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昔も今も女はこれぐらい強かじゃないと這い上がっていけないんだな、と思った。下巻で元子がどういう結末を迎えるのか楽しみ。
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http://www.geocities.jp/jupimartmk/S_G/book/kurokawa.htm
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けものみちと似たような作品でした。
最後のオチも安っぽくて、楽しめませんでした。
やはり松本清張はサスペンスのほうが面白いと思います。
なぜここまで差があるのか不思議です。
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脱税目的の架空口座から7500万円を横領し、銀行事務員から銀座のバアのママに転身した主人公、原口元子。
カルネの上客となった産婦人科医の楢橋の脱税をネタに5000万円も手に入れる。が、楢橋をパトロンにバアを開こうとしていた波子の怨みを買う。
さらに医大専門予備校のオーナー、橋田の裏口入学をネタに赤坂の土地を得る画策をする。
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銀行の預金係りの女が、
架空名義口座から着服、、横領。。脅迫紛いの念書を取り、
黒革の手帖からカルネと言う名のクラブを銀座に構え、
話は大きく深く発展して行く。。
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久しぶりに松本清張読んだけど、やっぱり面白いなぁー。
お金にたかる人間たちに、さらにたかって行く元子の頭の良さがスゴい!
悪いことをしてるのに、次はどうやってお金を毟り取るのか楽しみで、一気に読める。
下巻がどういう展開になるのか、すっごく楽しみだ。
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初清張です。TVドラマを見ていないので、どのような展開になるのかしりませんが、連ドラに十分なる内容。「バア」という表現が昭和を感じさせます。「下」巻が楽しみです。
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平凡な銀行で働く女性が、不正をしてお金を手にする。
その後は銀座のバーのママとしての人生を歩み始める。
なんとなくですが、銀座のママを中心とした
ドロドロの人間模様を想像していましたが
昼ドラのようなドロドロではなく
「黒革の手帖」を中心に回る
女好きの男と銀座のママとの間の
お金の駆け引きのドロドロ。
このドロドロ感がたまらなく面白い。
今も昔もお金をきっかけに生まれる人間関係。
それが、自分にとって全くわからない
銀座の世界で繰り広げられている。
銀座の話の進行は
少々上手く出来すぎている進行のようにも感じるが
ママとお客の男たちの生々しさを感じる
松本清張の文章が
読む者を引きつけていると思います。
下巻でのママの今後の動きが楽しみです。
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目立たなく便利屋として使われてきたベテラン女子行員から、夜の蝶として成り上がりを目指すママに転身。
ストーリーは面白いけど、いつもよりテンポよく読めなかったのは、この転身に至った心理というか理由付けが、あまり感じられなかったからかもしれません。
主人公の元子は、下巻でどうなるのか。
行動の割に悪として描かれていないので応援したいし、出来れば足を洗って幸せになって欲しいけど・・・。
下巻に期待です。
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ぐだぐたと言われる前半。
でも、架空口座だの、産婦人科の儲け方だの、医学部の裏口入学など現代にもつながる社会事象を捉えて進む物語は読んでいるだけで勉強になり面白い。
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松本清張作品でも特にお気に入りの一作。女の欲や愛、嫉妬を男性作家が綴れるところに驚いた。何度も映像化されているけど、山本陽子と萬田久子の取っ組み合いが好きだったなあ。
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図書館にて借りました。
松本清張作品の中で一番好きです。
面白かった!読み終わった後の「ふぁ~;」と云うスッキリ感が堪りません!!!
漫画で云うと「女帝」でもそこはひと味違う。
脅迫、横領、裏切りなんてのは普通に出てきます。
もちろん主人公・元子も使う。
「女帝」が表ならこちらは裏。
元銀行員ならではの視点も経理をやってる私には新鮮でした。
確かに経営者ならP/L,B/Sが解ってたら便利だし、解らないとね~。
でも、やっぱり裏は裏。
因果応報と云う言葉がここまで似合うなんて。
しかし全員が全員、同じ穴の狢(むじな)なんだろうけど・・・。
そこが「運」と「巡り合わせ」なんだと思う。
しかし同性ですが、女の恨みって怖い・・・。
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ベテラン女子行員の元子が銀行から横領した資金を元手に銀座にバーを開店、来客を次々に標的に虚々実々のやり取りを繰り広げ、のし上がって行く。単に銀座が舞台の「ママの争い」ではなく、出世欲、愛と隷従、脱税、裏口入学、政治、暴力、反社との駆け引きなどが複雑に絡んだストーリーになっており、銀座の夜の世界をまるでその場で見ていたかのようにリアルに描かれている。昭和58年発刊の小説で当時の時代背景を色濃く反映させているのもとても魅かれる。僕が銀行に就職したのは平成に入ってからであるが、小説で描かれている80年代前半と、バブルの余韻が残る90年代前半で、多少似ている気がする。松本清張の小説は初めて読んだのだが、たまにはこういう小説も良いかも。山崎豊子もひさしく読んでないし、社会派小説買ってみようかな。
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黒革の手帳 / 松本清張 / 20090503 (5/9)
この本のきっかけ:新潮文庫100選より。GW伊豆高原行くに際して、エンターテイメント性の高い読み物を探していた。
主人公元子のしたたかさ、交渉の仕方は見本となるような箇所はあるが、結局強欲に目がくらみ、だまされたということすら分からずに罠にはまっていくのが悲しい。人間やはり謙虚でいなければならない。
Big winは難しい。Small winを重ねていけさえすればそれでいい。
お金に対する考え方を学んだ:(文中より)失ってみてはじめてその大金の価値がわかってくる。金銭は持っている間はそれほど多いとも思わぬものだ。もっとふやしたいと考えるため、いつまでたっても財産が少ないように見える。金を失ったとき、その慢性意識をはじめて思い知らされる。
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松本清張は昔から好きな作家で、ミステリーの王道だと思っています。この作品はそうでもないですが、意外な真犯人が最後に出てきたりする、いわゆる大どんでん返しが得意の作家さんです。
驚くほど強かな女性が主人公です。時代は昭和50年代初頭なのに、今読んでも全く古臭くないんです。主人公は元銀行員で、巨額の横領をして、バーのママになり、その金持ち客を相手に次々と金を巻き上げる方策を考え、実行するのですが・・・。
まず、バーのママの話し方というのが、上品でとても参考になりました。でも、銀行員をやっていたような人が、接客業なんて次の日からできるのかしら?とは思いましたが。巨額横領事件の手口は、90年代の大和銀行ニューヨーク支店の話を思い出しました。チェック体制の甘さが抜け道になっているんですね。
この作者の人物描写はとても面白いです。若い作家にありがちな、美しい人というのがほとんど出てこず、皆どこかしら影があり、不気味なんです。強欲な油ぎったオヤジも、「ぬらぬらとしたなめくぢのような」といかにも気持ち悪そうな表現です。
それにしても、この本を読むと、いったい誰が悪者なんだろう?と最後に思いました。個人的には、女一人で頑張っている主人公にエールを送りたい気持ちでした。