が強い。
建物を残そうにも、木でできているから残せない。
建物が崩れれば、すぐに同じ場所に、また強い建物を建設する。前の建物がどんなだったかは、すぐに忘れてしまうのだ。
そうやってどんどん、水に流して生きてきた。
でも歴史に関しては、それではいけないと、ドイツにいると強く思う。
特に、負の歴史に関してはそうでなければ、また同じ過ちを繰り返してしまう。
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小川さんは、著者の中で「遊牧民のように暮らしたい」とおっしゃっていますが、夏になるとご自宅を離れ、海外で生活をするスタイルは私からすれば、既に半遊牧民です。
小川さんのエッセイをここ最近順不同で読んでいます。時系列はぐちゃぐちゃですが、どの年も楽しいです。物語の出版物にも触れているので、そちらも同時に手に取りたくなります。
わたしがビールを飲めるようになったのは、小川さんのエッセイの影響です。美味しいお酒と季節に合った美味しい食べ物を世界中で楽しめる日々が早く戻ってきますように。
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偶然図書館でみつけた小川糸さんのエッセイ。ラトビア、ベルリンへの愛、ニセコステイ、わんことののんびりした暮らし、反戦の思い。
うらやましいな、こんなふうに生きたいな、と思った。
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やっぱり糸さんのエッセイすきだなあ。住んだこともないのにベルリンやラトビア、ニセコが好きになる。素敵に過ごすパワーを持っている糸さん憧れる
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読みやすい日記エッセイ。
でも日々の物語という感じで、普段どんな風に過ごしどんな物にインスピレーションを受けているのか感じ取れた。
この本を通してラトビアについて私も調べてみようと思ったし、結果的にまた新たな世界に私も辿り着くのでした。
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とてもほっこりする日記エッセイ。愛犬と、取材旅行先のラトビア、毎夏訪れるベルリンの話が多い。食とお酒への愛が溢れ出てるのも良い。好きだなあ。
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2022.12.15 読了。
小説「ミ・ト・ン」の取材旅行でラトビアを訪ねたり、愛犬との日々が書き留められたりする一年間の日記エッセイ。
小川糸さんの日記エッセイ初読。背表紙のあらすじからラトビアの取材旅行のエッセイかと思って読み始めたので、全体を通すとちょっと拍子抜けしてしまった。
このシリーズの読者には理解できて当然のことなのかもしれないが初っ端から「ペンギン?ペンギンとは?」と戸惑ってしまった。愛着を持ってパートナーのこと(で合ってるのだろうか?)を愛称で呼ぶのは素敵な関係だと思う反面、「公の、初めての読者も居るのにこの置いてけぼり感はなんなんだろう?」とちょっと冷めて読んでいる自分もいた。
穏やかに読める文章は小川さんの性格を表している感じがして好ましく思えたけれど同じ時間を使うのならエッセイより小説の方を読んで使いたいなぁ〜と感じた。
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ツバキ文具店の作者小川糸さんのエッセイ集。
犬のゆりねやペンギン(旦那様)と美味しい食べ物や素敵な旅先での暮らしが綴られていて、
読みながら何やら高尚な暮らしを体験しているような気持ちになれて現実逃避しているような気分になれた。
普段エッセイ集は読まない方だが、こちらはとても楽しく読めました。
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この本を読んでいる時、新年度始まったばかりの4月。
とにかく幼稚園に入ったばかりの娘の登園拒否に手を焼いていて、仕事も新しい役割があり、これ以上休みたくないとゆう気持ちともっと娘に寄り添ってあげたいとゆう気持ちで日々葛藤していた。
案の定帯状疱疹の軽いのが背中にできて
かゆみと痛みで皮膚科に駆け込んだ
体は正直だとひしひしと感じた。
糸さんの紡ぐ物語が大好きで手に取った一冊。こんな風に物事を捉えて、執筆されるから、あんなに優しいお話が多いんだろうなと感じた。
最後に来年もここぞ、とゆう時に踏ん張れるよう、ふだんは肩の力をぬいてふにゃふにゃな心と体でいることを心がけよう、とにかく健康がいちばんだとあった。
うん、おっしゃる通りです。
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まず、小川糸さんの文体がとても私には心地よかった。
リズムというか言葉づかいというか。
そのこともあって、するすると読めたので、少し読書から遠ざかっていたけれど、いい習慣づけのきっかけをくれた本になった。
日常のできごとを綴るだけなのに、料理はおいしそうに感じ、ゆりねちゃん(飼い犬)はとても可愛い。
ラトビアとの出会いでは、私もすっかりミトンが欲しくなったし、バルト三国についての本も買ってしまった。
そんな感じで小川糸さんのエッセイは、いい意味で心の中に入ってくる。
今は「ミ・ト・ン」を読みたい。
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バルト三国のラトビアの十得。「正しい心で、隣人と仲良くしながら、誰かのために、まじめに楽しく働いて、分をわきまえ、清らかに美しく、感謝の気持ちで、ほがらかに、気前よく、相手をうやまう」ラトビアの人たちが生きるうえで大切にしていること、だそうです。いつもこうありたいですね!
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小川糸さんの作品が好きで、エッセイもいろいろ読んでみている。
今回の作品は、「日々の糸さんの生活や経験が、小説のエッセンスにつながっているんだなぁ」と感じるエピソードがちらほらあって、ファンとしてはなんだか嬉しかった。
ラトビア、今まで興味持ったことなかったけれど、とても気になる国の一つになった。