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あるテーマ毎に、2冊ずつの書籍を紹介。著者の得意分野(と思う)の政治関係が多いが、自分には苦手分野にぶん、役に立つ。
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著者地震は善人なのか悪人なのかはわからないが、書評自体は非常に興味深く、面白く読んだ。テレビでポジショントークをしている人たちより知性に溢れている。紹介されている本も読んでみたい。
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われわれは、誰もが野蛮人である。この現実を見据えることが重要だ。現代では様々な情報が流れ込み、その情報に順応し、自分の頭で物を考えられなくなる。すなわち、野蛮人である。野蛮人から脱するには教養が必要だ。教養を身につけるための書評録。
書評録っていうのは便利なものだな。本屋でパラっと読んで興味もって買って家かえって読むと「うわぁ、クソ本ひいちまった」ってことが多々あり。
その点、書評録ってのは作者の薦める本だから信頼に値する。
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立ち読み:2011/12/21
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読了:2012/9/1
あれー、もっと舌鋒するどい書評を勝手に想像してたら、単なる御紹介本だった。
批評的姿勢はあまりなく、ここがいい、ここが勉強になる、ここに評者は心揺さぶられた、そういうのばっかりだった。
斎藤美奈子さんの才能がどれだけ稀有なモノかが分かった。
世界情勢の章は、さすがとばかりに見識眼を見せつけているけれども。
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佐藤優さんの読書関連のお話には関心があるので、出るとつい手を伸ばしてしまいます。
が、本書は週刊プレイボーイに2008年10月から2010年3月まで連載されていたものが基本なので、ほぼ2年以上前の本ばかりというのが残念です。
章立てするくらいに重きを置いている「日本という国がわかる書籍」や「世界情勢がわかる書籍」というのは、この2年の間にもきっと増えているんじゃないかな、と思うと、出来るだけ新しいものを読みたいと思うのが人情かと。
それでも何冊か読みたいと思わされた本がありましたので、備忘的にご紹介しておきます。
1. 村山由佳『おいしいコーヒーのいれ方I キスまでの距離』
以前にも、佐藤優さんが書かれていた、綿矢りさ『夢を与える』の書評(佐藤優『功利主義者の読書術』)を読んで思ったのですが、佐藤優さんは、世間一般のイメージからは想像しにくいのですが、こういう小説の紹介がとても上手いです。
そして、この小説を『新共同訳 新訳聖書』と一緒に紹介するところに、佐藤さんの読書の幅というのが垣間見えるのです。
2. 冲方丁『天地明察』
「休みにこそ読むべき本」として紹介されているうちの1冊です。
もともと「読みたいな…」と思っていた本なので、ここは素直に年末年始の読書リストに加えておくことにしましょう。
なお、合わせて紹介されていた「休みにこそ読むべき本」のもう一冊は、ヘーゲル『歴史哲学講義』だったりします。。
3. 大城立裕『カクテル・パーティー』
4. 池上永一『テンペスト』
両方とも沖縄に関する書籍なので、沖縄行きの飛行機の中で読んでみたいですね。
まあ、『カクテル・パーティー』の方はそういう軽さではない本ではありますが。。
ちなみに、これまで沖縄行きの飛行機で読んだ中では、田村洋三『ざわわざわわの沖縄戦―サトウキビ畑の慟哭 (光人社NF文庫)』が結構良かったですよ。
佐藤さんの言を借りれば、僕らはみんな野蛮人なわけですけど、こうして読書を重ねていくことで、ちょっとは教養人に近づけているのかな…?
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教養に対する考えに対して共感。
・1セットになっていて、気軽に身につけられるものではなく、人生経験を通じて自らが体系立てるものであることから、代理経験である読書の重要性がある。
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前に立花隆と共著してた本があまりにも敷居が高すぎた記憶があったんで恐る恐る手にとってみた。テーマごとに二冊ずつ紹介。「ベストセラー炎上」の読後だけあって、物足りなさを感じるくらい意外にあっさり。両者の1Q84に関するコメント読み比べるだけでも、なんとなく思考の違いが分かる。
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著者による類書(本を紹介・解説する本)との違いは、その分野での「入門書」の紹介を積極的に取り入れているところ。軽い新書も多い。
が、最も驚いたのは村山由佳著『おいしいコーヒーの入れ方』が紹介されていたこと。佐藤氏、おいコーなんて読むんだ・・・しかも解説文が恥ずかしいし・・・しかもその「発展書」として紹介されているのが新約聖書って・・・
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今年(というかこれから先)の目標が読書家になることである自分。
色々なジャンルを読みたい、と思いつつも膨大な本から1冊を選ぶだけの目も時間もない自分。
本来なら失敗する経験も必要なのだろうが。
そんな自分の為にあるような本だ、と思い購入。
この本を読んで更に「たくさんの本を読みたい」という欲求が強まった。
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週刊プレイボーイに連載を1冊にまとめたもの。形式は1つのテーマ(1週ごと)に2冊挙げて、その解説をしている。
内容は、人生を豊かにする書棚、日本という国がわかる書棚、世界情勢がわかる書棚、と対談という形である。筆者の経験が生かせる日本や世界の情勢がわかるところがよいのではないだろうか。
読書をするといっても、なじみのない分野の本をてにとっても、内容が入門者には難しすぎたり、ある思想に偏っていたり、分野の特定の部分にこだわっていたりすると、入門者がこれから知識を積み上げるための分野の構造を築くことが難しくなる。
その意味では入門者用のお勧めの本から読むことはよいのではないだろうか。筆者も書いているが、読書には読むべき順番があるので、それを的確に見分ける力が重要だと思う。
個人的には、やっぱりこの本を挙げたか、なるほどね~という部分があったり、これは今度チェックしてみようと思ったりして、確認作業としては非常に有意義だった。
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様々な分野の読書案内で、この本で紹介された本を読むと、
確かに教養は身につくと思います。
また、著者の考え方や意見に納得できる部分も多々ありました。
気になった本を何冊かメモしたので、読んでみます。
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「一人の人間の能力や経験には限界がある。この限界を突破するためには,他人の意識や経験から学ぶことが重要である。そのためにもっとも効果的な方法が読書だ。」
ただ,やみくもに読み漁っても,読める量には限界があるので,いかに良質の本を選び出していくかという問題があります。僕の場合は,こういう本をたまに参考にしてます。
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教養を身につけるためには本を読むことが必要。どのような本を読むかというと、難しいことを入門者にわかりやすく書いてある本が良いのだという。
著者がそうした本としてふさわしい本を上げている。
評者が気になった本は以下の通り。
詐欺師の心理学 取違孝昭 講談社ブルーバック
白昼の死角 高木彬光 光文社文庫
不完全性定理 ゲーデル 林晋 八杉満利子訳 岩波文庫
1Q84 村上春樹 新潮社
シグマベスト理科しやすい古文【新装版】秋山 文英堂
札幌時計台レッスン 政治を語る言葉 山口二郎
若者のための政治マニュアル 山口二郎 講談社現代新書
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蒙昧な野蛮人が教養を身につけるための読書の指南書。
今回は"司書"佐藤優です。 (この前はレストランオーナーでしたね)
日常生活や日本社会、世界情勢に纏わるトピックに対し2冊ずつ推薦書を挙げ、 筆者の分析が書かれています。
1トピック見開き2ページ完結で、テンポよく読めます。
以下、特に印象に残ったものをピックアップ。
◇猫が教える「人間関係」
「猫は、餌を与え、トイレの掃除をする人間との間に確立された信頼関係を裏切ることはない。」
これを人間に当て嵌めると、 「餌を確保する仕事を大切にし、排泄する場である家庭を大切にする人」 …こんな人間は信頼するに足る、との事。気まぐれなだけが猫じゃないらしい
◇草食系男子への教え
草食動物は武器を自覚しないため、先天的に「抑制の文法」を持たない。
自分を草食系だと思っている諸君は「抑制の文法」を覚えておくように、という話。
◇1Q84は思想小説だ
「優れた文学作品は複数の読み方ができる。」 は、内田樹氏の倍音の話を思い出しました。誰しもの各々の鍵穴に嵌る不思議な力。
「普通と異なることをすると、その瞬間から世界が別に見えるようになる。」
押してしまった、ポチっとな。
◇竹島問題を理解する
実質的にはこちらが勝利しても形の上では「引き分け」に持ち込む。 "WIN-WIN 2.0"の世界
◇新自由主義の欠陥
グローバル資本主義が諸悪の根源。で、これからは社会を強化し「『自分は社会に必要とされている』という感覚」を人々が実感する事が必要、と言う話。
他に印象的だったのは、下記トピック。
◆パールハーバーの教訓
◆「プーチン現象」の真実
それにしても佐藤さんの読書量はやっぱりすごいなぁ・・
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佐藤優氏が膨大な書斎から選んだ本を紹介している。本を読まなくても、概説や重要なポイントはわかってしまう。一定、満足してしまうのはよくないところかも。まえがきでは「われわれは、誰でも野蛮人である。この現実を見据えることが重要だ」とある。現実を見据えるためには、知識と経験が必要で、それを知る有効な手段が読書である。本のラインナップは高校の参考書や純愛の青春小説から、政府刊行物まで。これに沿ってすべて読み込むのはおもしろいでしょう。