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本当の定年後
定年後の実態として、
第一章で高齢者の実態を15ほどしっかりとしたデータ化から指摘している
第二章では実例の7名を上げどんなパターンの働き方があるのか示している
だい3章では小さな仕事の経済効果について
定年後のキャリアには様々なものがあるが
多くはサイズダウンして自分が住む地域で仕事に就くことが多い
経済は小さな仕事の積み重ねで、社会を支えるシステムはこの小さな仕事に支えられている
小さな仕事には単純労働も多くあり、お金を必要とする若い世代では物足りない分野でもある
いまこの分野に高齢者が入り社会を支えている現状がある。
著者はお金のために高齢期も働らく実態もあるとしたが、
多くは仕事にやりがいを感じていその仕事に満足感を持つ高齢者が多いことを指摘ている。
ただ、定年後も責任のある仕事についている人と自分を比較し、小さい仕事しかしていない自分に劣等感を感じる方もいるらしい。
そうならない人はいわゆる価値観の返還点があることを指摘されていた。
定年後の仕事の成否には、現役時代に培われてきたスキルが生きているとも書かれていた
対人スキルや対自己能力が生きてくるとも
年季生後の崩壊はないだろうと書かれていた
この本を読んで定年後も年金をもらいながらできる範囲の仕事をして生きていけそうだと希望が持てた
読んでよかった。
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前半部分で、定年後の多くの人が住居を所有している事が前提とされている。その後の内容は、住居費は、ほぼ掛からないと言うことで、話しが進むので、自分にはマッチしない内容だった。また、子どもの教育費の負担も60歳頃までには終わっている前提もあり、これまた自分には当てはまらない。
自分は本書の題材となっている集団に属していないことからして、社会からこぼれ落ちた者なのかと、冷静に落ち込むのであった。
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予想通りの内容で、『衝撃の事実』みたいなものはなかった。自分自身、定年が見える歳になり、役員への出世レースからも早々に脱落したので、50代で仕事観が大きく変わるというデータには納得感がある。子供が独立したら生活費が大きく減りそうというのも見えてきていて、半分ボランティアをしながら、残りの時間をストレスのない仕事に充てられたら幸せな老後になるだろうな、と思った。
ただ、ここに登場するのは皆恵まれた境遇にある人達。現在60代後半以上で大卒なんてエリート層だ。出自も恵まれていたに違いない。そのエリートが高度成長期を経て豊かな老後を送っている姿が、どのくらいこれからのリタイヤ組の参考になるかは不明だ。限られた読者限定の話だと思う。
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定年になったら必要なコストも減るので、身の丈に合った収入で十分。
月10万円の「小さな仕事」を探して、地域や社会に貢献して、満足度の高いシニアライフを目指しましょう。という、スタイルの一冊。
少し気が楽になった。でも持ち家じゃない人は、厳しそう…
よくある定年後対策本では、独立起業を勧めていたり、現役時の収入をなるべく落とさないように頑張ろう的な攻めの内容が多い。
これからの時代、人は足りなくなるので、業種を選ばなければ仕事はあるよ。現役時の価値観を解体して、緩く長く働きましょうという趣旨。
逆に言えばいつまでも働かなければいけない時代の到来なのだけど、まあ、わたし的には働けるうちは働きたいと思うので、前向きにいろいろ試してみたいとは思ってます。
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数年前に老後資金は2,000万円などが話題になり、「老後資金がたりません」などの映画が作られ、定年後の老後を心配する声が絶えない。バブル崩壊以降の経済の停滞による可処分所得の経年的な減少、年金支給額の減額に物価高騰による生活費の高騰が追い打ちをかけ、退職支給年齢に引き下げと定年延長による労働観の変化、少子高齢化による人生100年に向けた老後の在り方を考えざるを得ない。
日本人のロールモデルとして、高度経済成長を経験した世代は50~60歳で定年退職し、後は年金で豊かな生活が送れると考えてきた。事実、物価高騰以上に日本経済の好循環は、生活水準を総じて引き上げた。本書は、第1部では各種調査報告を元に定年後の仕事にかかわる15項目の調査から、年金受給額や定年後の平均的な給与所得などの所得を元に、定年後の生活に必要な費用や経済観を詳らかにしていく。一方、第2部では、7人の事例を元に、定年後の人生観や生活観の変化を紹介し、労働人口の減少も視野にいれた社会貢献による「小さな仕事」が社会へのイノベーションになっている事例を紹介する。
本書を一通り読んだサラリーマン世帯は、概ね納得できるのではないかと思われるのだが、自営業者や長らく非正規で働き続け、満足に国民年金を納めきれなかった経済的弱者や社会的に孤立した人々を捕捉しきれていないのではないか。事実、私が知る社会の一断面では、経済苦で満足に医療にアクセスできず、無料低額診療事業につながるケースも少なくない。また、孤独死や経済的手遅れ事例は毎年のように報告され、しかも氷山の一角とも言われている。少額の年金であるがために、働かざるを得ない高齢者が圧倒的に多いのではないかとも思われる。
定年まで働き続け、一定額の退職金をもらい、住宅ローンや子供たちの学費も払いきり、厚生年金と定年後の労働で豊かな生活をエンジョイできる事が望ましい。しかし、高騰しすぎた住宅費用や学費により親世代の老後資金は風前の灯火となり、一方親に頼れない子ども世代は貸与型奨学金の返済をしながらでは、結婚も含めて、子育てに躊躇することも当然であろう。
持続可能な日本社会を考えていく上で、参考になる1刷ではあるが、社会、経済的弱者も含めた、高齢になってなお無理して働かなくても良い社会の実現に向けた社会保障の充実は、現在自民党が進めている武器・弾薬を爆買いする安保3文書を閣議決定する大軍拡路線でないことだけは確かだろう。
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前半のデータ編は目新しい内容はなく読み飛ばしましたが、後半は定年後の仕事に関してとても納得感のある指摘がされていました。
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最近年を取って、欲しいものがなくなってきたなぁと感じていた。この本を読んで、定年後の仕事についても、収入についてもなるほどと思うことばかりだった。私も、下の子どもが大学を卒業するまであと3年。もしも大学院に進学すればあと5年。
そこまで働いたら、今の仕事をやめて世の中のために小さな仕事をしていくのが理想。
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定年後の生活に工夫できるかと手にしましたが、想像と違い役所の統計の様な本でした。
後半は、架空の7名を、性別・年齢・収入・雇用形態の設定からその変化を想定していくもの。
参考程度に読むと良いでしょう。
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本屋で何度か手に取っては置き、結局やっぱり気になって購入。
きっと先日届いたねんきん定期便のせいだ。
どう考えてもこんな金額ではやってけない。
数年前に「AIの進化により、ほとんどの職業がなくなる」2045年問題を知った。それによれば自分の今の職業も、未来がない。
ところが日本には今2040年問題もあるそうだ。
少子高齢化による働き手不足がかなり深刻だそうだ。
考えてみれば、コンビニも警備員さんも、駅や病院の清掃の方も、外国人かシニア世代が目立つ。
日本中隅々まで日常生活に必要なサービスを供給するには、やっぱりまだまだ人の手が必要のようで、シニア世代も大事な働き手となっている。
誰かに老後を養ってもらえるような時代は終わり、自分たちでこれからも生きていかなければいけない。
近くにコンビニがないと困るし、公共の場は綺麗であってほしい。どんなに経済的に豊かな人でも、ひとりで生きられない。そういった全てを他の誰かが変わってやってくれていることをどうしても忘れそうなくらい「小さな仕事」の対価は低い。
歳を重ねるにつれ、多くのシニアが「小さな仕事」に生きがいを感じていることは幸いだ。
でももっと「小さな仕事」が評価される日本になって、シニア世代が日本を支える!ってくらい元気な老後を迎えられるといいな。
そのために今どうするか。考えるいい機会となった。
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この手の新書は、著者の論旨に従ったデータを集めてくるので、論旨に間違いがあるわけではないが、考え方の一つであるにすぎないと考える。でも、私は本書の論旨に基本的に賛成だ。公的年金をあてにした老後を考えている。
社会と接点を持つ程度に小さな仕事を見つけられれば、それに越したことはないが、縁がなければそれも良しとしよう。さあ、もうひと頑張りだ。
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タイトル通り、定年後の実態を、国勢調査をはじめ様々な調査結果から分析した本です。定年後だけではなく、50、60代のデータも取り上げてていて興味深い内容になっています。
特に気になるのは、定年後の貯蓄額や雇用状況かと思います。貯蓄額については、通常はその平均値と自身の貯蓄額を比較することが多いかと思います。しかし、著者は、調査対象者の中に数人でも多額の貯蓄を有している人が存在すれば、平均値は上がってしまうので、中央値を知ることの方が現実的だと指摘しています。
2019年の総務省の家計調査では、60代の貯蓄額の平均は2000万円ですが、中央値は何と1500万円とかなり差があります。
また就業に関しては、70歳までの雇用を努力義務としている企業が増加しています。2020年のデータでは、60〜70代の就業率は大幅に上昇しています。一理には、退職金が下がっていることもあるそうです。
改めて、自分の老後を深く考える機会になりました。
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定年前後で仕事に対する価値観が変わる方が多い。収入・栄誉・能力発揮/向上 → 貢献・生活との調和・体を動かす。生きていくために必要であった仕事に対する価値観が、定年が迫るに連れて人生の意味合いを問いた上で軟着陸していく方が多い。自分も同じだな。
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定年後の状況は一般的にどういったことなのかがわかる。
【概要】
●定年後の仕事の事実
●定年後の豊かな仕事の共通事項
●「小さな仕事」の積み重ね
【感想】
●定年後の就業環境が変わることは理解しているが、具体的にどのように変わるかというのがイメージできる。
●一方で、自己に目標があるならば、定年後の現実を理解した上で目標を追求していくことは「有り」だなと思った。
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定年までまだ何十年かあるが、タイトルに惹かれ本を手に取った。定年後は小さな仕事でも周りの役に立つ仕事でやりがいを持って意欲的に働く事が大事だと思った。実際の経験者の章は参考になったし、興味深く読むことができた。
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会社員でいる限り、それまでに築いてきたキャリアをどのように降りていくのか?という転機が50歳以降に必ず訪れ、定年後にどのような仕事をしていくのか?そんな事を現実問題として考えさせられる良書でした。
私自身は40歳前半で、まだ現役世代の真っ只中ですが、定年が近づくに連れて減少するであろう生活費を得るための選択肢の一つとして地域社会に貢献する小さな仕事も視野に入れたてみたいと思います。