投稿元:
レビューを見る
リーマという女性をこのお話の中でどういう風に動かすんだろう。それが、私の一番の興味でしたね。最後まで読んでみてどうだったか。始めから終わりまで出続け、途中で呆れながらも(君がエラリイに餌を与えたんだろう?と)、そううまくはいかないんだなあと思ってみたり。
エラリイはほろ苦さと喜びをぐちゃぐちゃにしながら、半ば周囲を敵に回すように事件に取り組んだわけですが、なりふりかまわず真実を求めようとする姿は、痛々しさもあり、気がちがったように尋問する姿にはスポーツに取り組む汗臭さすら感じました。見立て引き摺り込まれたのか、それとも見立ての職業の連続性(風が吹いたら桶屋的な)が絶妙なのか!
国名シリーズも何作か読んでるんですが、このお話を経て、はじめてエラリイが好きになったかもしれない。クイーン警視から離れたエラリイのほうが自由なのかもなあとか、思ったりも。ライツヴィルシリーズ、他にも読んでみたいです。
投稿元:
レビューを見る
四月四日~六月十三日までのライツヴィルの事件に対するエラリィの取り組み。
出かけてザーッと調べてパッと解決とはいかない事件。
現実ってそんなものかなぁと思ってしまう
投稿元:
レビューを見る
クイーンの描く童謡見立て殺人。差出人不明の新聞の切り抜きに興味を引かれ、久しぶりにライツヴィルへと引き戻されるエラリイ。事件の被害者の娘でエラリイを魅了する妖精のようなリーマ。
エラリイが謎解きを語り始めるまで「何がどうなっているのか」がハッキリしない状況で、久しぶりに先の読めない「事件」に翻弄されて楽しめました。
投稿元:
レビューを見る
エラリイが謎解きを始める、ラスト五十頁まで、何かが起きている不穏さだけがあって、それがなんなのかが全く分からないと言う異様さ。正攻法の仕掛けで叙述トリックを凌ぐ破壊力というか、しかもその奇妙でダラダラと続く描写が、ちゃんと面白いと言うのがもう凄まじい。
投稿元:
レビューを見る
エラリー・クイーンの越前先生による新訳。
ライツヴィルでの事件にまた引き込まれてゆくエラリー。迎えに来たのはなんと!穢れを知らぬ世間に染っていない女性、リーマ。
この本の印象を一言で後々語るとしたら、
連続殺人事件でもなく、童謡による見立て殺人事件でもなく、え?と思わせたおとり捜査でもなく、一言!リーマという女性の登場!でしょう。
魅力的で理知的で妖精のよう。
これまで読んできたクイーンの本に中にこれほどの女性、でてこなかったですよね。
さて、事件はのことは、と言えばまた最後に切なさの残る…とだけ記しておきます。
投稿元:
レビューを見る
ローマ帽子の秘密(角川)で知ってたエラリーと全然違う。出版社も訳者も違うし、書かれた時期も離れてるようだからそのせいかもしれないけども。
どっちがいいとかじゃないけども、どういう人なのか人柄が分からない。
もっと読んでみてお近づきにならないと。
リーマ。緑の館。オードリーが舞台(だったか)で演じてたって事で覚えているけどまだ読んでない。
次はこれにしようか。
投稿元:
レビューを見る
越前敏弥氏の新訳版ということで選書。
エラリイ・クイーンは若い時に読んだはずだが、全く記憶にないところが悲しいかな。古典の楽しさを新鮮な気持ちで読む。
連続殺人という王道、最後の最後に種明かし。
王道のミステリー、解説には他作品との伏線もいろいろあるようで、また新訳版を紐解いてみよう。
投稿元:
レビューを見る
萌えキャラみたいなヒロインが出てくる
マザーグース全然詳しくないからちょっと興味もちづらかったけど悩んでるエラリイを見るのはおもしろい
投稿元:
レビューを見る
マザーグースの見立て殺人なんだけど、馴染みがないせいでまったく思いつけない。説明されて、「なるほどね、うまい見立てだ」と後付けで納得するしかないのが残念。とはいえ素材のアレンジは見事なもの。連続殺人の工夫はさすがだ。
ライツヴィルにくるとクイーンの鋭さが鈍るのはご愛嬌ですかね。
投稿元:
レビューを見る
とびきりキュートで理知的だけど、世慣れてなくて薄幸なヒロイン、リーマを楽しむ物語といってもいいかもしれない。
「はちみつとクローバー」のはぐちゃんをぼんやりイメージするのは私だけ?
マザーグースの見立て殺人。ヴァンダインもアガサクリスティも取り上げていたのを読んで、「マザーグースを知ってたら、きっともっとぞくぞくわくわくするのに!」と、どこか悔しい思い。
エラリークイーンは神学的モチーフも絡んでくるので、楽しむためにも予備知識を仕入れたいなあと思います。
投稿元:
レビューを見る
3022/11/8 読了
そもそも、事件なのかどうかも定かではないパターンの話。エラリーが介入した所為で、コトは更にややこしくなったのでは、という気がしなくもない。
投稿元:
レビューを見る
「九尾の猫」の事件から一つ成長したエラリィ。再びライツヴィルへ。
前作同様に多数の死者が出たが、あの時のようなエラリィでなく、彼は真相に向かって突き進んでいく。今作はメインヒロインと呼べる女性が出てきて、こちらも魅力的。
ただ、思い悩むエラリィが魅力的か?その思いを吹っ切り突き進むエラリィが魅力的か?で評価が分かれそうな作品ではある。
これで新訳は現時点で出版されている分、一通り読み終わった。長かったが、楽しかった。