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うわ〜〜...読後になんかすごく重たいものが心に残るな〜、ゆるやかで穏やかな昼ドラって感じだった
愛とか結婚とか、手元にない時は温かくて優しくて輝いていて素敵なものに見えるのに実際はそんなにきれいなだけじゃなくて、難しいね
あと梓の音楽を言葉にする才能と言葉にできる表現力がすごいなと思った
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様々な形の結婚が描かれる長篇小説。
主人公の1人である影山梓は、気に入った音楽は一度聴いただけで覚えてしまい脳内で映像化できる驚異の能力を持っている。彼女の夫である一輝は作曲家で、そんな彼女の能力に魅了され結婚したが……。
もう1人の主人公飯田百合子は、60歳の定年を機に退職し家でブラブラしている夫の扱いに苛立っている。そして娘は結婚もしないし、子供もいらないと平然と言い切る。
もはや結婚という制度が破綻しており、愛が切り札にならないこともよくわかった。女性だけが妊娠・出産する仕組みを変えるしか解決法はないのかもしれない。
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結婚とは何か?を問いかける。
それは、愛があってのものなのか…持続しないと成立しないものなのか。
作曲家と結婚したが、心変わりを理由に離婚を迫られる梓。
時代の波の中、それがあたりまえだと結婚して主婦になった百合子。
百合子の娘・香奈は、30歳だが彼氏はいるのに結婚はしないという。
百合子の姪である夏芽は、梓の夫・一輝と付き合っている。
ひたすら夫にしがみつき決して離婚はしない梓と惰性で結婚生活を続けてたぶんこれからもいっしょにいるのだろうと思っている百合子。
音を聴いて物語を作り、業界で梓のことをオカルトレビューと噂されているくらいに世界観を自ら生み出して愛というものを信じてやまない彼女の執念に凄みすら感じる。
百合子は、現実的であり多くいる女性だろうと思う。
どちらが幸せかを考えることもない、いろんなかたちがある。
幸せの度合いも人それぞれ。
目に見えずかたちもない。
自分がこれが良いと思える環境の中でいることが、ベストな選択だろう。
結婚は良いものであり、するべきだとは言いきれない。
それは自分で決めればいい。
人からとやかく言うものでも言われてするものでもない。
愛にしても答えはない。
だが永遠は、ないと思う…
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才能ある作曲家の影山一輝に憧れ、結婚した梓(あずさ)。彼をサポートし続け、ようやく名の知れた作曲家に導いた彼女であったが、一輝の想いは冷め切っていて別れを告げられる。一方の思いが強いのが恋、相互の思いが通いあうのが愛。最近、フェルメール「窓辺で手紙を読む女」に現れた画中画、「仮面を踏みつけるキューピット」は誠実さの象徴。「誠実な愛は嘘や偽善に打ち勝つ」らしい。高嶺の花への恋は最後まで届かない、でも相互に育んだ愛は不滅。知らんけど。
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引き込まれて読んだ。
読んだけど、結局わからない、愛とは結婚とは。
いろんな形があるけれど
そこにしがみつくのはなぜなんだろう。
答えを見つけたいようで、見ないようにしているんだろうな。
永遠に変わらないものはないけど
変わらないでいて欲しいと願ってしまう。
ゲームは私の生きがいで、別にいっくんは生きがいじゃない。
大事なのはそれだ。
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普段色々考えさせられてしまうことの多いことが、これでもか!と全部盛り。
地球上にある、わたしがまだ見たことのない美しいもの 景色、自然、人間が作ったもの、人間の営み、そこにいる人々を見たい、交流したいという好奇心が生きてる意味かも。
仕事でも旅でも、本や美術館でも満たされる。
ごくたまに、アウトプットして自分も美しいものを表現したくなる。
大切な家族を守るためだと、家事も頑張れる。頑張りたくないなーと思ったということは、実は結婚したくないのかもしれない 笑。欲しけりゃ結婚も子供も機会あった時にやってるのよ、たぶん。もう一度、生きづらい子供時代の伴走、気が遠くなりそうだなぁと足がすくむんだよな。
万一の時は妹のこと養いつつ、美味しいもの美しいもの我慢しないで済む生活したい。なんと、親の分も気になるように^^;
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主婦の百合子とライターの梓の結婚後が、静かにリアルに描かれていました。百合子は平凡に逞しく、梓は揺れながら正直に、「結婚」や「愛」に真っ直ぐ向き合う姿がありました。読後ため息が出ました。
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離婚を切り出されてからの梓の一樹への想いは愛なのか執着なのか、それとも損得なのか。お金ではないといいながらブランドの服や銀のアクセサリを買えなくなることへの恐れもあり、なんだかくどくどと愛を語っているけど半分意地のような気もするし、あまり寄り添えなかったな〜。
結婚しないという香奈、それはそれでいいけど、いい歳なんだからまずは家を出ろと言いたい。いつまでも実家に住んで経済的にも生活的にも自立しないで楽ちんだからこのままでいいなんて、舐め腐ってる。親が娘を手放したくなくて甘やかすからいつまでも大人になれないんだと思う。
登場人物で唯一肯定的に読めたのは、理比人でした。
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谷川さんの作品を読むのはこれが三作目。
今回のテーマはズバリ『結婚』。
谷川作品に共通して感じる「大人の本音」は本作でもリアルに表現されている。
当たり前のように結婚した百合子、心変わりを理由に作曲家の夫に離婚を迫られる梓、結婚にメリットなしと非婚を選ぶ百合子の娘・香奈、事実婚で愛を貫く理比人、様々な愛の形が描かれる。
私も百合子の様にメリット・デメリットなど何も考えず当たり前の様に結婚してしまったので、今ならあの時の自分に良く考えるように伝えたい。
正解がないから難しい。
結婚制度について今一度考えさせられる作品。
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結婚をする道を選んでもしない道を選んでも得るものはたくさんある。失うものもある。どちらを選んでもそれがその人の人生。
私は、もう叶わないけど、あの人と結婚したかったな。
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結婚について考えさせられる。梓に同情しながらも、自分らしく生きていけない不自由さについて考えさせられた。
梓も百合子も最後は自分らしく生きていくことができていて良かった。結婚したからこそ不自由で、結婚し続けても離婚しても自由になれる。
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目次を見ると6章それぞれのタイトルが面白い。
無名だった作曲家の影山一輝の才能を信じ、彼を一流にすることを自分の役目と思っていた妻梓。好きな人が出来たから離婚して欲しいと言われ、嫌と答えた彼女。まだ好きだから?それとも妻の意地?離婚後の生活への不安?
列車の衝突事故が起きた時に連絡すべき相手がいないんだ…と気付いた時の梓の寂しさが痛々しい。こういう時にふと寂しさを感じる物なのですね。みんなお互いこの人しかいない!そう思って結婚するのにね~。ずっとその時の気持ちのままでいられたら良いけれどそうは行かないのがほとんど。
だから定年退職後に何もしない夫に不満を募らす主婦やそんな夫婦の元に生まれた娘は結婚はしたくない宣言。
梓が離婚を受け入れるのかその心の動きがリアル。でもまさか年下の作曲家からの提案に心が揺れてしまうとは…。結婚してもしなくても生きていくのは大変なことに変わりはないんですけどね。
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何かを得るというわけではないけど、共感する部分があった。
「それに音楽は体験だから、どういう心境でどういう状況でどういう場所で聴くかによって、受け取るものはちがってくるし、またそこが音楽のおもしろいところでもある。言葉で説明するわけじゃないから、受け取る側の自由度が大きいんだ」
「だって愛ってほんとはなんだか誰にもわからないのに、言葉だけはでんとこの世界に居座ってるから、オレたちはうかうかしてると愛に見放されるんじゃないかっていつもびくびくしてる」
「自分で見つけるしかないんだよ、正しい愛し方は。愛を持ち続けるためには孤独にも耐える自分自身を確立してなきゃだめなんだ。愛にすがって生きていくのはつらいし哀れだもの」
「愛を失っても生きていけるなにかがなければ、その人の愛は強くなれないのさ。オレには音楽がある」
「愛というのもまた、極めるべき一つの道として開かれてきたものなのだ、と。」