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市立図書館にあった。私は教師なのでこの本を過去に読んだことはあったが、一般の図書館に新版が置いてあるということに驚きを受けた。
内容は非常に勉強になることばかりである。
教師生活15年を経た今になってようやく、「こういうことが、ほんとうに大事だ」と痛感することばかりである。
例えば、何を決めるにしても立候補者の中からジャンケンで決める、というのは、やる気を最も重視し、能力によって差別しないという、教師からのメッセージになる。向山氏は教師としてのメッセージを明確にし、常に子どもたちに向かわれている。
もう一つ。私は演劇が好きなのだが、向山氏の演出指導は、さすがである。何も考えていない子どもたちを、「演じる」ことの奥深さへ向かわせている。これもまた、観察と教材研究の賜物であると思う。
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教師の学級経営、指導には個性がある。
と自分も考えているが、それはあくまで全体のうちの一部であり、この本を読めば、初めての学級経営でもゼロからの自己流で挑むよりは確実に、子供を集団として、組織として動かすことができると感じた。ただ、一つ面白いことが、あくまで「対人」。想像や理屈で通じないところがある中で、少しでも良い学年、将来、幸せに生き抜く人を育てあげるという魅力的な仕事を自分はさせてもらってるんだと感じ、精進していこうと強く感じた。
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・「怒る」「ほめる」は、やったことに対する評価である
・「管理のしすぎ」で能率が下がる
・全員に伝えられてこそルールとして作用する
・欠点を直していく方法では、絶対に失敗する
・「批判」「注文」は簡単である。
・眼は、それが探し求めているもの以外は見ることができない。探し求めているものは、もともと心の中にあったものでしかない
『子供を動かす法則』という題名であるが、
人を動かすこと全体に活きる内容だった。
主に学校が舞台になっているが、会社や組織にも応用できるノウハウが書かれていた。
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評価するとはまず良いところを見る
その場で褒める
当番の仕事経験者に言わせてみんなで確認
授業の邪魔をしないように端を通る
良いものを伸ばす
出る釘をさらに出させる
長所を見つける
筆箱にチェック
忘れ物や提出物チェックリスト作って配る
自ら動きたくなるしくみ
子ども一人一人がかけがえのない存在
教師がそう思うだけでなく、子どもに実感させてこそ
授業の終わる5分前にタイマー
終わる時間を守る
九九一覧表
持ってきたものの名前チェック
ハンカチティッシュ全員ならカレンダーに花丸
出来なかったら人数書く
当番も同じことできる?
〜出来た人座りなさい。立派です。出来なかった人、また聞きます。次頑張りましょう。
出来た人褒める、出来なかった子にもチャレンジの場を。正直でいたことも褒める
短く一つのテーマではなす
疑問形のあいまいな指示を止める
これで負けたチームいなかったけど君たちはやめようか?ちょっと挑発
ダメ出しあっても成長実感できればいい?
誰が良くて誰が悪いかはっきりさせることも時に大事
そのときはどこが悪くてどうすればいいか示すこと大事
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子どもを動かすにあたって、①やることを示す、②やり方を決める、③最後までやり通すの3点が大切であり、「みずからその気持ちにさせる」ことを目指す。これは「北風と太陽」の太陽のような存在だと考えられる。
ルールがあることで自由に動ける。一人ひとり自分ができるような指導に努める。それは一辺倒に叱ることではなく、短時間で的確に個別に評価をすることである。
最後の例に出ていた「呼びかけの練習」方法は、ぜひ参考にしたい。やはり向山先生の本を読むと、刺激を受ける。Dカーネギーの「人を動かす」が紹介されていたのも嬉しかった。
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ほめることによって子供を動かせる教師は、技量の高い教師である。
子供を動かす場面は、群れとして動かす場面と組織として動かす場面の2つある。前者の場合は最後の行動まで示してから、子供を動かすことが原則である。後者の場合は、やることを示す、やり方を決める、最後までやり通すの三原則がある。
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子供を動かす法則
やることを示す
やり方を決める
最後までやり通す
子供に対して中途半端な指示では崩れていく
端的に具体的に
そして褒める
もう一度読みます