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研修医・諏訪野良太は循環器内科医になっていた。学会発表を終え、医学生時代の同級生・小鳥遊とその研修2年目の鴻ノ池の3人での飲み会で良太が研修医時代の経験談を語り始める。前作「祈りのカルテ」の続編である。
今回は、救急部で過ごすことにこだわるヤクザ者、何度も美容整形を繰り返す醜形恐怖症の女優、緩和ケア病棟で良太と出会い、別れる、かけがえのない「ある人」が登場する3つの話。
いずれも前作同様、良太のスーパー推理とヒューマンなストーリーで構成されている。
医療ミステリーとして楽しめるし、感動させる凝った仕掛けも秀逸だが、一方で設定が奇抜すぎ、現実感がないこと、医者が患者のプライバシーに入りこむ違和感が拭いきれないことが気になった。
特に緩和ケア病棟にいる「ある人」の過去を探って警察顔負けの事件捜査で真相を暴く話は、突飛過ぎてなじめず、クライマックスでの感動より、違和感が先立った。
循環器内科医となっての診療事例や患者が普通に持つ心理状態を洞察し少しだけドラマチックに描いた深みのある内容を期待していたが、残念ながらそうではなかった。
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連作短編3篇
諏訪野良太先生の研修時代の印象に残る患者3人の話。
3話目の自分自身に関わる思い出に、警察の無能さ面子にこだわる体質が透けて見えて腹立たしかった。
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シリーズ2作目。
諏訪野先生が研修医時代を回想する形で、小鳥先生と鴻ノ池先生に物語を聞かせている形の短編連作です。
どの作品も家族愛に溢れています。こんなふうに関われる人はいないと思いますが、フィクションとしてこんなに温かい人がいる世界はいいなぁと思います。
所々他の作品の医者の名前や、桜井刑事の登場もあり作品ごとの繋がりが面白いです。
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広瀬さん、救急で搬送されてきた曰く付きの患者さん、双子の女優さん。ドラマの後半でやってたのはこれだったのか。思い出しながら読んだ。
24冊目読了。
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祈りのカルテの続編です。
循環器内科医として働く諏訪野良太が、研修医時代を振り返っています。
「再会のセラピー』←コレ、キーワード。
頭の片隅に置いて読んでみて下さい。
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医療ミステリー。
医療従事者の方々には、
本当に頭が下がる。
たくさんの知識を勉強して、
たくさんの実習を重ねて、
たくさんの患者に触れあって、
何より体力勝負!
医療を目指す学生たちのバイブルになれる本。
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こちらのシリーズ2冊目は、ドラマを見終わってからの読書。
やはり、緩和病棟で会った広瀬さんとの最終話は心に響くものがあるな〜。
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上司、素敵な人ばっかりだな。
整形の女の子への態度が、かなり迂闊でハラハラした。顔色読むスキルはどうした!
でも基本的には優しい物語ばかりでとてもいい。
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小鳥遊たちが出てきて、あの辺り一帯の医療ミステリは全部ひとつながりの世界なんだなーと染み染み思った。どの作品もほのぼのとした雰囲気で気分良く読めた。
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好きな本はどうしても読みたくなって…
アッという間に読んでしまう
そして寂しくなる
この本はそんな一冊でした
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前作祈りのカルテの続編というか番外編みたいな作品。
主人公が研修医時代に出会った患者との思い出を振り返る。
3部構成になっており非常に読みやすい。
ヤクザ、女優、末期癌患者。
ドラマ化しても面白いだろうと思ったらすでに出てた!
ただの感度ではなく謎解き要素が入っているいつもの感じ。
作者の他作品に出てくる主要キャラが垣間見えるのもなお良い!
まだ読んでない作品がたくさんあるので順次読み進めたいです。
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話が出来過ぎの感はあるが、面白かった。
最後の締めが実の父親の無実を晴らし、しかも看取るという展開。息子の立派な姿を見れて良かった。
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「救急夜噺」「割れた鏡」「二十五年目の再会」
循環器内科医・諏訪野良太の研修医時代のエピソードが三話収録された連作短編集。
医療ミステリと銘打たれている。
確かに医療もミステリも描かれているが、それ以上に其々の人間ドラマに胸が熱くなる。
戦場のような救急部で、患者自身が己の身を犠牲にして取った奇妙な行動、そこに隠されていた真実に涙腺が緩む。
形成外科で美容形成手術を繰り返す女性の秘めた思いには深い愛情を感じた。
最終話は全く予期していなかった真相にグっと心を捕まれ涙腺崩壊。
諏訪野先生には身体だけでなく心まで救われる。
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何か既視感があると思ったらドラマを見てたんだった。
カルテだけじゃなく人を見て病気を判断するんだなと思った。
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主人公である研修医諏訪野の話だけど
私の読書順から言うと二作目なんだが、前回の記憶がほぼない。自身のブクログ見て思い出した次第。だからブクログ大事なんだよな。
で、なぜが小鳥遊も完全な脇役で登場する。その相方鴻ノ池って女性の記憶がないな。これも過去読歴確認しないといけないかな。老化してんのか?我が脳?
この再会のセラピーって副題の意味が明らかになる最終話は、想像もしなかったどんでん返しが決まる。これには驚いた。そもそもの謎が出てくるのが後半ギリギリっていうかラスト5ページなんだもの。そしてそこからのひっくり返しが圧巻。伏線あったけど、完全に見落としてた。参りました。
追伸
前作を読み返した。主人公諏訪野が循環器内科に進んだ経緯を思い出した。そうだった。心臓と移植だった。