紙の本
いい意味でひどい
2024/02/28 19:46
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投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み手を選ぶのは間違いないが、ひどい登場人物たちと予想外の展開、そして複雑な気持ちになるラストを楽しめる作品。今の著者が手を加えたら大傑作になりそうなのだが。
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推理の分岐点は"誰を○したのか?"
文庫版の表紙と内容の温度差で頭がおかしくなる
章の冒頭は強姦魔ノエル視点
その後は悪徳刑事ヒコボシ視点に移る
直接殺人事件と関わっていないノエルパートが鍵になるってのが良い
どの事件も情報量が多く、エログロ描写の中にまで伏線が捩じ込まれている
おまけに登場人物は癖強ネームばかり
人数が増えてくると誰が誰かよく分からなくなってくる(特に第2章)
おすすめは第3章
温泉旅館でのヒコボシ刑事の大立ち回りは最早笑えてくる
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かなり変態性が高く、ゴアな内容、合わせて登場人物がネーミング含めてかなりキュートなので、何かいけないものを見てしまったような感覚に陥る。
しかし、ミステリーとしてはひたすらロジカル。Aでなければ…Bなければ…と理詰めで謎が解けていくのは非常に美しい。
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良い意味で非常に気分が悪くなるエログロ。
独特すぎるキャラたちだった
ミステリー要素もちゃんとあって面白い!
けどやっぱり良い意味で気分が悪くなる!
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グロ耐性のおかげで、この本格ミステリを味わえました。
相変わらずの特殊設定ですが、それが当たり前の世界観は実に強固。展開も真相も予想できないことばかりで、最後まで楽しめました。というかびっくりしました。
気安く誰かにおすすめできないのが残念でもあり、特別感でもあります。
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性欲爆発強姦魔のミミズ男がどの女をレ○プしたかによって犯人が変わる特殊設定ミステリ。
作者特有の圧倒的エログロ要素に、倫理観ゼロの登場人物たち(主人公含む)そして圧巻の多重解決と、色々な要素が闇鍋のようにごっちゃなって胸焼けしそうです...まぁそれが白井作品の良いところなんだけどね。
ギャグのように、グロ要素や下ネタをぶち込んでくるんだけど、それが推理に繋がってくるので侮れない。そして多重解決な上にどの推理も納得させられる。
描写の数々から人には全く薦められませんが、怪作かつ傑作だと思います。
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他の人はどうであろうと私は好き
と言わなきゃ、そういう思いを抱かせる作品
推理もの好きです、でもこっそりグロいのも好きなの
飴村行「粘膜人間」とかよくわからんけどたまに読みたい、大好き
そんな稀有な人を拾い上げてくれる本著。
ミステリーは本当骨太な感じで、よく短編にこんなのいれたね、って思いながらもこの作品でしか描けない謎解きを味合わせてくれる
好きな人増えたらいいなぁ
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ギットギトの脂臭い中華料理店で極上の本格中華を食べるようなイメージの小説。
エログロ描写は思わず目を背けたくなるし、世界観も独特ですが、描かれているミステリーはとてもロジカルで芯の通ったもの。
多重推理や仕掛けもたくさんあり各章の展開の予想がつかず、一気に読んでしまいました。
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倫理などを完全に無視しているので、展開が全く想像が付かず、それが新鮮で初めての読書体験だった.巫山戯てる割にミステリはとても確りしていて笑ってしまう..実在する商品名などが唐突に出てくるのも笑ってしまった...何なんだこれは⇽
多重解決ミステリはそのままやれば優柔不断な無能探偵のミステリになってしまう所をノエルの強姦相手が分からない事にしてそれぞれの世界線(?)で違和感なく成立させてるのは凄い( >﹏< *)
幼稚な表現を使いながらここまで知的なミステリをされたらもうこれは何...になって星5にせざるを得なくなった.終盤の展開も怒涛すぎて一瞬で読み終わってた.
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倫理観フル無視の特殊設定ミステリー。もはや「多重解決ミステリーと言えばこの作家」というポジションを確立しつつある。
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「日没」を読んで、ブンリンに目をつけられそうな小説を読もうと思いました。
「東京結合人間」に比べて、ミステリとしての完成度は格段に高い。すごい。でももうしばらくはいいかな…
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エレファントヘッドを読んで白井智之に貫かれてしまった自分にとっては、タイトルの引力が強すぎた。
登場人物たちは当然のように少女を監禁するわ毒は盛るわ火はつけるわで倫理観皆無かつ、描写としてもエログロ要素盛りだくさんのため人を選ぶことは間違いないが、エレファントヘッドにハマったなら読むべき。
白井智之といえば多重解決ミステリだが、本作も見事な多重解決を見せてくれた。
冒頭で描写される強姦魔が少女を襲う描写が多重解決のフリになっている構成は明らかにヤバすぎるのだが、2章3章と続くと、この異常な世界に感覚が麻痺してしまい、これがどう事件に繋がるのかというワクワク感を感じてしまう。
また、皮膚がミミズのようになったり全身の皮が剥がれたり性器から油が出てきたりといった、トンデモ奇病と事件が見事に融合しており、特殊設定物としても素晴らしかった。
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こ、これは…。
とても斬新な作品ですね。
読んでて頭おかしくなりそうでした。
適当な固有名詞に奇抜な架空の病が盛り沢山で頭がパンクしそうになる…と思いきや案外すんなり入ってくるんですよねこれが。
作者様の文章力の高さがよく伝わりました。
初めて読みましたが間違いなく天才だと思いました。
万人にオススメは出来ませんが刺さる人には刺さる本です。
終始ぶっ飛んでいるようでトリック周りは案外かなりしっかりしているので本格ミステリファンなら読んでみることをお勧めします。
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???から始まって、ありのままを受け入れて、ときどきいろんな意味ですごいな、と思って、読み終わる頃にはすごく癖になっている感じ。なにこれすごい。
ものすごいミステリなのだけれど、なんせ設定とワードセンスがすごい。そしてこのすごさは、とても人を選ぶ。
そもそもこの本を手にした理由はものすごい嫌な感じの話を読みたくなったから。そしてそれはこれ以上ないほどぴったりの作品だった。つまりそういう嫌な感じの作品で、私はこういうのが嫌いではない(好きとも言う)
グロ、とも言えるけれど(そうでもない気もするけど)個人的感想としては絶妙な不快感を与えてくる感じで、グロというより、全体的にゲロ。よくこんな嫌な感じの比喩を…!と何度思ったか。そしてこの主人公が最低で最悪な刑事でもう振り切っててすごい。1章で刑事だろ…!てなり、2章でおい!てなって、3章でまじか、となり、4章でもう好きにして!となる。そして刑事だけでなく全員なかなかの歪みっぷりが清々しいほど。リチウムでさえ。
何がすごいって、この設定この雰囲気?でしっかりがっつりミステリなのがすごい。
また別の作品読もうと思う。(Kindleで買ったけど本欲しいな…買おう…)文庫の表紙の表紙詐欺感も好きだけど、単行本のトリッキーな感じもいい。
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嫌な感じのエログロ汚物ではなくて事件解決の鍵として普通に提出されているだけなのでいっそ清々しいです。最初の事件はこれが多重解決か〜という感じで納得しましたが、中華料理店の事件や温泉旅館の事件は説明が複雑でなんとなくしか理解できませんでした。最後は全ての要素がうまく回収されていて良かったです。