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だんだと面白くなっている 4・5を出版してほしい
表紙 7点照世 斎藤 伯好 月岡 小穂訳
展開 5点2006年著作
文章 6点
内容 720点
合計 738点
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女船長カイシリーズの3冊目。
「ヴァッタ家の戦争」シリーズ、というのが正式なのかも(解説より)。
やっぱり面白い!
展開の妙にぐいぐい引き込まれる。
王道まっしぐらなスペースオペラ、と解説にもあるように、SFとしての新鮮味はない。
だけど、王道とは即ちキングオブロードなわけで、まあこれは意味もなく英語に訳してみただけなんだけど、正統派なガチ鉄板ってのは、題材としてはすでに完成されているわけで、つまり、素材としては申し分のないことが保証されている、ということ。
あとは、キャラクタ造型やシーン演出、そしてストーリィテリングの妙、という部分が冴えれば冴えるほど、その面白さはぐんぐん加算されていく。
そして、著者のエリザベス・ムーンは、それらを素晴らしく高い位置で保持している作家さん。
であるのなら、もう本書の面白さは読む前から分かりきったこと、なのです。
実際に読んでみて、やっぱり素晴らしく面白いSFでした。
ここが面白い、と指で示すことが出来るような面白さではなく、作品全体を読み進めていくことが純粋に楽しい。
ようやく準備が整い、さあ反転攻勢だ!という結末なので、これからの展開に否が応でも期待感が膨らむ・・・、のだけど、このあとがずっと未訳のままらしい。
海外作品はこれがあるからキツいんだよなー。
早く翻訳が出てきてくれる日を待ち望んでおります。